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皆さんは普段、どのようなタイプの体温計を使用していますか?近年体温計の技術も飛躍的に向上しており、新しい技術が盛り込まれた体温計がたくさん販売されています。そこで、今回は市販されている体温計の種類についてまとめていたいと思います。また、最近はやりのおすすめの体温計なども紹介したいと思います。

体温計の種類ってどれくらいあるの?

体温計の種類

体温計は、いろいろなタイプの製品が発売されています。体温計は大きく3つに分けられることができます。私たちが一番多く使用している体温計が「実測体温計」というタイプです。このタイプは、口内や脇の下に体温計の端子を入れて体温を測る方式です。二つ目のタイプは「予測式体温計」です。検温開始からの温度変化から10分後の体温を計測するという方式です。三つ目のタイプは、最近多く使用されている「耳式体温計」です。赤外線を利用して、耳の奥の鼓膜の温度を計測して体温を計算する方式です。ほかにも、女性の方が多く使う「婦人体温計」というものもあります。以下に表にしてまとめます。

種類 計測方法
実測体温計 口内や脇の下に端子を入れて体温を測る
予測式体温計 温度の変化から体温を計算する方式
耳式体温計 赤外線を利用して、鼓膜の温度を計測して体温を計測する方式
婦人体温計 朝一番に舌下で計測する

体温計にもいろいろな種類があるのですね。それぞれ計測の仕方も異なり、いろいろな疾患にも対応できそうですね。

体温計の歴史を知ろう

体温計の世界史

1609年に、イタリアのサントリオという人物が世界で初めて体温計を作りました。当時の温度計は蛇行したガラス管に水を入れた簡素なものでた。精度もあまりよくなく、正確な温度を測ることができることができませんでした。掌の感覚に頼った温度計だったそうです。サントリオは人間の平均的な体温を調べるために、長い歳月を費やしました。

1714年には、ドイツの物理学者ファーレンハイトが水銀を利用した華氏温度計を発明しました。この体温計が医学的に使用され始めたのは19世紀以降のことでした。ドイツの医学者カール・ウンデルリッヒが病気をすると体温が上昇することを発見して、そのことから体温計の使用が広まっていきました。19世紀後半には細菌学の研究が進み、各種疾患の原因が解明されて行きました。そのなかで患者の体温が重要だということが分かり、ドイツのC.エールによって水銀温度計が発明されました。

・1714年にサンアントリオが体温の重要性を見つける
・19世紀後半にはドイツのC.エールによって水銀時計が発明されました。
・19世紀以降に温度計が広まっていった

世界中の医学者、科学者が体温計の開発に心血を注いでくれたおかげで、今の私たちの医学があるのだと感じましたね。

体温計の日本史

日本の体温計は戦争の歴史でもあります。第一次世界大戦の影響で海外から体温計の輸入ができなくなってしまいました。体温計のないなかでも、医学者は懸命の医療を患者に施しました。そのような状況のなか、日本の医学界の重鎮「北里柴三郎」が発起人となり、温度計の開発が始まりました。その後、1984年にテルモから「テルモ式電子体温計」が発売されました。

この電子体温計は、体温を計測するのに1分程度で計測できる優秀な製品でした。日本人の医学者と技術者の努力が感じられますね。

・1921年北里柴三郎がテルモの前身となる「赤線検温器株式会社」を設立
・1983年病院向けに電子体温計が発売される
・1984年家庭向けにテルモの電子体温計が発売される

日本の医療において、北里柴三郎は素晴らしい功績を残されていますね。現在の医者にも、北里柴三郎の医学への熱意が受け継がれていることでしょう。

体温計が体温を測る仕組みを知ろう

体温計に使われている技術

アナログ式の体温計にはガラス管を使用したタイプがあります。ガラス管のなかの細い管の内部に水銀が入っており、この水銀が熱膨張をすることによって管のなかを水銀が通っていき、体温が計測できます。しかし、この体温計のタイプは、現在ではあまり使用されていません。
現在一番使用されているのが、口内や脇の下に入れるタイプです。体温計の先に、温度計にも使用されているサーミスターがついています。体温を測る際もサーミスターの抵抗値を利用します。昔の電子体温計から改良を繰り返されており、1分程度で正確な体温を計測できるようになりました。病院ではこのタイプの電子体温計が多く使用されています。

もう一つの代表的なタイプは、赤外線を利用する、直接皮膚に触れないものです。耳の鼓膜に赤外線を当てて、一瞬で体温を計測ができます。このタイプは一般的に家庭向けに販売されており、病院に行く前に簡易的に測るのに向いています。最近のトレンドは体温計を皮膚に触れないタイプが人気です。

種類 特徴
口内や脇の下に入れるタイプ ・体温計の先にあるサーミスターの抵抗値から体温を計測する
・比較的に安価
直接皮膚に触れないタイプ ・赤外線を利用して鼓膜や皮膚の表面の温度から体温を計測する
・比較的に高価

体温計の種類によって、体温を測るシステムが全く違います。どの体温計でも多少の誤差は生じてしまいます。口や脇に差し込むタイプに抵抗がある人は、耳に当てるタイプがおすすめです。

人気の体温計

今人気の体温計紹介

今、体温計も様々な種類の製品が発売されています。ここでは、そのなかから使いやすく、コストパフォーマンス抜群の体温計を紹介します。最初におすすめする体温計は、テルモの「電子体温計」です。この電子体温計のおすすめポイントは、20秒で体温を計測できる点です。お値段も比較的に安価で、コストパフォーマンス抜群の体温計です。

製品名/メーカー おすすめポイント 価格
電子体温計/テルモ ・20秒で体温が測れる
・バックライト付き
・水洗い可能
1900円前後

次におすすめする温度計は、A&Dから販売されている「非接触体温計でこぴっと」です。この製品のおすすめポイントは、赤外線を利用して肌に触れずに瞬時に体温を測定できる点です。赤ちゃんや潔癖症の人にはおすすめの体温計です。

製品名/メーカー おすすめポイント 価格
非接触体温計でこぴっと/A&D ・体に触れることなく体温が計測できる
・計測が早い
3000円前後

各メーカーでは、個性的な体温計が多数販売されています。自分の生活スタイルに適した体温計を使用するようにしましょう。

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