街を歩いていると、様々なデザインののれん(暖簾)があります。今ではインテリアのアイテムとして、お店のみならず自宅でものれんを下ろすこともめずらしくはありません。ここでは歴史や意味合い、ことわざまで、のれんにまつわることを様々な角度から解説していきます。のれんについて知識を深めたいという方は、ぜひともこの記事を参考にしてみてください。
<目次>
のれんとは、そもそもどのようなもの?
のれんは何のためにあるの?
そもそも、のれんの役割とはどのようなものなのでしょうか。歴史的には防寒のためだったという説もありますが、結果としては塵除けや日除け効果が勝り、そのままお店の看板としても役割を果たし、さらにはお店の雰囲気や風格を象徴するものになっていき、一概にのれんの役割を説明するのが難しいというのが現状です。
言ってしまえば、のれんには様々な役割があるので、使用する人やお店がどのような効果を狙うのかによって在り方も変わってくるものです。今や日本食の軒先にはなくてはならないアイテムですが、「看板」とはまた一味も二味も違った魅力があるように思います。
現代ののれんの考え方
今では、のれんはお店の軒先だけではなく、自宅のインテリアとしても活用されています。のれんにも様々なデザインのものがラインナップされていて、部屋をお洒落にコーディネートしてくれます。なかには「これってのれんなの?」と思ってしまうような、斬新なデザインのものまであります。例えば、ストリングカーテンのような紐状ののれんあれば、和室のみならず、洋室にも容易にコーディネートすることができるので、のれんの新たな可能性や一面が垣間見られます。
また、アコーディオンタイプののれんなど、様々なタイプのものがあるので、自分の部屋にマッチしたのれんを探してみても面白いかもしれません。
のれんは手作りすることができる?
のれんの作り方
まずはのれんを作る際に必要なものですが、使用したい布と簡単な通し棒があれば作ることができます。布をチョイスする際の注意点ですが、重量のあるものがおすすめです。軽すぎると形状が崩れやすいうえに、シワになりやすいというデメリットがあるので、ある程度の重さのある布を選びましょう。。
作り方ですが、まずは布の左右を縫い合わせていきます。あらかじめ、上部には通し棒を通せるように、スペースを開けておきましょう。縫い合わせが終わったら中央に切り目を入れて、ほつれた切り口の部分をまた縫い合わせていきます。あとは上部に通し棒を通して終了なので、作り方としては至ってシンプルです。
オシャレなのれんにするには
先ほども少し触れましたが、現在はのれんと一口に言っても様々なタイプがあります。最近ではすだれ状ののれんもとても流行っていますが、作り方としては手間こそかかるものの、決して難しいものではありあません。
アクリルのビーズを通した60cm程度の紐を数本容易し(インテリア雑貨店などでは豊富な種類があるので、好みに合わせてチョイスする)、紐を吊るすための棒に引っかけて固定すれば完成です。なお、等間隔で紐を固定することで、とても美しく仕上がります。
のれんに関する言葉について知ろう
のれんにまつわる面白い言葉
「暖簾(のれん)」というワードを使った様々なことわざがありますが、頻繁に耳にするものとしては「暖簾にかかわる」という言葉があります。これは、「自身のお店に対してプライドや意地がある故に、立派な看板を背負っているからこそ下手な振る舞いや品は出せない」という意味です。喩え話として引用されることが多いことわざです。
次は「暖簾に腕押し」ですが、「手応えや張り合いが全くない」という意味です。例えば、「あの人は何回言ってもわかってくれない、いくら注意しても暖簾に腕押しだ」というように使います。
暖簾分けとはどういう意味なのか?
のれんを定義するのは、容易なことではありません。なぜなら、のれんとは形だけのものではないからです。「暖簾分け」という言葉がありますが、これは単に同じのれんを分けるだけではありません。のれんとはそのお店で厳しい修行をし、腕を磨き、結果を残した人間に与えられるもので、本来「暖簾分け」とはとても名誉あることとして用いられています。
最近では有名ラーメン店の「暖簾分け」でトラブルがありましたが、その後のお店の営業スタイルや指針の相違がトラブルになる例も少なくないようです。
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