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ボディシャンプーなどさまざまな商品が並んでいても、やはり石鹸 が一番という人も多いようです。懐かしさと安心感が漂う石鹸ですが、なぜ汚れが落ちるのか知っていますか?こすると泡立つ石鹸は、いったいどうやって汚れを落としているのでしょうか。ここでは意外と知らなかった石鹸の汚れを落とす仕組みや、知っておくと得をする石鹸のお悩み解消法をご紹介していきます。

石鹸を使うと、どうしてキレイになるの?〜汚れが落ちる仕組み〜

石鹸は最古の界面活性剤

汚れを落とすためには、違う性質のものを混じり合せる必要があります。もっともわかりやすいのは、水と油。石けんは「親水性」と呼ばれる水になじむ性質と、「親油性」という油になじむ性質を両方そなえています。

石鹸は汚れを落とす際水と油の境界をこわし、汚れをつつんで浮かび上がらせます。この働きをもつものを界面活性剤と呼びますが、合成の界面活性剤と違い天然成分に由来する石鹸の場合は環境への影響がほとんどありません。

石鹸は汚れ落ちの良いアルカリ性

石鹸はアルカリ性です。アルカリは、ほとんどの汚れを落としてしまう優れた性質をもっています。石鹸は酸性の汚れを中和し落ちやすくし、界面活性作用で汚れを浮き上がらせ、水の中へと放出します。この大きな二つの働きにより、汚れがきれいに落ちるわけです。さらに包み込まれた汚れは、乳化作用によって水に溶けて分散します。

よく手作りの石鹸の話を聞きますが、実はどのような油からでも石鹸を作り出すことができます。石鹸の原料は、油脂と苛性ソーダと水。好きなオイルと薬局で売っている苛性ソーダを混ぜ合わせるだけで、汚れ落ちの良い石鹸ができてしまうのです。すごいですよね。

イライラ!石鹸にこびりついた髪の毛はどうやって取る?

えっ!?お尻でこするのが一番良いって?

石鹸にくっついてしまった髪の毛をとろうとしても、ツメの間に石鹸が入るばかりでなかなかなか取れない!という経験はありませんか?お風呂の中でイライラしてしまいますよね。やっと取れても、石鹸には深いキズが入ってなんだか悔しくなります。

ところが、お尻を使うとあっけないほど簡単に取れてしまいます。コツなどというほどのものはありません。お尻に毛の付いた側の石鹸をこすり付けるだけ。この時、下から上に滑らせる方が良く取れるといわれます。

なぜお尻?他の場所では取れないの?

ネット上では、なぜお尻なのかという論争までありますが、肌のキメや弾力性が適当なのではないかというのが多くの意見です。おなかで試してみたけれど、あまりうまくいかなかったという人もいます。また、身体に泡が付いた状態や、濡れすぎているとなかなか取れないなどのアドバイスもありました。いずれにしても、特に道具を使うわけでもないので、困った時には是非試してみてください。

浴槽にこびりついた石鹸カスはどうやって落とす?

日々少しずつ蓄積する石鹸カス

お風呂から上がるときには気づかなかったのに、明るい陽射しの中でみたら石鹸カスがしっかりとこびりついていた、なんてショックですよね。お湯に溶けているので気づきませんが、飛び散った成分が乾くと石鹸カスとなって現れます。浴槽や浴室の壁、ドア、鏡、床の隅にも留まり、全体が濁ったような印象になります。毎日少しずつ蓄積する石鹸カスを放置すると、こすったくらいでは落ちなくなります。石鹸カスに効果があるのは次のようなものです。

・クエン酸

・歯磨き粉

・酢

・重曹

初期の汚れはこすり洗いで頑固な汚れは溶剤を使う

まだそれほど時間の経っていない石鹸カスであれば、こすり洗いで落ちることもあります。このとき、浴槽を傷つけないようにメラミンスポンジや、調味料などのプラスチックのフタを使います。

頑固に固まっているものは、溶剤として先に挙げたようなものを準備しましょう。石鹸はアルカリ性なので、クエン酸や酢の酸性で中和して落とせます。また、弱アルカリ性の重曹は、使い古しの歯ブラシにつけてこするとうまくいきます。歯磨き粉は粒子がクレンザーの役割をするので、効果があります。

気をつけたいのは、大理石などデリケートな素材の場合。クエン酸や強力な洗浄剤は浴槽を傷めたり、変色させたりします。重曹を薄めた液をスプレーし、しばらく置いてからメラミンスポンジで洗ってみてください。

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