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エステサロンや美容室でかかせないのは、タオル。毎日大量に使うだけに、いかに 業務用とはいえ、慎重に選びたいものです。ホテルなどでも使われる真っ白なタオルを100枚単位で購入する場合には、やはり卸がお得なのでしょうか。ここでは、大量のタオルの仕入れ方、日本製と海外製品の違いなど、業務用タオルにまつわる疑問について見ていきましょう。

業務用タオル販売の卸業者。今では全国通販で購入可能

業務用タオルの購入。寝具店、タオル専門店、ネット通販など多様化

業務用タオルを取り扱っているといえば、かつては専門店や寝具店などの他、一部洋品店などもありました。現在では、ネット販売の利用が多くを占めるようになりました。老舗の店舗では古いつきあいから地元の業者との取引が続いているようですが、一般的には品数が豊富で価格も多彩なネット販売の利用が増加しています。タオルの卸販売業者も、ネットによる通販に力を入れており、地方にとらわれない販売網の拡大を目指しています。大量ロット販売をすることにより、値引き幅が大きくなったり、送料がサービスされるなど特典も目につきます。

タオル名産地直販も大人気。店舗と通販を比較

タオルの名産地として知られる、愛媛県今治市などのタオル業者も、ネットを介した直販の卸売に力を入れています。産地ならではの高品質な商品を提供する一方で、ニーズに合わせた注文品にも対応しています。実際の商品の手触りや、密度、使い勝手などを試してもらえるよう、サンプル品を予め準備している企業も多くみられます。卸売では大量注文に応じるだけに、店舗での購入と遜色ないサービスを工夫しているようです。

販売単位は各会社それぞれですが、12枚ごとのダース販売でロットが60枚、120枚か、50枚、100枚といった単位で販売しているところが一般的です。

購入先 メリット デメリット
地元店舗
  • 実際に品質を手に取ってみることができる
  • 地元密着型の取引関係が構築できる
  • 品揃えが偏っている
  • 在庫が無い場合がある
通販
  • 予め在庫を確認できる
  • 全国の産地やショップを比較できる
  • 品揃えが多彩
  • 送料がかかる
  • 商品の信頼性が不安

用途別、エステや美容室で人気のタオルととの4つの特徴

業務用タオルと一般的なタオルの違いを比較

「ホテル仕様タオル」などという表示を良く見かけますが、これは高級感があるというよりもくり返しての洗濯に耐えることを意味します。何度洗っても、風合いや質感が変わらず吸水性が高いのが特徴です。タオルの端をヘムと呼びますが、この部分が2度縫いされており耐久性があります。ホテルのタオルはパイルが高密度なため、やや厚地です。
エステや美容室では、同様の耐久性が求められますがホテルのタオルよりも、薄地で乾きやすい方が重宝されるようです。業務用タオルの特徴は以下の通りです。

  • ヘムの2度縫いなど、耐久性が高い
  • 洗濯による風合いや質感の低下が少ない
  • シンプルなデザインが多い
  • 多彩なサイズ展開

エステや美容室で使われるタオルの用途

エステや美容室では各シーンに合わせ、タオルのサイズも各種類が必要となります。

タオルサイズ 実寸(cm) 用途
ハンドタオル 25~36×25~39 ゲストタオル
化粧室の手拭き用
ふき取り
ノベルティー用
フェイスタオル 32~40.5×80~108 蒸しタオル
ふき取り用
ヘッドを包む
フェイシャル施術
バスト保護用
バスタオル 60~68×120~140 ベッド敷き
オイル受け
ボディ―タオル
ベッドタオル 81~140×143~200 全身を包む
ベッド用敷き・掛け
シーツ・タオルケット 140×190~240 ベッド用敷き・掛け

また、タオルの織りには柔らかい風合いの甘撚りタオルや、綿を撚らずに織った無撚糸タオルなどもありますが、業務用では吸水性が高く、洗濯にも強いパイルタオルに根強い人気があります。

業務用タオルの大量購入。100枚単位で購入するときの価格や重さ

100枚の価格は厚み、大きさのチェックが重要

業務用タオルを100枚単位で購入する際に大切なのは、タオル1枚の厚さや大きさの確認です。業務用と言っても、ホテルと温泉ではタオル自体の形状がまったく異なります。タオルの規格は、「匁」という単位で表されますが、ここではエステサロンなどで一般的に使われている250匁という重さの価格を調べてみました。

名称 100枚価格 1枚あたり価格
高級パイル地タオル 16580円 169円
業務用フェイスタオル 17000円 170円
総パイルタオル 28000円 280円
レピア織業務用 15700円 157円

タオルの重さ単位は12枚分を「匁」で表す

タオルの単位の匁(もんめ)は、日本の尺貫法の重さ単位です。1匁は3.75gに当たります。タオルは大きさ以外でも、素材や織りによって重さが異なり、それによって厚みも変わってきます。そのため、タオルのおよその厚さがわかるよう、重量で表示されています。
タオルの取引は通常1ダース12枚の単位で扱われます。タオルの表示に250匁とある場合には、1枚の重さではなく12枚分。これにより、上記の価格比較にあったタオルは、1枚あたり約78gのタオルということになります。

各業種では、使われているタオルにおよその目安があります。温泉や銭湯などで良く使われているのは160~180匁で、高級ホテルでは260匁以上です

業務用タオルの重さ

国産、日本製の業務用タオルについて。外国産との違いを分析

タオルは綿100%が基準!

日本国内のタオルの基準は綿100%ですが、輸入されてくるものの中には他の繊維が混ざっている場合があるようです。現在、輸入タオルの製造のほとんどが、中国とベトナムです。国産と遜色ない製品もたくさんありますが、レベルが一定していないという声は多く聞かれます。匁に対しての厚みや柔らかさが、国内産と差があったり、タオル地に粗さが目立つ製品もあるようです。タオルの製造には、その国の気候に合わせた機械設定が必要です。国内では、日々の気温差や湿度に対して細かな設定がなされています。その違いが、パイルの起毛状態や繊維の粗さに出てしまいます。

管理するメーカー・業者のチェックが重要

日本国内で製造されるタオルの基準は非常に厳しく、厚みや肌触りの他、タオルの命でもある吸水性もチェックされます。国内でも屈指の生産を誇る今治では、水に落としたタオルが5秒以内に沈まない場合には、正規品として合格できません。外国産でも生産技術が高く、良質なタオルもあります。国内販売する際の、取扱いメーカーや販売業者側の入念なチェックによって、輸入タオルでも国産品同様に安心して使用できるようになります。

タオルの製造過程では、清潔な環境が求められます。肌に直接触れるものだけに、信頼できる販売元の製品を選ぶことが何よりも重要です。業務用だからこそ、安易に価格だけで購入を決めるのは避けたいものです。

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