コピー用紙の再生紙。白色度や価格を徹底比較

オフィスでは切らすことのできないコピー用紙。大量に消費するだけにできれば環境にも配慮した製品を使いたいものです。しかし古紙をリサイクルした用紙では、白色度が下がってしまう心配もありそう。また再生紙の価格は普通紙と比較して高くはないのでしょうか。選んで購入するためにはどこで買えばいいの?そんなコピー用紙の購入に際して知っておきたい疑問についてわかりやすく解説しています。

目次

-コピー用紙の再生紙の特徴は?白色度や質感を比較
-再生コピー用紙の価格は普通紙と比較すると実は割高
-再生紙に関する企業の取り組み。環境への配慮
-リサイクル用紙のオススメの購入方法。買うときに注意すること

コピー用紙の再生紙の特徴は?白色度や質感を比較

再生紙は白くない?用途は限られるのか

再生紙、と聞くとどうしても紙色がクリアでないイメージが浮かびませんか?紙の明るさは白色度という数値で表されます。実際、リサイクル用紙の原材料となる古紙には、元々の印刷インクなどが残っています。そのため、古紙配合率が高くなればなるほど、白色度は下がります。再利用の際には当然、漂白処理が行われますが、不純物が残留するため「新しい紙」と比較すれば濁りがあります。

白色度は通常の用紙では86%、再生紙は70%程度が一般的です。コピー用紙の厚さは、0.08mmからあります。製造過程で紙の繊維が一度バラバラにされるため、再生紙は比較的強度が低いとされています。

紙の丈夫さや厚みを表す紙独特の単位として、坪量があります。この秤量は普通紙では68g/m2、再生紙では64g/m2が平均的です。しかしその一方で、表面加工を行なうコート技術が飛躍的に向上しています。強度、白色度、手触りともにかなり改善されており、加工の状態によっては、フレッシュパルプ100%の用紙と遜色ない商品もあります。

再生紙 通常紙(上質紙)
原料 古紙(70%以上を推奨)
バージンパルプ
バージンパルプ
白色度 65~75% 85~95%
坪量 64g/m2 68g/m2
手触り 比較的通常紙に近い なめらか
用途 書籍、教科書、文庫本、雑誌の本文など 書籍、教科書、商業印刷、一般印刷など

再生紙と普通紙の違いは?上質紙とは

通常の紙は、木材を原料としたバージンパルプから製造されます。特にこの化学パルプ(木材から取り出した繊維)が100%の用紙を上質紙と呼びます。

再生紙にはリサイクルされた紙がパルプの原料として使用されます。製造過程はほぼ同じですが、異なる点は再生紙の場合には集めた古紙の溶解、洗浄、漂白などが加わることです。このため、上質紙の製造よりも手間がかかり、工程が長くなります。特徴としてはややコシが弱く、表面加工がされていない場合は、粗い手触りです。紙色はグレーがかっており、印刷時の発色は落ちますが、筆記に向いています。また独特の風合いを好み、あえて再生紙を選択する人もいるようです。
昔、学校などでプリントに使われていたわら半紙は、その名の通り藁を原料としていました。上質紙に対して、中質紙・更紙などと呼ばれます。現在では藁を原料とした商品はほとんど見られず、白色度の低い再生紙を指すことが多いようです。

店舗などで見かける用紙の名称としては以下のようなものがあります。

  • 上質紙:化学パルプ100%
  • 再生紙:化学パルプ・再生パルプの混合
  • PPC用紙:plain paper copier(普通複写用紙)コピー機、各種プリンターに適応する。上質紙、再生紙の両方がある。

統計上、再生紙の種類は9種類あります。特に再生率の高いのはダンボールで、ダンボール古紙の配合は90%です。再生コピー用紙については、特に配合率の規定はされていないため、わずかでも再生パルプが混合されていれば、再生用紙として扱われます。エコマークの認定基準は50~90%で、70%以上を推奨しています。

再生コピー用紙の価格は普通紙と比較すると実は割高

再生紙の価格と普通紙の価格の違い

実は再生紙は通常の上質紙より低価格というわけではありません。再生紙には古紙を使うわけですから、当然価格は上質紙と比べ安いと思われがちです。しかし、先に述べたように、リサイクルには費用がかかります。時間も手間も費やすことになり、その分コストが上乗せされます。

最近では工程に使う薬品の改良や、技術の向上、企業努力の結果として品質、価格ともにかなり上質紙に近づいてきているようです。

再生紙と上質紙の価格差
A3 2,500枚 +¥10
A4 5,000枚 +¥170
B4 2,500枚 +¥100
B5 5,000枚 +¥100

大きさ、枚数によりますが最大で1枚あたり0.03円程度の差があります。

再生紙が割高になる1つの理由

用紙の価格は、紙の厚さ、白色度で決められます。また表面をなめらかにし、より発色を良くするコーティングのコストも上乗せされてゆきます。工程が多ければ多いほど、手間や薬品、時間といった部分が、商品価格に反映されるのです。

再生用紙は、普通紙の製造工程よりも複雑です。古紙を回収し、原料から不純物を取り除かなければ、白い紙に再生できません。そのためには、洗浄、除去、漂白という処理を製造工程に加えます。機材、人件費、時間のコストを考えれば、価格設定に納得するしかありません。しかし、先にも挙げたように技術の向上などにより、価格差は徐々に解消されています。比較的需要の多いPPC用紙から値段の差がなくなってきています。

再生紙に関する企業の取り組み。環境への配慮

再生紙が実は環境に良くないともいわれるが…

再生紙が価格的にお得でもないのに、なぜわざわざ再生紙を選択するのでしょうか。特に官公庁においては、環境に配慮し再生紙の利用を推進しています。

しかし、再生紙の製造工程の負荷は環境保護に反するという説も見られます。再生紙製造と比較してバージンパルプから紙を製造すると、CO2がはるかに多くでます。一方で木から化学パルプにする過程でバイオ燃料を得ることができるため、相殺分がかなりあるのです。それに対し、古紙利用では化石燃料を利用するしかないため、結果的にはCO2排出量が多いといわれるわけです。

ただ、この理由だけでは再生紙が環境保護から外れるとはいえません。環境NPOオフィス町内会の分析では、上質紙と比較したとき、白色度70%以下であれば再生紙の環境負荷が低くなると報告されています。何よりも、バージンパルプの原材料を人工林のみで補えず、世界の天然林や原生林が減少していることは良く知られています。再生紙のリサイクル限度は5回までといわれていますが、可能である限りは古紙を利用することに大きな意味があるのです。

メリット デメリット
再生紙 原料木の使用量を減らせる 製造過程で化石燃料が必要
上質紙 製造過程で化石燃料を使わない。CO2排出量が低い 原料の調達時に自然森林破壊の可能性がある

再生紙について企業の取り組みは?

OA機器の普及によって紙ゴミが増加の一途をたどる一方です。各企業とも組織的に、紙ゴミを回収し、積極的に再生化への協力体制を整えています。企業同士でグループを組んだり、商工会議所などと連携して、回収コストの削減も常に検討されています。また、多くの団体が、オフィス古紙の回収と利用のモデル事業に取り組み、環境保全の方向を探り続けているのです。使用する紙についても、ほとんどの企業が業務上で消費する紙類だけではなく、パンフレット、ポスター、カレンダーなど幅広い用途に再生紙を用いています。お菓子のパッケージなどふとしたところにも、再生紙マークを見ることができるでしょう。

現在、日本国内の古紙回収率は約70%、リサイクル率は約60%と言われています。しかし、ダンボールなどが90%という高い割合を占めるために、全体が押し上げられて見えているのが現状です。印刷用紙など高い品質を求められる紙については、37%です。残りの63%はバージンパルプが使われていることになります。今後の目標として業界では、42%の再利用を掲げています。限られた資源を守るためにも、再生紙の利用率向上が求められています。

リサイクル用紙のオススメの購入方法。買うときに注意すること

ホームセンター・量販店・通販買うのに一番おすすめなのは通販

環境に配慮して再生紙を購入したい場合、どこで買うのが良いのでしょうか? 100円ショップなどでも良く見かけますが、100枚単位なので割高になります。価格だけであればホームセンターの方がお得です。問題は中味の確認です。コピー用紙はしっかりと包装されているため、白色度などを確認することができません。量販店では坪量、白色度などの基準値について表示のない商品も多く見られます。現在では、どこの店舗でも再生紙のコピー用紙の扱いがあるように思われますが、一部のホームセンターでは置いていないところもあります。

通販の場合、価格はホームセンターと同程度または割安でありながら、表記を確認して注文することができます。失敗がなく、大量に購入する必要がある場合には、こちらの方が安心です。A4のコピー用紙は通常500枚単位ですが、これが10、20包となると相当な重量になります。オフィスの入口まで配送してくれる通販を利用するのが現実的でしょう。

再生紙を購入する際の注意点は?

先にも出てきましたが、再生紙は古紙パルプの配合率についての基準がありません。配合率100%が良いようにも感じますが、実は製造過程の環境負荷を考えるとそうではありません。エコマークの基準値は50~90%となっており、70%以上を推奨しています。配合率が高くなると一般には、白色度が下がり、実際に利用するのに支障が出る場合もあります。配合率と白色度の表示を確認し、使用目的に合ったものを選ぶと良いでしょう。

再生紙のコピー用紙価格は、通販の方が店舗価格よりも150~300円程度安くなります。またまとめ買いによって、さらに割引率が高くなるショップもあります。オフィスでの消費量からすれば、価格、内容表示、配送を考慮しても通販による購入を検討した方が良さそうですね。

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