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最近良く耳にするサイクロン式掃除機 ですが、目詰まりしないなどのメリットが謳われ国内メーカーでも販売に力を入れているようです。サイクロン式掃除機とは、紙パック式と比較してどこが優れているのでしょうか。サイクロン式掃除機のデメリットは?ここでは、サイクロン式掃除機のおすすめポイントや、紙パック式との比較などを見ていきましょう。

サイクロン式掃除機とはほこりと空気を分離する仕組みの掃除機

吸引力の落ちにくいサイクロン掃除機の仕組みや構造

サイクロン式とは、粉体分離方式と呼ばれる空気と紛体を分離する装置です。細長い筒の中で空気を回転させ、ほこりと空気を分離するしくみを掃除機に応用したのがサイクロン式掃除機です。その歴史は意外と古く、1928年に一度商品化されています。現在のサイクロン式掃除機は1983年に、イギリス人の発明家ジェームズ・ダイソンによって発売されたものが主流となっています。

サイクロン式掃除機の仕組み

サイクロン式は紙パックの代わりにダストボックスにゴミを貯める

サイクロン式掃除機の見かけの特徴は、ダストボックス内にゴミが貯まるのが見えるということでしょう。紙パック式ではわかりにくかった掃除の成果が、しっかりと見えるのでモチベーションが上がって楽しいと言う人も多いようです。サイクロン式掃除機は、空気の渦によりゴミと空気を分離する方法を採用しています。それに対して紙パック式とは、送風機により陰圧を作り出し吸引する方式です。ほこりを濾す装置部分が、フィルターか紙パックかが構造的な大きな違いと言えるでしょう

サイクロン式掃除機のメリットデメリットを比較

サイクロン式のフィルターの特徴と扱いがそのまま長短となる

サイクロン式掃除機の大きな特徴とは、紙パックが要らないということです。そのため、メリット、デメリットも紙パックの代わりとなっている、フィルターやダストボックスといった点がポイントとなっているようです。

メリット デメリット
  • 吸引力が落ちにくい
  • 紙パックが要らない
  • 掃除の効果が目に見える
  • ゴミのにおいがしにくい
  • きれいな空気が排気される
  • フィルターのこまめな掃除が必要
  • ゴミ捨て時はホコリがたつ
  • 元々の吸引力が紙パックより低い
  • 価格が高め

サイクロンを作り出すためにパワーを使う

サイクロン式掃除機には、遠心分離をするための空気の渦を作るために、かなりのパワーを使うというデメリットがあります。そのため、吸引力は通常の紙パック掃除機と比較しても高いとは言えません。メーカーではそれを補うために、ヘッド部分の密着度を上げたり、パワーブラシの搭載などの開発を行っています。紙パックの代わりにフィルターを通してほこりを分離しますが、フィルター面が汚れることで吸引力が低下します。

サイクロン式掃除機と紙パック掃除機の価格や特徴を比較

価格比較ではサイクロン式掃除機がやや高め

サイクロン式の旗手ともなった海外製品は、7~8万円もする高級機種として知られています。国内メーカーでも、本格的なサイクロン掃除機は5万前後、比較的高評価で安価な機種でも3万円前後です。長い間主流として普及している紙パック掃除機は、1万円以下で買えるものもあり、1~2万円前後が一般的な相場です。紙パック式掃除機でもかなり高級品もありますが、普通に使用するのであれば価格的にはサイクロン式の方が高めと考えてよいでしょう。

サイクロン式と紙パック式、特質を知って賢く選ぼう

サイクロン式は紙パックが必要ない代わり、フィルター掃除をこまめにできなければ、吸引力の持続性が発揮されません。また、水分の多いところを掃除するとフィルターにこびりつきやすく、早く劣化します。紙パック式はゴミを圧縮しますが、次第に吸引力の低下するのは避けられません。それぞれに一長一短があるため、自分の使い方に合った方式を選ぶと良いでしょう。

サイクロン式掃除機 紙パック式掃除機
ゴミ捨て
  • 1週間に1度フィルター掃除が必要
  • 紙パックが要らない
  • 手軽にカップのゴミが捨てられる
  • 掃除したゴミが見える
  • 1~2ヶ月に一度紙パックごと廃棄
  • 紙パックの買い置きが必要
  • ゴミが見えない
吸引力持続
  • 吸引力が落ちにくい
  • 紙パックの中から吸引するためゴミが貯まることで吸引力が落ちる
排気のにおい
  • ほとんどしない
  • 吸ったゴミを通して排気されるため臭いが気になりやすい

業務用、オフィスにおすすめの掃除機の種類

靴を履いて入るオフィスはサイクロン型がおススメ

サイクロン式掃除機は、砂や土などの乾いたゴミに強いという特徴があります。フィルターも目詰まりしにくいため、吸引力が持続し、ダスターカップのゴミ捨ても楽です。靴を履いたまま入るオフィスなどでは、サイクロン型が適しています。かなり荒い砂のある現場でも、サイクロン式掃除機が威力を発揮しているという声も聞かれます。美容院などかさ張るゴミが多い職場は、吸い込んだゴミが目に見えて、廃棄もしやすいので紙パック不要のサイクロン式掃除機が向いています。

虫の死骸、湿度の高い場所、カーペット敷きは紙パック式で対処

細かいホコリが立ちやすい場所、湿度が高くてゴミが固まりやすいところ、また虫の死骸などを吸い込んでしまいそうな場合には、紙パック式掃除機の方が向いています。サイクロン式掃除機は吸引力を高めるために、ヘッド部分の密着性を考慮されて作られています。カーペット敷きなどのデコボコ面では効果が低下します。紙パック式掃除機の吸引力は、地面の状態によって変わらず、カーペットなどから発生する細かいホコリにも対応できます。

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