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日本人にとって馴染み深い日本茶ですが、日本茶や緑茶を美味しく飲みたいのであれば、急須へのこだわりは避けては通れません。急須と一口に言っても様々な種類がありますが、ここでは急須の種類から、素材、更には日本茶に合う急須選びまで、急須について様々な角度から解説をしていきます。急須選びに悩んでいるという方は是非ともこの記事を参考にしてみてください。

意外と知られていない、急須の種類

急須にはどんな種類があるの?

一口に急須と言っても様々な種類があります。最近ではメーカーやブランドによってはオリジナルな急須がありますが、ここでは基本的な急須の種類について解説をしていきます。急須の種類は待ち手の違いなどから大きく分類すると4つのタイプがあります。淹れ方、量、お茶の種類い合った急須のチョイスに役立ててみてください。

横手型 後手型 上手型 宝瓶
日本お伝統的な急須です。誰もが目にしたことがあるとおもいますが、片手て柄の部分を持ち、親指で蓋を押えて注げるため使い勝手もよく便利なので、初めて急須を買うという方にはオススメです。 こちらもポピュラーな急須ですが、注ぎ口の逆側に持ち手が付いたいわゆるポットのような形の急須です。テーブルなどでお茶を挿れるのに適しており、日本茶のみならず、中国茶や紅茶にも適しています。 こちらは旅館などに置かれているタイプの急須で、上部に持ち手が付いたタイプです。持ち手には本体とは異なる素材が用いられているため、熱いお茶を淹れる時などに効果的です。 こちらは今回紹介する急須の中では最も珍しいタイプで、持ち手がありません。そのため熱いお茶を淹れるのにはあまり向いていません。お茶の旨味を最後の一滴まで注ぎ切れるのが魅力です。

素材も様々

急須には様々な素材のものがありますが、もっともポピュラーな素材では朱泥が有名です。朱泥は鉄分が豊富な粘土で作られており、酸化焼成によって生地が朱色へと変化していくのが特徴です。もうひとつは紫泥の急須です。鉄分を豊富含む粘土で作られ、還元焼成により紫色へ変化していきます。この素材の特徴は、渋みを和らげ、旨味を引き立てます。

急須の選び方によって、お茶のうまさが変わる

急須の素材で味が変わる?

陶器とは、粘土を約1200度で焼いた焼き物です。いくつか種類がありますが、代表的なのが常滑焼と呼ばれるものです。陶器の急須で注いた味の特徴は、お茶の渋みと旨味がバランスよく出る、ということだと言われています。これに対して磁器の急須は、陶器とくらべて素材が味に影響を及ぼすことがあまりありません。そのため、ひとつの急須で様々な種類のお茶を楽しむことができます。様々な種類のお茶を楽しみたいという人はまずは磁器の急須をチョイスしてみてもいいかもしれません。

サイズや茶こしでも味は変化する

素材もさることながら、急須のサイズでも味は変わります。ですので、お茶を淹れる際は人数と急須の大きさがきちんと合っているかどうか、がとても重要になってきます。
あくまでも目安ですが、1人なら150ccくらいのサイズ、2~3人なら350ccくらいの急須がベストです。ここを間違えてしまうと極端に薄くなったり濃くなったりしてしまうので、美味しく飲んでもらうためにはサイズ選びもとても重要なのです。また、茶こしにも様々な種類があります。大きく分けると陶製茶こし、金属製茶こしとあるので、飲むお茶の種類によって上手に使い分けてもいいでしょう。

日本茶や緑茶に合う急須とはどのようなもの?

日本茶に合う急須の選び方

日本茶に合う急須をお探しの方におすすめしたいのが陶器製の「とこなめ焼きです。常滑焼きは酸化鉄を多く含んだ土で作るので、お茶を入れた時にタンニンと反応して苦さが抑えられ、味がまろやかになるという特徴があります。また、陶器製の『とこなめ焼き』は吸水力があるため長年使用していると色艶がよくなり、急須として深みを増してきます。よく急須を育てるという表現をしますが、本当に美味しいお茶を淹れたいのであれば、急須を使い込んで育てるということがとても重要なのです。

日本茶の味は茶コシで変わる?

茶こしには何を選んでも同じだろうという人がいますが、これは大きな間違いです。急須同様で味に直結する場所なので、茶こし選びにも十分にこだわりましょう。おすすめなのはフッ素加工が施されたものです。フッ素加工がされた茶こしであれば、金属の臭いもなく茶渋が染み付くこともないのでおすすめです。茶こしは柔らかいものなのですぐに変形してしまいます。形が変形してしまった時は一度取り出して、成形してから元に戻して使いましょう。

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