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現代はボールペンが隆盛をきわめている時代です。おまけにもらうボールペンや、会社の備品など、誰もが気軽にボールペンを使っています。が、ここに来て万年筆が密かなブームとなっています。大人の ビジネスマンとしては、重厚でスタイリッシュな万年筆をスマートに使いこなす自分を極めたいところ。ここではビジネスシーンの中の万年筆の存在や、おすすめの万年筆について見ていきましょう。

万年筆を使っているビジネスマンはこんなにいる

文字量の多い人は普段使い

あまり知られていませんが、司法試験や試験勉強では万年筆を使用している人がほとんどです。特に受験では一日5時間にも及ぶ筆記の際、腕の疲労が少なく筆記速度が速いとうメリットがあるそうです。ビジネスマンでも手書きでの記入が多い人は、万年筆の愛用者が多いよう。ボールペンよりも軽い筆圧で、なめらかに書くことのできる万年筆は、使い慣れると手放せなくなります。万年筆を使って書くと自然に丁寧な文字となり、上手く見えるとも言います。使い込むほどに手に馴染み、一生の相棒ともなる万年筆はデキるビジネスマンの必須アイテムかもしれません。

ここぞという場面に万年筆

万年筆を使うメリットとして良く言われることには、次のようなものがあります。

  • 文字がきれいに見える
  • 書き味がなめらかで疲れにくい
  • 文字に強弱がつけられ、個性がある
  • ファッション性が高い
  • イメージアップにつながる

仕事の席で胸元のポケットからセンスの良い万年筆を取り出し、さらさらと筆記をする。それだけでも好感度がアップ。場合によっては、会話のきっかけとなることもありそうです。特に年齢の高い顧客や取引相手には、好印象を与えるでしょう。また女性からも、万年筆を使う男性の評判はかなり高め。普段は100円のボールペンを使っていても、ここぞという場面には万年筆でぴしっと決めたいものです。

万年筆を使うのに最適なビジネスシーン

スムーズな書き味がアイデアを想起させる

アイデア出しのミーティングや、ブレーンストーミング、企画会議などにはボールペンよりも万年筆で臨みましょう。万年筆の特徴は、そのストレスを感じさせない筆致にあります。小説家やアーティストなどにも、構想段階で万年筆を使う人は多いようです。するするとした万年筆のラインが、思いがけない発想の扉を開けてくれるかもしれません。

重要書類はなぜ鉛筆NGか

手続き上、取引上などの公的な書類は、鉛筆書きではなくボールペンや万年筆といった、消すことのできない筆記用具を指定されます。改ざんや偽造を回避するためですが、海外では通常の業務でもシャープペンシルなどは使いません。間違えた箇所は、線で消して書き直すのが大人の社会。消しゴムで消しても認められるのは、子どものうちだけです。万年筆は現代の筆記用具の中では最上位です。どんなシチュエーションであっても、恥ずかしい思いをすることはありません。

使い慣れた万年筆が印象的な人

どんなにスーツ姿が決まっていても、取り出したのがチープなボールペンではイメージダウンです。逆に、少し頼りない感じの若手ビジネスマンが、さり気なく万年筆を使っていると周囲の視線が変わるかもしれません。現代のIT社会だからこそ、アナログ感漂う万年筆の持つ魅力は強力です。万年筆を使いこなしている人は、それだけ文字に親しんでいる人。商談の場、取引先との打ち合わせ、要人との会合など、あらゆるビジネスシーンで万年筆が良きサポーターとなります。

ビジネス用におすすめしたい万年筆

最初の一本は何から始める?

19世紀初頭には原型が発明されていたという万年筆は、世界中に名品がそろっています。いつかは憧れの一本を持ちたいところですが、万年筆自体に慣れるまでは実用性の高いものから始めるのがおすすめです。昨今の万年筆ブームにのって、日本のメーカーからもかなり低価格の万年筆が発売されています。パイロット、セーラーといった老舗が出している1000円前後の万年筆から試してみると良いでしょう。ライトな書き味で、ボールペン代わりに使うことができます。ドイツでは子どもにも鉛筆ではなく、万年筆を持たせ、早期に正しい持ち方や文字の書き方を体感させます。この代表格が、ペリカン社のペリカーノJr.。指の位置を決めてくれるくぼみもついているので、万年筆初心者にありがちなねじれを矯正できます。ラミー社のサファリも手頃な価格ながら、高級万年筆愛好家の中にもファンがいるほど書き味に優れた商品です。

誰もが認める万年筆の最高峰に近づく

時計に逸品があるように、万年筆の世界にも誰もが認める品があります。時計と比較すると、高級品と言われる万年筆も、比較的手が届きやすい価格で手に入ります。
ペリカン社は子ども用から最高級万年筆まで、幅広いラインナップで知られるドイツの老舗メーカーです。本格的なものをそろそろ、という時にも2万円台から購入ができます。フランスのウォーターマンは、独特のコンセプトがファッションにこだわるビジネスマンにおすすめ。こちらも安いものは1万円以下で購入ができます。セーラー、パイロットなどおなじみの国産メーカーは、初心者脱却の一本が探せます。ペン先を日本語に合った調整にするなど、国産ならではの技術が見逃せません。万年筆の最高峰と言われるモンブラン社の製品は、安いものでも5~10万円と難易度が上がります。成熟したビジネスマンとして、是非手にしたい逸品です。

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