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普段から会社のプリンターを使い慣れている方でも、「コピー用紙の厚さ」に関する知識には馴染みがないのではないでしょうか?例えば、両面印刷に使われる紙の厚さをしっかり把握していないと、インクがにじみ出て刷り直し・・・ということにもなりかねません。このページでは、履歴書に使われる紙の厚さから、重さや枚数に対するコピー用紙の厚さまで徹底的に解説しています。


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コピー用紙の厚さは2つの規格で表記

まずはじめに、コピー用紙の厚さの規格をご紹介します。コピー用紙の厚さを表すときに使われる単位は、一般的に二種類あります。

  • 坪量(つぼりょう)
  • 連量(れんりょう)

この二つを覚えると、「紙の種類に対する厚さ」や「用途に対する適確な厚さ」を把握することができるので、コピー用紙購入の際に「どの用紙を選べばいいんだろう?」と悩む心配はもういりません。

1㎡の重さが基準。コピー用紙の坪量

坪量(つぼりょう)とは、紙の厚さを表す単位であり、1平方メートル当たりの紙の重さをグラムで表したもの(g/㎡)です。「米坪」と呼ばれることもあります。この坪量が大きいほど厚く、小さいほど用紙が薄いことを意味します。坪量が同じ紙は面積(サイズ)が違っても同じ厚さです。しかし、種類が違うと、例えばコート紙と上質紙を比べた場合、同じ坪量でも上質紙の方が厚く、コート紙の方が薄いので注意が必要です。下記の表では、代表的な紙の用途と坪量の関係を表しています。

紙の用途 坪量(g/㎡)
一般的なチラシ 52~73
文庫本や週刊誌 64~79
リーフレット(告知や案内に使われる紙) 81~104
DMはがき 127~209
パンフレットやポスター 157~209

コピー用紙の重さと厚さの関係

コピー用紙を買いに行ったら、なぜか厚さがkgで表されていて混乱してしまったことはありませんか?実は、紙の重さと厚さには深い関係があります。ここで使われているkgは「連量(れんりょう)」と呼ばれ、原紙1,000枚に対する重さがその用紙の厚さの目安となっています。印刷業界では、1,000枚=1連と呼ぶので、連量という言葉が生まれました。紙の面積によって重さが変わってくるので、それぞれに対応した単位が用いられます。例えば、坪量64g/㎡の上質紙の場合、四六判(788mm×1091mm)の連量は55kg、菊判(939mm×636mm)の連量は38kg、A列本判(625×880mm)の連量は35kgとなります。下記の表では、よく使われる用紙と坪量、連量の関係を表しています。

紙の種類 坪量(g/㎡) 連量(kg)
四六判 菊判 A列本判 B列本判
上質紙 52.3 45.0(1/2) 43.5(1/2) 31.0(1/2) 28.5(1/2)
64.0 55.0(1/2) 53.0(1/2) 38.0(1/2) 35.0(1/2)
上質コート紙 73.3 63.0(1/4) 61.0(1/4) 43.5(1/2) 40.5(1/2)
79.1 68.0(1/4) 65.5(1/4) 47.0(1/2) 43.5(1/2)
上質紙 81.4 70.0(1/4) 67.5(1/4) 48.5(1/2) 44.5(1/2)
上質コート紙 84.9 73.0(1/4) 70.5(1/4) 50.5(1/2) 46.5(1/2)
上質紙・上質コート紙共通 104.7 90.0(1/4) 87.0(1/4) 62.5(1/4) 57.5(1/4)
127.9 110(1/4) 106(1/4) 76.5(1/4) 70.5(1/4)
157.0 135(1/8) 130.5(1/8) 93.5(1/4) 86.5(1/4)
209.3 180(1/8) 173.5(1/8) 125(1/8) 115(1/8)

中には、坪量や連量などの単位を用いない例外もあります。色上質紙は、相対的に厚さを比較して厚さ表しています。

特薄口 < 薄口 < 中厚口 < 厚口 < 特厚口 < 最厚口 < 超厚口 このように、7種類の厚さを表す言葉によって、色上質紙は厚さを区別しています。

コピー用紙100枚の厚さは紙質次第。一覧表

よく「コピー用紙100枚に対する厚さは?」などという質問をされる方を見かけますが、一概に何センチと断定することはできません。なぜなら、用紙の種類によって厚さが大きく変わってくるからです。また、ここから先で紹介する「坪量」や「連量」から厚さをcmやmmで表すことも困難です。そこで、よく使われる用紙の100枚分の厚さをcmで表した表がこちらです。

紙の種類 連量(kg) 用途 100枚分の厚さ(cm)
上質紙 45 主に印刷用紙に使われる。薄めで、インク滲みが多く発生するが、表面は滑らか。ゴム印を打ちやすい。 0.7
色上質紙 薄口 チラシなどに使われる、色についた上質紙。 0.8
上質紙 55 主に印刷用紙に使われる。コストパフォーマンスに優れているため、オフィス用に最も好まれている。
コート紙 86 ポスター、チラシ、チケットなどに使われる。光沢がついているので、上質紙よりも見た目に高級感が出せる。 0.9
上質紙 70 便箋やチラシに使われる。強度・不透明度ともに、コート紙よりも優れている。 1.0
マット紙 90 上質紙と共に品質の優れた紙で、両面印刷、カラーコピーの用紙に使われることが多い。 1.1
色上質紙 厚口 チラシ、しおりなどに使われる。 1.2
キャストコート紙 90 表面に強い光沢があり、写真などを用いたフルカラー印刷に適したコピー用紙。ポストカードや名刺などにも使われる。 1.2
上質紙 90 便箋やチラシに使われる。薄めだが、原稿用紙としても使われる。 1.3
コート紙 110 チラシ、パンフレット、ポスター、カレンダー、ハガキなどに使われる。文庫本の表紙ほどの厚さがある。 1.4
色上質紙 特厚口 本の表紙やパンフレットに使われる。 1.5
コート紙 135 チラシ、パンフレット、ポスター、カレンダー、ハガキなどに使われる。かなり厚目で、ファッション誌の表紙ほどの厚さがある。 1.7
上質紙 135 パンフレットやポスター、カレンダー、ブックカバー、原稿用紙などに使われる。 1.8
上質紙 180 名刺やハガキに使われる、厚目の上質紙。賞状に用いられることもある。 2.4
ケント紙 175 製図や絵画に用いられる、純白で緻密な上質紙。インクや絵の具の発色がよく、ペンなどで綺麗に線が描ける。 2.5

一般的な履歴書に使われるコピー用紙の厚さ

0.1mm以下 0.1mm 0.2mm 0.2mm以上
×

A3 A4 B4 B5

光沢あり 光沢なし
厚口用紙
上質紙

近年では、履歴書にPCを利用する企業や個人が多くなってきました。そこで求職者にとって問題となるのは、履歴書に使用するコピー用紙の厚さです。履歴書は、採用に最も大きな影響を与える要素の一つですので、使用する紙にも注意が必要です。

履歴書に使うコピー用紙の厚さは0.2mm

まず、上記の表を参照してみてください。厚さが0.1mm以下の薄いコピー用紙を使用した場合、採用側にあまり良い印象を与えません。なぜなら、人事担当者がじっくりと検討するのは厚い方の履歴書と言われているからです。一般的には、厚さ0.1mm~0.2mmの紙が履歴書に使用されますが、多少値が張っても厚目の紙を用意した方が良い印象を与えられるでしょう。ただし、0.2mm以上の厚目の紙を使用すると、その分だけ紙が重くなるので、送料が高くなる可能性があります。採用側から履歴書が送り返されてくる場合も考慮した場合、紙が厚すぎても良くないので、0.2mm程度が適当と言われています

日本法令 履歴書等印刷専用紙 A3 10枚

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  • 履歴書等印刷専用紙
  • サイズ:A3
  • 対応プリンタ:インクジェット、レーザープリンタ

履歴書のサイズはA4がベスト

サイズに関しては、B4/B5用紙が最近ではあまり使われなくなってきているので、A3の二つ折り、もしくはA4二枚がおすすめです。企業によっては、光沢紙がNGの場合もあるので、写真に使われるような光沢のある用紙はなるべく避けましょう。紙の種類に関しては、厚口用紙でも全く問題はありませんが、願掛けの意味も込めて、上質紙を使用するのも良いでしょう。

両面印刷に使われるコピー用紙の厚さ

両面印刷をしたいのに専用の紙がない・・・なんて経験はありませんか?ここでは、両面印刷にも使える普通紙の厚さを紹介します。

文字だけを両面に印刷する場合は、40g/㎡~50 g/㎡の厚さの紙を使用すれば大丈夫です。これよりも薄い紙を使ってしまうと、裏に文字が滲み出て読みにくくなってしまいます。ここで使われている単位(g/㎡)は坪量と言い、紙の厚さを表すときに使います。坪量についてはコチラ。(リンク)文字以外のもの、イラストや画像などをカラーで両面に印刷したい場合には、60 g/㎡以上の厚さが必要です。また、紙の種類がコート紙である場合は、両面印刷に使用しても問題ありません。
しかし、結果的には、両面コート紙などの両面印刷専用の紙を使用するのがベストです。ただ、コストの削減という意味では、両面印刷に普通紙を使用するのも良いかと思います。

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