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今では電動歯ブラシを推めている歯医者さんも珍しくありません。それほど電動歯ブラシが認知され普及してきましたが、電動歯ブラシの正しい使い方を理解している方は意外に少ないようです。ここでは電動歯ブラシの使い方から構造や、音波・超音波の歯ブラシに至るまで、電動歯ブラシについて詳しく解説をしていきます。

電動歯ブラシのメリット&デメリットを理解しよう

電動歯ブラシの特性とは

電動歯ブラシは年々普及率が上がっていき、今では決して珍しいものではなくなりました。現在ではおよそ20%の人が電動歯ブラシを使用しているようです。使用している人は「短時間でしっかりと磨けそう」、「通常の歯ブラシでは取り除けない汚れを落とすことができそう」という理由で使い続けているようです。一度電動歯ブラシの便利さを知ってしまうと、なかなか手放せなくなるというのが現状のようです。

電動歯ブラシの価格はピンからキリまでですが、安いものであれば3,000円代からあり、高価なものになると20,000~30,000円代のものもありますが、最も多いのが10,000円前後のモデルのようです。

メリット&デメリットについて

ここでは電動歯ブラシのメリットとデメリットについて紹介していきます。

メリット デメリット
・楽に簡単に歯磨きができる。
・短時間で磨ける。
・歯の隅々まで磨ける。
・正しく使用しないと歯茎を痛めてしまう。
・充電や清掃などメンテナンスが大変。

一般的なメリットやデメリットを挙げてみましたが、メーカーが推奨している通りに正しく使わないと汚れを落としきれないので、電動歯ブラシを入手したらまずは使用方法をしっかりと熟読しておく必要があります。なかには電動歯ブラシの振動を嫌う人もいて、通常の歯ブラシに戻る人も少なくないようです。

電動と音波・超音波の歯ブラシがあるが……

それぞれの構造の違いとは

電動歯ブラシは中に小型のモーターが設置されていて、モーターの先端に歯ブラシを装着することにより毎分3,000~6,000回ににも及ぶ小刻みの振動を作り出しています。ちなみに、モーターの振動が細ければ細かいほど価格も高価になっていきます。最近のモデルではブラシ全体を振動させる毛束振動式の他にも、毛束を回転させる毛束回転式や両者を組み合わせたタイプなど様々なモデルがあります。これに対して音波ハブラシは振動がさらに細かく、毎分20,000~30,000回という高速振動で磨くことができます。ブラシのヘッドには音波発生装置が内臓されており、これにより通常のモーターよりも微細な振動を可能にしています。

電動と音波・超音波ではどちらが効果が高いのか

電動歯ブラシにも通常の電動、音波歯ブラシ、超音波歯ブラシがありますが、簡単に言うと「電動<音波歯ブラシ<超音波歯ブラシ」の順で振動が細かくなっていくので、より高い効果を実感することができます。超音波歯ブラシは微細な振動の実現を可能にしましたが、通常の電動歯ブラシとは毛先の振動が大きく異なるためプラークを機械的に除去する力は電動歯ブラシに比べて劣るともいえます。

また、価格については、それぞれピンからキリまでですが、平均価格は「電動<音波歯ブラシ<超音波歯ブラシ」の順で高くなります。理由としては、通常のモーターよりも音波発生装置の方がコストがかかるということのようです。

電動歯ブラシは、手動よりもよく磨ける効果があるのか

そもそも電動歯ブラシと手動歯ブラシはどちらがいいの?

電動歯ブラシと手動ではどちらが効果的なのかという議論は様々な場所で見受けられますが、そもそも歯並びや個々のブラッシング方法で異なるので一概にどちらがいいとは断言できません。これまでずっと手動の歯ブラシで磨いてきたという方は、一度電動歯ブラシを試してみる価値はあるでしょう。

また、より磨き残しを少なくしたいという方の中には手動の歯ブラシと電動歯ブラシを併用している方もいるようです。まずは通常の歯ブラシで磨いた後に電動歯ブラシで磨ききれていない箇所をブラッシングしていくと、限りなく汚れを落とすことができます。

電動歯ブラシの正しい使い方

電動歯ブラシはただ歯に当てていればいいというものではなく、電動歯ブラシにも正しい使い方があります。まずは持ち方ですが、2通りの持ち方があります。ひとつはパームグリップというテニスラケットを持つようなスタイルで、もうひとつはペングリップという鉛筆を持つようなスタイルです。このどちらかで自分に合った持ち方で行ってみましょう。

磨き方ですが、歯と歯茎の境目を狙って丁寧に当てていきます。徐々に歯の表面から歯先へと移っていき確実に磨き残しを防いでいきましょう。

また、歯磨き粉をつけ過ぎないということもポイントです。電動歯ブラシの振動で泡だらけになってしまいかえって磨きにくくなり結果として磨き残しが残ってしまうのです。
できれば発泡剤の入っていないものを選ぶといいでしょう。

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