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ホワイトボードを離れた場所にいる人に見せるには、これまではせいぜい写真を撮るくらいしか方法がありませんでした。ところが今、その場にいる人たちに対して視覚的に説明するのと同様に、遠隔地でもイメージ共有できるサービスが続々と提供されています。使い勝手はまさにweb版のホワイトボード。ブラウザ上で直接使えるものや、フリーソフトなど無料で利用できるサービスも多く、すぐにでも試すことができます。ここではネット上のホワイトボード共有ができるアプリやソフトなどについて紹介していきましょう。

Web上でホワイトボードを共有できるサービスがある

URLを伝えるだけで共用

ホワイトボード共用サービスでもっとも手軽なのは、会員登録などの手続きが不要、webブラウザ上で書き込みができるシステムです。相手には取得したURLを伝えるだけで、簡単に共有ができます。

  • A Web Whiteboard
  • Whiteboard Fox

などが挙げられますが、いずれもシンプルなつくりで直感的に利用ができます。使用できるのは、ペンや図形、イメージの取り込みなど。Windowsに付加されているペイント的な使い心地です。図解説明が必要であったり、地図などで場所を示したいという時にも気軽に使えます。シンプルながら、ホワイトボードに必要最小限の機能を整え、相手にも負荷がないのでビジネス使用にも向きます。

ユーザー登録で多彩な機能を駆使

様々なシェイプやテンプレートを搭載し、web会議での簡易プレゼンにも利用できるサービスもあります。ユーザー登録することで、付箋など多彩な機能のサービスが提供されます。代表として挙げられるのは次の2つです。

  • Realtime Board
  • Stormboard

Realtime Boardはgoogleアカウントサービスとも連携しており、Chromeのアドオンとして組み込み可能。gmail連絡先またはアドレス入力でも共有できます。Stormboardは多彩なテンプレートが準備されており、会議などのシーンに合わせて用途別に使い分けができます。アイデアを考え出すための、ブレーンストーミング用カードもあります。

ホワイトボードを共有できるフリーソフトやソフトがある

LAN上で利用できる掲示板的ホワイトボード

オフィスの行き先掲示板やホワイトボードが、そのままPC画面で確認できるフリーソフトがたくさん出ています。

  • CyuHi2000
  • LAN対応軽量ホワイトボード

などが代表的なソフトですが、いずれも無料ダウンロードです。所在や戻り時間、行き先の他、簡単なメッセージを記入できます。印刷機能などは付加されていませんが、気軽に情報共有できるので、とても便利。いちいちホワイトボードをのぞきに行く必要もなく、業務が滞りません。機能が集約されているので動作も軽く、PCへの導入に対する抵抗感も感じずに済みます。外回りの多い業種などでは重宝しそうです。

多機能なのに無料?画期的なコミュニケーションツール

ホワイトボードはもちろん、テレビ電話やチャット機能も完備しながら無料で使えるツールもあります。Cyber-e X2 などがその代表格ですが、後継ソフトも登場しています。インターネット環境があれば、リアルタイムで情報共有が可能。ホワイトボードとしては、線描画ができて手書きの地図などを相手に見せることができます。電話として相手と通話しながら、画面を操作、説明ができるので遠隔地でも誤解のない意志疎通ができます。多機能なだけに、導入にはやや手間がかかり、初期設定が必要になります。しかし、これだけの多機能をフリーソフトとして利用できることは、大きなメリットと言えるでしょう。

アプリでもホワイトボードを共有できる

モバイル・タブレット用アプリも続々

本来の意味でのホワイトボード的なアプリとしては、手書きがしやすいサイズのモバイル端末やタブレット用に多く見られます。代表的なものには、iPad用のBaiBoard – Collaborative Whiteboard、また元skype開発担当者の提供によるDeekitなどがあります。タブレット端末はもともと手書き認識が得意なこともあり、その場で情報を共有するのに向いているツールです。これらのアプリはさらに、画面横に説明用のノートが付けられたり、ビジネス会議用のテンプレートが装備されています。遠隔地にいながらビジネス計画を検討したり、アイデアを出し合ったりというスタイルが一般的になるのかもしれません。

スマホ対応の共有アプリ

スマホサイズになると、手書きの情報共有はあまり現実的ではありません。会議などでホワイトボードに板書された内容を、写真として記録しその場で瞬間的に共有できるBoardingなどに人気があります。カレンダーアプリと連動しており、会議名ごとの整理がすぐにできるのも魅力です。会議が多い多忙なビジネスマンには、次のアクションへの移行がスムーズになると評判が良いようです。会議名によるデータ管理で、定例会議の振り返りに役立てているという声もあります。どのアプリも無料で提供されているのが嬉しいですね。

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