靴下の汚れは、主婦の悩み。特に子どもの白い靴下はなかなか汚れが取れず、苦労しますよね。大人でもほとんど毎日靴下のお世話になりますし、お気に入りに毛玉ができると気分が下がるもの。靴下を長持ちさせる、正しい洗い方とは?汚れや臭い落とし、素材別の扱い方など、靴下を洗う方法について詳しく解説していきます。
<目次>
靴下には正しい洗い方がある
靴下を長持ちさせる洗い方
通常素材の靴下は、洗濯機で洗うのが一般的ですよね。ついそのまま放り込みたくなりますが、ひと手間加えると靴下が長持ちします。まず先に靴下を裏返しにしてから、ネットに入れて洗います。こうすることで、靴下表面の生地がこすれず、毛玉の防止に。洗濯機やほかの衣類との接触も少ないので、繊維を傷めません。ひんぱんに洗う靴下には、柔軟仕上げ剤の利用を。繊維同士の摩擦を和らげ、しなやかに保つことができます。
塩素系漂白剤や紫外線は靴下の敵?
靴下のはき口のゴムは、漂白剤や紫外線で劣化が進みます。汚れがひどくて漂白剤を使用したいときには、酸素系などの繊維に優しいものを選びましょう。部分的にもみ洗いのあと、洗濯機で洗えばOK。洗剤が残っていると、紫外線の影響がさらに大きくなります。すすぎは丁寧に行い、干すときにはゴムがあるほうを上にして、陰干しするのがおススメです。
素材別の靴下の洗い方
デリケートな素材の靴下は中性洗剤で
靴下とひと口にいっても、今はさまざまな素材のものがあります。綿など比較的丈夫な素材であれば、一般的な洗剤で大丈夫ですが、シルクやウール系では中性洗剤を使います。また、素材によっては水温にも注意しなければなりません。靴下に使われている素材と、洗濯の方法の注意点をまとめてみました。
〈靴下の素材と洗濯の方法〉
素材 | 洗濯時の注意 |
---|---|
ウール | アルカリに弱い 中性洗剤を使用 熱を加えるとフェルト化する 乾燥機厳禁 |
アンゴラ・モヘア | 毛落ちしやすく、風合いが損なわれやすい 中性洗剤で手洗いがベスト 静電気が起きやすいので、仕上げに柔軟剤を |
カシミヤ | 最高級素材 光沢を失わないように、中性洗剤で手洗い |
シルク | 非常にデリケート 洗濯をくり返すと、繊維が硬化する ぬるま湯と中性洗剤で優しく手洗い 日陰干し |
アクリル | 毛玉になりやすいので、裏返して洗う 静電気防止のため、柔軟剤は必須 乾燥機不可 |
綿 | 汚れを吸収しやすいので、部分洗いを シワができやすい よく広げて乾かす |
ナイロン | 強度はあるが、熱に弱い |
しつこい「汚れ」を落とす靴下の洗い方
王道のつけおき洗いは水温が味方に
もっとも手強い汚れといえば、子どもたちのスポーツをした後などの靴下ですよね。泥汚れと汗からの皮脂が混在して、かなり強力です。汚れは時間が経つほど落ちにくくなるので、早めに処理してしまうのが大切。
1 泥汚れを落とす
2 表裏から部分洗いをする
3 洗剤濃度を高くしたぬるま湯につけ置き
4 洗濯機で洗う
最初に泥や土の汚れを流して洗います。その後、洗剤をつけてもみ洗い。このときに固形石鹸を使うと、布地の表裏から楽に洗うことができます。さらに、洗面器に少な目にぬるま湯を張った洗濯漕に洗剤を入れて、浸け置きしてから洗うと完璧です。
意外!ビー玉で毎日の洗濯が楽ちんに?
それほどの汚れではなく、なるべく手間をかけたくない人におススメなのが、ビー玉作戦。靴下の中にビー玉を3~4個入れて洗うだけです。ビー玉の動きによって洗濯機の洗浄力が向上、そのまま洗うよりも格段にキレイになります。ビー玉が飛び出すのが心配なときには、ネットに入れると安心です。
ただし、入れすぎると逆効果です。ビー玉が中で動けるように、大きな靴下でも5個くらいまでにしましょう。
しつこい「ニオイ」を落とす靴下の洗い方
洗っても臭い靴下の原因は菌?
洗ったハズなのに、靴下が臭いような気がする……。それは、雑菌残りのせいかもしれません。特に一日中革靴を履くお父さんの靴下は、子どもたちの泥汚れとはまた違う強烈さがありますよね。完全に除去するためには、漂白剤とつけ置きで対処します。洗濯機にそのまま放り込まずに、一度漂白剤を溶かしたお湯につけておきましょう。
そのとき、靴下を必ず裏返しにします。あるメーカーの実験によると、表を出して洗った場合と裏返した場合では、臭い汚れに対して明らかな違いがみられたそうです。足から出る汗と皮脂、そこから発生する雑菌を完全に落とすためには、「靴下裏返し」が鉄則です。
重曹やクエン酸プラスお湯が効果的
色物の靴下を洗う場合や、肌への影響が心配というときには、重曹やクエン酸を使えば臭いを除去する高い効果があります。このとき、つけ置きをするのは、なるべく温度が高いお湯のほうが効果的。ただし、素材によって熱への耐久性が異なるので、調節をしてください。
靴下に直接、重曹やクエン酸をもみ込んでもOK。安全性が高く、経済的な価格なので毎日使うのに適しています。洗濯機でほかの家族のものと洗っても、これなら嫌がられませんよね。
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