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万年筆を快適に使用するにはインクの交換作業や補充作業を行なう必要があります。万年筆のインク交換の作業はとても難しそうなイメージがありますが、実際に行ってみると全くそんな事はありません。コンバーター式やカートリッジ式、吸引式によって工程が異なりますが、ここでは様々タイプのインク交換の方法や、その際の洗浄方法について詳しく解説を行っていきます。

万年筆のインクを交換する手順・カートリッジ式

カートリッジのインク交換方法について

インクの交換作業も万年筆の楽しみのひとつだと考えている人も少なくありません。お気に入りの万年筆を長く愛用するためにも正しいインク交換の方法を行なう必要があります。まず手順としてはペン先部分と本体を離します。空の状態になっているカートリッジを外します。この時ペン先を上に向けた状態で外すと残っているインクがこぼれてしまう事があるので、ペン先を舌に向けた状態ではずしましょう。ペン先に付着しているインクを洗浄します。同じ色を使う場合であっても定期的に洗浄する事をおすすめします。洗浄したペン先が完全に乾燥したら新しいカートリッジを装着さいます。

カートリッジを交換する時の注意点

カートリッジを抜く時と同様にインクがこぼれないように差し込む時もペン先を上に向けた状態で行いましょう。新しいカートリッジが万年筆に馴染むまでは少し時間がかかるので、書き始めるまで数時間おいておきましょう。次回にインクが切れてしまった時のために予備のカートリッジを本体に格納しておくと便利です。インク交換時に隅々まで洗浄しようと本体を分解するのはNGです。万年筆はとても複雑な構造になっているので分解してメンテナンスなどを行なう場合は専門の修理業者に依頼しましょう。

万年筆のインクを交換する手順・コンバーター式

コンバーター式のインク交換方法について

コンバーター式のインク交換の方法ですが、カートリッジに比べて少々手間がかかります。万年筆を本格的に楽しみたいという人はカートリッジよりもコンバーターを好んでいる人が多いようです。手順としてはまずペン先と本体を離します。コンバーターを差し込みます。コンバーターのノブ部分を時計と反対回りにまわしてピストンを下げていきます。この状態でペン先をインクボトルに挿入します。ペン先の大きな穴の部分までインクボトルに浸かる状態にします。ノブ部分を時計回りまわしながらインクを吸入していきます。ペン先のインクを拭きとって完了です。

コンバーター式の失敗しがちなポイントとは?

インクが思うように吸い上がらない時はペン先のごく僅かな先端しかインクボトルに浸かっていない事が多いようですので、ペン先の中腹あたりのハート型の穴の部分までどっぷりと浸ける事がポイントです。この方法でもインクの吸い上げが出来ないのであればコンバーターがしっかりとはまっていない可能性があるので、装着工程からやり直してみましょう。それでもインクが吸い上がらないのであれば故障の可能性が高いので一度修理業者に点検してもらう事をおすすめします。

万年筆のインクを交換する手順・吸入式

吸入式のインク交換方法について

吸入式タイプのインクの入れ方ですが、インク交換にも様々な方法がありますがこのインク充填方式は万年筆の醍醐味と言えるでしょう。手順としては、尻軸の時計と反対方向に回して、中のピストンを下げます。この状態でペン先をインクに浸します。ペン先が完全に見えなくなるまでインクボトルに浸し、この状態で尻軸を時計回りにまわしながらゆっくりとインクをっ吸入していきます。インクが満タンになったら吸入軸を緩めてインクを2、3滴ボトルに落としてペン先に付いた余分なインクを拭き取って完了です。

汚さないインクの吸入のコツとは

インクの補充作業は必ずと言っていい程手が汚れてしまう作業なので柔らかい布やティッシュを常備した状態で行いましょう。吸い上げる時にペン先をどっぷりとインクボトルに浸けるので、数滴落とす際に誤ってテーブルにインクが飛び散ってしまう事もあるので汚したくない場合は予め新聞紙を敷いた状態で行なうなどの配慮が必要になります。

万年筆の色を変えるなら、洗浄をしたほうがいい?

色を替える時のお手入れの方法

万年筆のインクの色を変える時は必ず洗浄を行います。洗浄方法ですが、コップにぬるま湯を用意します。コンバーター式であれば綺麗になるまで水の出し入れをおこないます。カートリッジ式の場合はカートリッジを抜いてペン先ごとコップに2時間ほど浸けておきます。それぞれを充分に水で洗い流して乾燥が終われば洗浄は完了です。カートリッジ式のコップに浸す時間は長ければ長いほど効果的なので、一晩浸けて置くと完全にインクを洗浄する事が可能です。

洗い流す時のポイント

万年筆を浸けたあとの洗い流しですが、コンバーター式の場合は出し入れを繰り返した水が濁らなくなるまで繰り返すのがポイントです。ペン先をティッシュに当ててもインクが滲まない状態が理想です。カートリッジ式は浸けた後に水で洗いでからの乾燥が大きなポイントです。そのまま放置しておくと錆にもつながるのでしっかりと乾燥をさせる事がとても重要です。その際はティッシュやキッチンペーパーなど必ず柔らかいもので拭き取る事がポイントです。

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