不要な書類をシュレッダーにかけようとしたら・・ちょっと待って!ホッチキスの針は外しましたか?一般的なシュレッダーは、ホッチキスの針やクリップなど、金属までは粉砕できません。刃を傷めたり故障の原因となる可能性があります。大量の書類を処理したい時、手間をかけない方法はないのでしょうか?ここでは、ホッチキスカットと呼ばれるホッチキスの針に対応している業務用シュレッダーや、故障時の対応などについて見ていきましょう。
<目次>
ホッチキスの芯をつけたままシュレッダー、多くの人が危険と認識
故障はイヤ!ホッチキスの針を外す派は8割
ホッチキスの針がシュレッダーの故障につながると認識している人は多いようです。シュレッダーが止まってしまう、針が内部にひっかかる、刃を傷めるなどの声が聞かれます。実際に外し忘れて、大変な目にあったという人も。また、シュレッダーの取扱説明書にも、ホッチキスの針や、クリップといった紙以外のものについては、外してから利用するようにと明記されています。
外していない2割についても、ホッチキスの針ごと裁断できるシュレッダーを使っているから、という人が大部分でした。忙しい業務時間に、さらに煩わしい事態にならないよう、面倒だと感じながらも対処しているのでしょう。
ホッチキスの針を外す理由は?
ホッチキスの針をいちいち外していたら日が暮れてしまう、という声がある一方で、やはり心配だから必ず外すという人が大多数を占めます。手間になってもホッチキスの針を外す理由としては、次のようなものが挙げられます。
- 紙を切るシュレッダーの刃が金属に当たっているうちに壊れる
- 音がして恐ろしい
- 詰まったり挟まってシュレッダーが停止する
- 習慣で外すのが当たり前となっている
- シュレッダーが壊れると危険
- 壊した人の責任になるから
- 実際にシュレッダーが止まってしまい、業務が滞った経験がある
ホッチキス対応の業務用シュレッダーを使っていても、バキバキという大きな音が嫌でわざわざ外すという意見もありました。
最近は文具メーカー側でも、シュレッダーする際に手間がかからない、針を使わない方法で紙を綴じる製品も販売しています。コクヨの『ハリナックス』、プラスの『ペーパークリンチ』などが有名ですね。
いずれにしても多くのオフィスでは、金属製の針をシュレッダーで裁断するのは危険が大きいと強く認識されています。
ホッチキスに対応したシュレッダーの種類と4つの特徴
ホッチキスも裁断されるクロスカット仕様
ホッチキスの針をつけたままでも裁断可能なホッチキスカットと呼ばれるシュレッダーが、個人情報保護法の施行直後には品薄状態になっていました。大量の機密書類をさばくためには、ひとつひとつホッチキスの芯を気にしていられないという企業が多かったのでしょう。通常、シュレッダーの裁断方法には、短冊形に紙が裁断されるシングルカットと、刃がクロスして入るクロスカットがあります。より気密性が高いのは、粉々に裁断されるクロスカット機です。
シングルカットではホッチキスの針がひっかからない可能性が高いため、ホッチキス対応の多くは、クロスカットを採用しています。ホッチキスの芯にも様々な大きさや強度があります。現在ホッチキス針を外す必要がないシュレッダーの多くは、もっともオフィスで使用される10号針に対応しています。
強力なモーターで一気に裁断できる。ホッチキス対応の4つの特徴
紙とともに金属を裁断するためには、強い力が必要です。ホッチキスの芯を外す必要が無いとされるシュレッダーは、それだけ強力なモーターを搭載しています。ホッチキス対応のシュレッダーは、同時に破断可能な紙の枚数も多いようです。
また、シュレッダーはモーターに強い力がかかることで、ヒートアップしやすい傾向があります。ホームセンターなどで安価に売られている家庭用シュレッダーが、連続使用ですぐに止まってしまうのはこのためです。ホッチキスの芯まで裁断可能なシュレッダーは、この点も考慮されており従来のシュレッダーと比較しても、連続30~60分耐用となっているものもあり、通常のオフィス業務では問題なく使用できます。ただし分別機能まで搭載しているものは、今のところありません。紙と金属が混在した状態での廃棄となります。ホッチキス針対応シュレッダーの特徴として以下の4つが挙げられます。
- クロスカット機
- 強力なモーター
- 連動稼働時間が長い
- シュレッダー後の廃棄物には紙に金属が混入する
ホッチキスをつけっぱなしでシュレッダーが故障してしまったときの対処法
作動しないときには状況判断をして原因を追究
シュレッダーが止まってしまい作動しなくなった場合には、2通り考えられます。ひとつは加重がかかり過ぎたために、ストッパーが働いていてスイッチが入らなくなっている時。そして異物が刃に食い込んで物理的に動かなくなっている場合です。
モーターの過剰な温度上昇を防止するために、サーモスタットが働き動作しなくなっているだけであれば、一定時間置くことで内部温度が下がり正常に作動します。
モーター音がするのに、紙が入っていかない場合には、ホッチキスの針などがひっかかり、空転している可能性があります。また、刃の重なりがずれて紙送りが正常にできないことも考えられます。
- スイッチが入らない場合には、加熱が考えられるので一定時間置いて様子を見る。
- 音だけして正常に紙送りされない場合には、異物がないか確認する。
シュレッダーが正常に作動しない時の3つの対処法
正転で紙が送られない場合、逆転と正転を何度か試してみましょう。異物によるひっかかりが軽度であれば、外に出てくれる可能性があります。それでもうまく動作できない場合、潤滑油を流し込んで見てください。刃の摩擦が減るため、スムーズに回転するようになります。この時絶対してはいけないのは、スプレー型の防錆剤やエアダスターの使用です。ガスが上部に貯まり、作動時に引火する危険性があります。
ホッチキスの針がひっかかっている場合には、慎重にラジオペンチなどで外してください。この時無理に引っ張ると刃を損傷します。機種によって裁断部が外れるものは、裏側からも確認をします。また、センサー式でない機種のシュレッダーには、投入口の中央に小さい突起状のものがあります。これは、用紙の挿入により押されることで、スイッチが入るしくみでトリガーと呼ばれるものです。この付近に、ホッチキスの針がからむなどしても、動作が異常になります。
- 正転・逆転を数回繰り返す
- 潤滑油を注油してみる
- 細いペンチなどで引っかかってる針を取り除く
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