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日本は雨の多い国。年間降水量は世界のトップクラスに入ります。そんな背景からか、日本の傘は種類やデザインがとても豊富です。また、価格も手ごろになったことで、ファッションや用途に合わせて使う傘を選べる時代になりました。そんな身近な存在である傘ですが、その取扱い方法は以外と知られていないようです。梅雨や秋雨といった季節の長雨に傘の出番が多くなります。傘の正しいお手入れ法を知って、大切な傘を長持ちさせましょう。

傘の正しいたたみ方

まずは傘についた水をしっかり落とす

当たり前ですが、傘を使った後は濡れています。そして、この濡れたままの状態で傘を閉じるのはNGです!

傘をキレイな状態で長持ちさせるには、傘についた雨水を落とすことが大切です。まずは、傘についた雨水の正しい落とし方を紹介します。

  • 電車に乗るとき、またはお店に入るとき、傘に着いた雨水を、傘を振って落とす、クルクルと回転させて落とす、トントンと地面に着けて落とす、をしていませんか?これらは全てNGです。
  • 正しい水の切り方は、傘を少し開いて、少し閉じる、を繰り返し傘布についた雨水を落とします。
  • 帰宅後は、玄関先やお風呂場などで一時的に乾かします。完全にしまうときには風通しのよい場所でしっかりと乾燥させましょう。

本当に正しい傘のたたみ方を知っていますか?

傘の水気をきり、乾燥させたら、次に、傘の正しいたたみ方を紹介したいと思います。一番よく見かける傘のたたみ方は、手でクルクルと傘布を巻き付ける行為です。しかし、以外なことにこれはNGです!傘布には撥水加工としてフッ素剤が使われています。フッ素は油分に弱いため、傘布を手の平でクルクルとさわると、手の油がつき撥水性を失うことになるからです。傘の正しいたたみ方は以下のとおりです。

(1) 傘布は角、折り目をつまむようにして持ち、1枚ずつ傘の軸にまきつけます。
(2) 傘布に触れないように気を付けながら、ベルトを巻き付けてボタンを留めます。

折り畳み傘の正しいたたみ方

最近の折り畳み傘はどんどん小さく軽量になり、持ち運びにとても便利になりました。折り畳み傘にも正しいたたみ方があるので、以下手順を紹介します。

(1)傘を閉じ、 まず、骨をおります。
(2)傘布に手で触れないよう、布の角をもって軸に巻き付け、ベルトで止めます。
(3)中棒を軽くたたみながら縮めます。中棒を最後に縮めるところがポイントです。

傘の正しい洗い方

傘は以外に汚れています!傘の洗い方を知って大事な傘を長持ちさせよう

傘に着く雨水には、ホコリや塵が含まれています。そのため、ただ乾かすだけでは、ホコリなどの汚れが付着したままの状態です。傘をキレイに長く使うためには、定期的に丸洗いすることがお勧めです。

傘を丸洗いする手順
用意する物 ・中性洗剤 ・スポンジ ・ドライヤー
1. お風呂場に傘を広げる
2. スポンジに、5〜10倍に薄めた中性洗剤をつけ、傘の表面を優しくなでるように洗う
3. 傘についた洗剤をシャワーでしっかり洗い流す
4. そのままお風呂場で陰干しをし、水気を切る
5. ドライヤーをあて、しっかりと乾燥させる。
※ドライヤーの熱でフッ素の効果を強め、撥水効果がよみがえります。 

撥水加工の傘は、これで復活!

なんだか傘が重い、と感じたら撥水の効果が弱っている証拠

傘には雨水をはじくよう、撥水加工がほどこされています(ビニール傘を除く)。しかし、長い間同じ傘を使っていると、撥水加工の効果が薄れてきます。傘についた水がはじかれない、傘に水がしみている、そんな症状の場合、撥水効果を取り戻す工夫をしましょう。

<工夫その1>ドライヤーをあてる
「傘の正しい洗い方」で紹介しましたが、フッ素は熱が加わると元に戻る性質があるため、ドライヤーの熱をあてることでフッ素の効果がよみがえります。

<工夫その2>アイロンをあてる
こちらも、フッ素と熱の関係を利用した撥水効果の復活方法です。傘の素材が化繊の場合、アイロンの温度を化繊にセットします。傘布一枚一枚に丁寧にアイロンをあてていきますが、一枚が終わったときに、試しに水をかけ、撥水効果を確認すると温度加減やアイロンをあてる時間がわかり、残りの傘布への作業が効率的に行えます。

※アイロンの温度が高すぎると、傘布が破ける恐れがあります。高温にならないよう注意が必要です。

<工夫その3>防水スプレーを使う
防水スプレーを使えば、手軽に傘の防水効果を復活できます。まずは、傘布の目立たない部分に防水スプレーを噴射して状態を試してみましょう。そして防水スプレーは必ず屋外で使用することが鉄則です。また防水スプレーには「フッ素系」と「シリコン系」がありますが、傘などの雨具にはどちらも使用できます。

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