Pocket

大切な衣類を安心・安全に保管するためには防虫剤の使用が欠かせませんが、より高い効果を発揮するためには適材適所で設置する必要があります。ここでは防虫剤の成分から衣類に被害をもたらす害虫の種類、衣類や場所に合わせた防虫剤の選び方まで、詳しく丁寧に解説をしていきます。防虫剤について知識を深めたいという方は、是非ともご参考ください。

防虫剤に使われている成分を分析する

防虫剤に使われている主な成分とは

防虫剤を使用するにあたってどんな成分が使われているのか、とても気になりますよね。

まずは主成分として使用されているナフタリンについてですが、無色で昇華性を持つ白色の結晶です。このナフタリンですが、防虫効果は非常に高いのですが、直線手で触ると皮膚が赤く炎症を起こすことがあるので無闇に触ることは避けましょう。

また、ナフタリンと同様に防虫剤に使用されているパラジクロルベンゼンですが、こちらは常温で、昇華により強い臭いを発する白色の固体の物質です。この物質の使用用途としましては衣類を食べる虫やカビなどを駆除するために防虫剤に使用されていますが、無闇に触れてしまうと手の痒みやのどの痛みを引き起こすことがあるので、十分に注意が必要な成分です。

ピレスロイドは無臭だから恐い?

防虫剤に多く含まれている成分のひとつにピレスロイドがあります。ピレスロイドの大きな特徴は無臭であることです。この成分は日本のみならず、世界各国で広く防虫剤の成分として使用されています。このピレスロイドはハンガータイプの防虫剤に多用されていますが、人体に対して全く影響がないということは未だ明言されていないので、無臭だから大丈夫という安心感を抱くのではなく、無闇に触ったり匂いを嗅ごうとはせず、細心の注意を払って使用しましょう。

防虫剤には衣類別・用途別の種類がある

主な衣類用の防虫剤とは

防虫剤には様々なタイプのものがありますが、クローゼットにハンガーラックで収納している衣類にはハンガータイプの防虫剤が有効です。ハンガーに防虫剤を吊るしてかけるだけなので、全くスペースを取らずにスムーズに対処することができます。

一着一着がとても大切な衣類で虫に食われないか心配だという人は、一着ずつ衣類とともにハンガーにかけるタイプの防虫剤もあるので、守りたい衣類によって使い分けるといいでしょう。タンスの引き出しにしまってある衣類に対しては、引き出し用の防虫剤があるので、用途に適した防虫剤を使用しましょう。引き出しの大きさにもよりますが、ほとんどの防虫剤は、引き出しひとつに対して1個の割合で使用します。

人形用におすすめの防虫剤

雛人形や五月人形などを長期間クローゼットの中で保管しておくと、衣類と同様に虫に食われてしまうことがあります。それを防ぐためには、やはり防虫剤の使用は外せません。衣類用の防虫剤でも効果はありますが、しっかりと害虫から守るためにも人形用の防虫剤の使用をオススメします。人形用の防虫剤の使用方法はシールで人形に貼るタイプがほとんどです。

成分にはエンペントリン(防虫成分)やスルファミド系防カビ剤が含まれているので、大事な人形を虫から守ることができます。注意点は、なるべく湿気が少ない場所に保管をするということと、防虫剤に直接手を触れるのはなるベく避けることです。

防虫剤が効く虫は何かを知ろう

衣類を食べる虫とは

大切な衣類を食べる虫には様々な種類がいます。主な害虫を挙げると以下のようになります。

・ヒメマルカツオブシムシ
・イガ
・コイガ
・ヒメカツオブシムシ

この4種の害虫が主ですが、そのなかでも大きな被害をもたらすのがヒメマルカツオブシムシです。衣類が大好物で、10日間で、体重の約3倍もの量を食べると言われています。この、ヒメマルカツオブシムシは白い花の蜜を好むとされているので、大事な衣類を守りたいときには、これらの花を自宅に持ち込むのは避けたほうが良いかもしれません。

このヒメマルカツオブシムシの対処法ですが、市販の防虫剤でも効果が見られるので、クローゼットやタンスには必ず防虫剤を設置しておきましょう。

効果的に使用するために

防虫剤を使っているのに虫に食われてしまうという声を聞きますが、なぜそのようなことになってしまうのでしょうか。原因として考えられるのは、防虫剤の有効期限が切れてしまっていることが考えられます。どんな防虫剤でも必ず有効期限が記されているので必ずチェックしておきましょう。

また、クローゼットやタンスに湿気が充満していると、防虫剤の効果も薄まってしまい、湿気と相まって虫に食われてしまうということも考えられます。このような時は湿気防止剤も合わせて使用するといいでしょう。

さらにもうひとつ考えられるのは、衣類を洗濯および、クリーニングしてから保管することが重要です。汗や汚れは害虫にとって大好物です。このような状態では防虫剤では防ぎきれないことがあるので注意が必要です。

防虫剤の正しい選び方を学ぼう

シチュエーション別で選ぶ

クローゼットのハンガーにかけるハンガー用、タンスや衣装ケースにオススメの防虫剤をそれぞれご紹介します。

 

【クローゼット ハンガー用のオススメ防虫剤】

商品名 天然ハーブの防虫剤 衣類に虫コナーズ

ハンガーにかけるタイプ

10個入

エステー 衣類用防虫剤

ネオパース

特徴 1着ずつしっかり防虫 みずみずしいフレッシュフローラルの香りの防虫剤 場所を取らない薄型ハンガータイプ
価格 950円 200円 280円

【タンス、衣装ケース用のオススメ防虫剤】

商品名 ムシューダ 1年有効

引き出し・衣装ケース用

タンスにゴンゴン

Aroma 引き出し・

衣装ケース用

ネオパラエース 引き出し・

衣装ケース用

特徴 防虫剤の匂いが衣類に移らず、カシミヤやウールにも使用可能 ダニよけ効果をプラスし、リッチフローラルの香り付き 切らずに使えて手間がかからず、和紙の全面からムラなく揮散
価格 720円 500円 650円

衣類別で選ぶ

着物のような高価な衣類をしっかりと守るためには着物用の防虫剤の使用をオススメします。着物用の防虫剤は虫対策のみならずカビを防ぐための調湿剤も混入されているので、長期保証で懸念されるカビ対策としても有効です。使用されている成分としては、エンペントリン(防虫剤)、チモール(防カビ剤)、ゼオライト(調湿剤)などが主な成分です。

着物用でオススメの防虫剤としましては、そうびの防虫防カビ調湿保存剤や、ミセスロイドのきもの用1年防虫などが人気の商品です。

また、防虫剤を交換するタイミングですが、それぞれのメーカーによって異なるので、しっかりと期間を把握しておくことも重要です。

fw_600x68_20191019b