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毎日かける掃除機で気にあるのは、 騒音ですね。近くでかけられると電話の相手の声が、聞きとれないほどうるさく感じます。騒音値は良くデシベル(db)で表示されますが、掃除機の騒音はどれくらいの値になっているのでしょうか。掃除機の音による苦情なども気になります。ここでは、掃除機の騒音についてその原因や、音の大きさの比較、静かな掃除機とはどのような仕組みなのかなど、詳しくみていきましょう。

dbとは騒音値の単位。掃除機の騒音を表で比較

騒音値は65db。掃除機の騒音は「うるさい」レベル

どんなに静かだと思われる室内でも、多少の音はしていると言います。掃除機の音は、家庭の音の中ではかなりの大きさです。価格が1万円前後の普通の掃除機の場合、強モードで騒音値は65db程度です。数値ではなかなかわかりにくいので、比較表にしてみました。

感覚 db 音の例
かなりうるさい 110 ヘリコプターの近く
100 ガード下
90 大声・犬の鳴き声
80 地下鉄の音
うるさい 70 掃除機
60 通常の会話
普通 50 エアコン室外機
40 図書館
静か 30 深夜の郊外
20 木の葉の音

室内で感じる音としては、かなり大きく、窓外などの周囲にも聞こえるレベルと言えるでしょう。

掃除機のジレンマ。騒音を抑えるとパワーも落ちる

構造上の比較では、サイクロン式掃除機の方が紙パック式よりも、どうしても音が高くなります。海外高級ブランドで有名な商品は、非公開ながら65~70db、最強の吸引力を誇ると謳っている商品では、82~85dbという、地下鉄が通り過ぎる時のような大音量のものもあります。紙パック式では幾分、音が抑えられていますが、静音仕様のものは吸引力もやや控えめです。掃除機という装置自体の役割としては、空気を吸い込みそれを放出する際に出る音や、駆動部分のモーター音を減損することが極めて難しい問題と言えるようです。

掃除機の騒音の原因は機械の振動音。掃除機を変える以外に対策は困難

騒音の原因は機械の駆動音とそこから発生する振動音

掃除機の音と言えば吸い込みのガーガーする音が思い浮かびますが、大音量になってしまう原因は主に次の2つです。

  • 機械部分(ファン・モーター)の回転する音・駆動音
  • モーター部分の回転から起こる振動音

掃除機は運転モードの強弱によっても、かなり音量が変わります。現在の掃除機の騒音値は、大体42db~82dbの間に含まれるものがほとんどです。ボディの関係で消音対策がしづらいハンディタイプの方が音は大きい傾向で、65~85dbとなっています。

個人では掃除機の対策は困難。低騒音設計掃除機の選択を

自分で何とかしようとしても、掃除機の騒音対策の場合は無理があります。中には掃除機のボディをタオルなどで包むなどして、音量を落とせるか試す人もいるようですが、排気ができず加熱の原因となるのでやめた方が良いでしょう。故障もさることながら、発火などの危険性が伴います。

現在、各社が低騒音製品への技術開発を進めており、できるだけ静かな掃除機を、という消費者の要望に沿った商品が登場しつつあります。問題となっているモーターの振動音についてはファンの位置を見直し、回転の音を制御するといった方法がとられています。また、モーターの振動を本体にできるだけ伝えないよう、モーター周辺に緩衝材やスプリングを入れるなど工夫がされています。吸い込み音については、ホースのジョイント部分を拡大することで空気の流れをスムーズにし、音の発生を抑えています。

騒音のする掃除機と静かな掃除機の比較

騒音対策とパワーの両立が課題

紙パック式では現在もっとも低騒音は49db、音が高いものは最強にした場合、85db以上あります。サイクロン式では、52dbがもっとも低く、高いものは65db程度です。吸引力と騒音はほぼ一致し、吸引力を残したまま低騒音化するとなると、全体の重量が増え価格も高くなります。一般の掃除機でも、弱で使えばかなり音は小さくなりますが、吸引力に不満が出ます。吸引力があって静かな掃除機、というのは理想的ですがなかなか簡単には手に入りにくいようです。購入に際しては、できれば実際の掃除機の駆動音を聞き、パワー比較をして検討することをおすすめします。

メリット デメリット
騒音のするもの
  • 価格が安い
  • 機種が選べる
  • 掃除時間を選ぶ
静かな掃除機
  • 掃除の時間を選ばない
  • 高価格
  • パワーで見劣りする

低騒音対策掃除機は価格がやや高め

ある程度の吸引力があり、低騒音対策化に成功している掃除機も発売されています。が、海外製の高級ブランド掃除機よりもさらに高額です。業界一の低騒音を謳っている商品は紙パック式で8万前後、サイクロン式で9万前後です。モーター音を抑えようとした場合、スプリングをモーター周辺に配したり、ゴムで振動を抑える必要があります。そのため、基本的に高価格となります。また、その分重量も大きくなります。1万円前後で売られている手の出しやすい価格帯の掃除機には、低騒音対策は期待できません。費用対効果の点でも、低騒音対策の掃除機は慎重に選ぶ必要があります。

オフィスで掃除機の騒音の苦情は少ないが最低限の注意は不可欠

騒音を考えて。掃除機をかける時間帯に注意が必要

オフィスでの掃除機などの騒音トラブルは、一般の集合住宅ほどは多くないようです。その理由としては、掃除の時間帯が就業時間の前後と、ほぼどこの会社でも同じくらいに行われることにあります。ただ業種によっては、始業時間のずれなどで騒音に悩まされることも考えられます。オフィスビルの場合、隣の会社の物音が極端に仕事を妨害するということがあまりないのは、空間のつくりとも関係しているせいでしょう。階上の掃除機の音が響いてうるさいということは、あまりないようです。清掃会社が入っている場合でも、業務の邪魔にならない時間帯で契約している場合がほとんどです。

業務用掃除機の使用は時間外に

掃除機の中でも、特に大音量となるのは吸引力も強い業務用掃除機です。フロア全体に響き渡るような音が出る場合には、やはり使用時間に気をつけるべきでしょう。早朝か、終業後の遅い時間に使うなどの配慮が必要です。勤務時間中にどうしても掃除機を使いたいという時のために、ハンディ型を準備しておくと手軽で良いかもしれません。使う場合には周囲の状況を見ながら、弱にして稼働させ、短時間で終わらせるようにします。また、モップやほうきなども適宜利用し、仕事中は掃除機を使わずにすませる方法を心がけることも大切です。

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