多くのオフィスでは家庭的な雰囲気のあるカーテンではなく、機能的なイメージのブラインドを採用しています。一見、光の微調整ができ、業務効率にも貢献しそうなブラインドです、実際は隙間から西日が差し込むなど不評の声も聞かれます。ブラインドを使用している窓からの日差しがまぶしい時、何か良い対策はあるのでしょうか。オフィスのブラインドの種類は?オフィスの光とブラインドについて見ていきましょう。
<目次>
ブラインドの隙間からの光がまぶしい原因と3つの対策
まぶしい光はブラインドの羽からかブラインドと窓枠の隙間か
ブラインドの隙間がまぶしいと言う場合
- ブラインドの横にわたる羽部分からの光
- ブラインドと窓枠との間などが空いている
という2つが考えられます。前者の場合は、ブラインドの羽の角度の調整で解決できます。しかし縦に入り込む光にはブラインドの大きさと窓のサイズ、ブラインド自体の枚数などかなり本格的な対策が必要となることも。
ブラインドの羽の角度調整
横の光の対策はスラットと呼ばれる羽の角度を、変えることで光線の入り方が変わります。内側から見た時、スラットを上向きにすると反射し、外光が遮られます。またこの時には外から中が見えづらくなります。同時に室内が暗くなるため、西日の当たらない午前中は逆に下向きにすることで採光が取れます。
ブラインドの適正サイズ
隙間からの光が縦に差し込むのは、窓とのサイズが一致していない場合です。窓枠とほぼ同サイズであれば、隙間ができません。ブラインド2枚を利用している場合も、サイズが小さいとブラインドとブラインドの間の隙間が大きくなってしまいます。しっかりと対策するにはブラインド自体を買い替えるしかなさそうです。ブラインド導入の際には、出来る限り窓枠からの距離や、間の隙間ができないサイズを検討する必要があります。予算に余裕があれば、オーダーブラインドが最適です。
すぐには変えられないブラインド、隙間の光はこう対策
一度導入されたブラインドについては、簡単にサイズを変更するというわけにはいきません。ブラインド同士や窓枠との隙間を、DIY的にふさぐ工夫を行なっている人も多いようです。
一番手軽なのは、まぶしいと感じる光が差し込む場所を何かで遮る方法ですが、あまり見栄えが良くないので来客が多いオフィスには不向きです。ガラス自体にフィルムを貼る方法は、全体の熱効率向上にもつながり、外部からの視線もシャットアウトできます。が、施工の手間や金額がネックになります。
方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
ブラインドに厚紙などをクリップで止める | 手軽で必要な場所だけ施すことができる | 見た目が悪い ブラインドの乗降時引っかかる場合がある |
光が漏れる部分の窓ガラスにシールなどで目隠しをする | ブラインドの邪魔にならない 手軽 |
はがした時後が残る可能性が高い |
ガラスに反射フィルムを貼る | 断熱効果もあり外からの視線を遮る | 価格が高い 手間がかかる |
オフィスのブラインド、まぶしいのに閉めさせてもらえないストレス
開ける・閉めるでブラインド戦争
複数の人数で利用するオフィスの場合、ブラインドを開け閉めにも意見が分かれるようです。午前中は光を入れ、清々しい気分で業務を行いたいという派、また、仕事中は集中したいのでまぶしさや、外部の視線が気にならないようブラインドを下げたいという人もいます。朝のうちブラインドを上げて置いたら、いつの間にか下げられていたという声もあります。
業種によっても異なりますが、多くのオフィスでは朝一番の清掃時には上げた状態、業務開始と同時に下げるというところが多いようです。窓の向きによって、午前のうちはスラットを下向きにして光を入れ、午後は遮るといった操作が必要になるでしょう。夕方は外が暗くなるに従って、部屋の中が見えやすくなるため締める傾向にあります。特に冬場は早めに締めることで、室内の気温が下がることを防ぎます。
採光で照明節約、入射熱に留意して冷暖房効果サポート
ブラインドは、調光性に優れ明るさを微妙に調節できます。昼間はうまく外光を取り入れることで、照明を節約する手段にもなります。金属製のスラットは光とともに熱も反射して、夏場の強烈な日差しや西日を遮り、冷房効果を高めて省エネに役立ちます。ブラインド自体が熱を持たないような特殊塗料をコーティングした商品も開発されています。
また、ブラインドとガラスの間には空気が断熱層を作り、ワンクッションの役割を果たします。冬場は温まった空気がガラスを通して逃げるのを防ぎます。上部などの隙間が気になる場合には、発泡スチロールを利用して塞いだり、おしゃれな布をカーテンカバーのようにかけておくのも暖房効果を向上させます。
オフィスのレイアウトを考えるときはブラインドからの光も考えよう
画面への映り込み、目への負担を考慮
ブラインドから光が漏れることで、最も問題となるのが、パソコン画面への映り込みです。また、画面に反射する光は、まぶしさで目の疲労を誘います。なるべく影響が出ないようにするためには、窓に対して背中が向かないような机配置を考慮する必要があります。
窓に対して横に並ぶ配置、或いは窓側に向かう配置など、デスクの数やスタッフ人数を配慮して決めます。
建物の形状により窓の角度の違いなどで、思わぬ方向からの光が障害となる場合もあります。実際にブラインドを取り付けて光の入り方を確認すると、業務に支障の出ないオフィスレイアウトイメージを作ることができます。
スタイリッシュなイメージのバーチカルブラインド・明るいオフィスを演出する透過性素材
画一的なイメージのあったオフィス用のブラインドも、最近では様々な種類が見られます。横向きが一般的なスラットですが、縦型のおしゃれなバーチカルブラインドも人気です。調光にも優れ、縦方向の光の侵入からのまぶしさが軽減されます。
透過性素材のブラインドは、閉め切りでも光が淡く差し込むため、全体に柔らかく温かみのある印象となります。またブラインドのスラット巾も15mm~50mmまであり、細さによってイメージが異なります。細いほどスタイリッシュで繊細に、太いほど素朴なイメージを演出できます。
ブラインドの種類 | 特徴・効果 |
---|---|
カラーブラインド | おしゃれなイメージ、インテリアをカラー統一できる |
バーチカルブラインド | 洗練、おしゃれ、スマートなイメージ。調光性に優れる |
ハニカム等透過素材 | 閉め切りでも明るさが保てる。柔らかい印象が演出できる |
スラット巾 | 細いほど繊細で都会的 太いほど素朴なイメージ |
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