立ち上がりや動きが簡単に出せて、キープ力も高いヘアワックス。ヘアスタイルへのこだわりが強い若者を中心に、男女問わず大人気ですよね。フォームでは今ひとつだった形作りが、ヘアワックスによって飛躍的に向上。でも、意気込んでつけてみたら、固まり・ベタつきなどで失敗したという人も多いようです。自在な動きを可能にするヘアワックスの上手な使い方や、自分に合った選び方など、失敗しないヘアワックスの活用について調べてみました。
<目次>
つけすぎて失敗しないための、ヘアワックスの使い方
ヘアワックスって何?を知ること
ドラッグストアにいくと、色とりどりのパッケージに入ったヘアワックスが並んでいますよね。ヘアワックスは、整髪料のなかではかなり後発。そのため、使い方がよくわからず、いきなりたっぷりつけて失敗!という無残な姿になることもあるようです。
そもそも、ヘアワックスとはどういうものなのでしょう。ヘアワックスの主成分は油脂(油分)です。固形化させた油脂成分の粘着力を利用して、髪を固定します。油といえば、つけすぎればどうなるかは何となく想像がつきますよね。
ヘアワックスをいきなり前髪につけない
ヘアワックスでの失敗では、気づいた時には前髪がべっとりとしてしまったということが大半。ヘアワックスをうまくつけるためには手順があります。
1.寝癖などをリセットするために洗髪・または髪を十分に濡らした状態にする
2.余分な水分を飛ばして半乾きの状態にする
3.ヘアワックスの量は指先の半分程度
4.ヘアワックスを手のひら全体にのばす
5.前髪以外の根元から全体につける
6.全体のようすを見ながら指に残ったワックスで前髪を整える
ポイントは全体によくなじませるということ。髪の毛を握ったりもみ込んだりしながら、ボリュームの調整をします。前髪には、しっかり立ち上げるというとき以外は、ヘアワックスを最初からつけない方がうまくいきます。
ヘアワックスをつけすぎたときのレスキュー法
ヘアワックスをつけすぎてどうにもならなくなったら、潔くシャンプーしてしまうのが一番です。でも、朝の時間がないときには、そんなことしていられない!
その場合、ヘアワックスを少しでも髪から取り除く方法を考えましょう。
1.キッチン用ペーパータオルで髪についた油分を取る
2.電子レンジでチンした濡れタオルで油分を温めながら拭き取る
3.少量のベビーパウダーをなじませて、残った油分を吸収させる
まずは、キッチン用のペーパータオルで気になる部分を挟み、パンパンとたたいてください。油分がペーパーに移るよう、念入りに。「これ以上はムリ」となったら、次にタオルを濡らしてよくしぼり、電子レンジでチン。熱々の濡れタオルで髪を根元から毛先に向かってふき取ります。固形化した油脂は温めることで、多少落ちやすくなります。
最後に少量のベビーパウダーを指~手の平全体に拡げ、べたべた感が気になるところにささっとなじませましょう。ベビーパウダーはもともと汗や皮脂を吸収して、肌をサラサラに保ってくれるもの。赤ちゃんの肌に使うだけでなく、日頃から顔のテカリ防止などで使用している方もいるのではないでしょうか?このベビーパウダーがワックスの油分を吸収して、髪をサラサラの状態に近づけてくれます。
髪質や髪の長さに合わせた、ヘアワックスの選び方
髪質で選ぶヘアワックス
ヘアワックスは硬めの髪質の人なら、比較的にどれを選んでもうまくいくようです。一方、柔らかい髪質の場合、ヘアワックスの重さによって髪型が崩れてキープされないという悩みがあります。軟毛の髪質の人には、ドライ系のハードタイプがおススメ。ウェーブがついている場合や、天然パーマの人では、ハード系だと硬すぎてうまくなじみません。束になりすぎたり、意図しないところで割れたりします。ライトハードタイプや、より柔らかいテイストのヘアワックスを選ぶとよいでしょう。
こんなにあるヘアワックスの種類
現在、市販されているヘアワックスには何と10種類以上の形状があります。主なヘアワックスと髪質についてまとめてみました。
○ヘアワックスの種類と髪質
形状 | 特徴 | 髪質との関係 |
---|---|---|
ファイバー入り | 繊維が入っていて糸を引くようによく伸びる | 伸びがよく、毛束がつくりやすい 軟毛ではぺったりする恐れがアリ パーマ系では動きが出る |
マットタイプ | 油分が少なく軽い仕上がり あまり伸びはよくない |
軟毛に動きを出しやすい 剛毛には不向き |
ジェルタイプ | ウェット感があり硬質な感じに固まる 乾くと透明感が出る |
毛の量が多い人はタイトに抑えられるが、少ない人には不向き |
スプレータイプ | 全体に動きを出すのに向く 乾くとキープ力が安定 毛束感は出ない |
ふんわりとしたヘアスタイルが作れるため、軟毛や髪の毛の量の少ない人でもスタイリングしやすい |
ムースタイプ | 水分量が多く、しっとりとした仕上がりになる | パーマやカール、ウェーブのある人向き くせ毛の直しにもOK |
パウダータイプ | パウダー樹脂を利用しており、ほぼ油脂分がない ふんわりした仕上がりや部分的に軽めの立ち上がりができる |
キープ力が弱いので重めの髪質には向かない ショートヘアや柔らかい髪質には最適 |
しっかり落とさないと、髪にダメージ?ヘアワックスの落とし方
ヘアワックスを落とさないとこんなことが
ヘアワックスが残っているような感覚を経験した人も多いのではないでしょうか。スタイリングが優秀ということは、それだけホールド力も大きく、髪に残りやすいということにつながります。ヘアワックスの主成分は油脂(油分)。頭皮に残ってしまうと汚れが蓄積し、毛穴の詰まりや肌のダメージにつながります。薄毛や抜け毛の原因になってしまったら…コワイですよね。髪の毛にも摩擦が起きやすくなり、切れ毛や枝毛の元になります。
ヘアワックスを手軽に落とす方法
ヘアワックスはシャンプーでひたすら洗っても、なかなか落ちません。固まった頑固な油脂が固形化しているためです。方法としては、ヘアワックスを「溶かす」必要があります。
そのためには、リンスやコンディショナーを使うのが近道。シャンプー前にリンスかコンディショナーをよく髪になじませて、ひと呼吸おきます。固まったヘアワックスが乳化して、簡単に流れ落ちます。その後はいつもどおり、丁寧にシャンプーをしましょう。
また、ヘアケア剤を洗い落とす専用のシャンプーもあります。髪の毛を傷めずに洗い流せるので、ヘアワックスを良く利用している人は、試してみると良いかもしれません。
ヘアスタイルをキープするなら、スプレーを併用
柔らかくてコシのない髪質の人は試す価値あり
ハード系のヘアワックスを使っても、どうしてもうまくキープできない。せっかくキマッたと思えたのに、数時間でぺちゃんこに。軟毛の人にとくに多い悩みですよね。
立ち上げた生え際や、散らした毛先をそのままキープしたいときには、仕上げにヘアスプレーを使ってみましょう。美容師さんが終りがけにしてくれる、スプレー技を真似するとよいですね。少し距離をとって、内側や下側からスプレー。サポート力をアップさせます。ワックスだけでは心細いキープ力を、ヘアスプレーで強化しましょう。
さらに下準備もプラスすると鉄壁の仕上がりに
コシがなくて、ヘアワックス自体の重みでボリュームが落ちる場合には、ヘアワックスを付けるまでに全体をフォームでボリュームアップしておきます。フォームタイプのヘアワックスでもよいでしょう。後は、立ち上がりが欲しいポイントにヘアワックスをプラスしていきます。最後の仕上げにヘアスプレーを全体に。ベースメイク、ポイントメイク、カバーメイクというイメージですね。雨模様の日や、風のある日にも安心のスタイリングテクニックです。
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。