Pocket

皆さんは普段万年筆を使用していますか?万年筆を使用する際は本体にインクを補充しなければなりません。このインクも各メーカーから色々なものが販売されており、万年筆の書き味に大きく影響してきます。インクの色も黒色以外にも「ブルーブラック」という少し変わった発色をするインクも販売されています。この記事では万年筆に使用されているインクの特徴からおすすめのインクまで、皆さんに紹介したいと思います。面白いインクの世界を勉強しましょう。

万年筆のインクについての基礎知識

万年筆のインクの色はどんな種類があるの?

万年筆のインクは「染料インク」「顔料インク」の2種類に分けることができます。染料インクは紙になじみやすく、インクの発色が良いです。また、インクの色の種類も豊富で、各メーカーから青系、赤系、黄色系などの様々なカラーバリエーションのインクが販売されています。
顔料インクは色の種類に限りがあり、黒系のインクしかありません。しかし、日光に強く長期間保存する重要書類などの筆記に向いています。染色インクはカラーバリエーションが豊富ですが、日差しに弱くインクの色が薄く変色する場合があります。以下に両タイプの特徴をまとめます。

性質 用途
染料インク カラーバリエーション
が豊富である
日光に弱い
水に溶けやすい
紙になじみやすい
日常業務での使用に向いている
長期保存には向いていない
顔料インク 黒系の製品が多い 日光に強い
水に溶けない
紙になじみにくい
重要な書類への筆記に向いている
長期保存に向いている

染料インクと顔料インクの両タイプの特徴をしっかりと把握したうえで、用途に適したインクを使用するように心がけましょう。なお、顔料インクを使用する際は本体と同じメーカーの純正品を使用する様にしましょう。顔料インクはペン先に負担がかかるので取り扱いには十分注意しましょう。

万年筆のインクの取り扱い方法

万年筆は、その性質上インクが空気に触れることが多いです。よって、インクの取り扱いには十分な注意が必要になります。染料インクは比較的インクが固まりにくく、ペン先の負担も少ない性質を持っているので、取り扱いに神経質になる必要はありません。反対に顔料インクを使用する場合には注意する事項が何点かあります。

  • ペン本体と同じメーカーの純正品を使用する
  • 他のメーカーのインクを混ぜない
  • 保管の際はしっかりとキャップをする
  • インクが固まらないように使用頻度を多くする

細かな手入れの方法は各メーカーによって多少異なる場合があるので、取り扱い説明書をしっかりと熟読しましょう。

万年筆のインクのブルーブラックってどんな色?

ブルーブラックってどんなインク?

インクの種類は上記で説明した「染料インク」と「顔料インク」のほかにもう一つ種類があります。それは「混合系インク」というものです。このインクの代表として「ブルーブラックインク」があります。
このインクの最大の特徴は色が変化するということ。最初は青系の色をしていますが、時間の経過とともに黒い色に変化していきます。なぜこのような現象が起きるのかというと、青系インクの中に含まれている鉄分が空気中の酸素と結合するためです。これにより酸化鉄を生成し、紙に沈殿して黒系の色を発色するようになります。
また、耐水性、耐光性にも優れています。このことから、ブルーブラックインクは昔から長期間の保存が求められる重要な公文書に使用されてきました。しかし、優秀な性質を持っている反面、取り扱いがとても難しいインクでもあります。この、ブルーブラックインクは顔料系インクと同じくインクが固まりやすくペン先に負担がかかりますので、取り扱いには細心の注意が求められます。
以下にブルーブラックインクの特徴をまとめます。

  • 最初は青系の色を発色して、時間経過とともに黒系の色に変化する
  • インクの中に鉄分を含んでいる
  • 公文書に使用されている
  • 耐水性・耐光性に優れている

ブルーブラックインクの特性をしっかりと把握したうえで、使用する様にしましょう。

おすすめしたい万年筆のインク

おすすめのインク紹介!

各万年筆メーカーからいろいろな種類のインクが販売されていますので、その中からおすすめのインクを何点か紹介します。

最初におすすするインクは、プラチナ万年筆の「ミクサブルインク」です。このインクの最大の特徴は9種類の色のインクを混ぜ合わせて、自分の好きな色を作りだすことができる点です。2種類のインクを1:1の割合で混ぜ合わせると計72種類の色を作り出すことができます。染色インクなので比較的取り扱いも簡単で、絵具感覚でいろいろな色を楽しむことができます。


製品名/メーカー 特徴 価格
ミクサブルインク/
プラチナ万年筆
9種類の色から自分の好きな色を作り出せる
水性染色インクなので取り扱いが比較的簡単
インク:1,200円
調合キット:1,200円

2点目のおすすめインクはセーラー万年筆の「ブルーブラックインク」。この製品の最大の魅力は発色です。青と黒の絶妙なバランスが愛用者を離さない大きな理由の一つ。ブルーブラックインクのスタンダードといっても過言ではない商品です。ブルーブラックインクを使用してみたい方には是非おすすめしたい一品です。


製品名/メーカー 特徴 価格
ブルーブラック/
セーラー万年筆
青と黒の発色が美しい
インクフローに優れている
1,000円前後

以上で紹介したインク以外にも個性豊かな商品がたくさん販売されていますので、自分の筆記スタイルに適したインクを見つけましょう。

万年筆インクの商品一覧はこちら

オフィス用品のご注文ならフォレストウェイ