Pocket

日本人にとって箸という文化は切っても切れない生活に必ず必要なアイテムのひとつです。ここでは、そんな当たり前に使っていた箸の歴史について見ていきます。箸がいつどこから伝わってきたのか、箸の使い方の変遷から形状の変化、さらには箸の基本的なマナーに至るまで、「箸」について詳しく解説をしていきます。

箸は中国から伝わった?それとも日本で生まれた?

こうして日本に箸が伝わってきた

我々日本人が日頃から当たり前に使っている箸はどこから伝わってきたのでしょうか。実は日本にはいつ頃箸が伝わってきたのか、ということは定かではありませんが有力な説としましては、7世紀に入ってから遣隋使が中国から日本に帰国した際に、中国の文化を日本に持込み、そのなかのひとつに箸があり、徐々に日本の文化としても根付いていったとされています。その後8世紀に入り、日本の一般市民の間でも箸で食事を摂る箸食という制度が進められ、それまでは手で食べていた日本人の間に箸が普及されていきました。当時の日本人からしたら、かなりの生活革命だったのではないでしょうか。

箸はどこから伝わってきたのか

記録によっては箸は中国から伝わる以前に日本の文化として存在していたという説がありますが、様々な説を検証してみると、やはり中国から伝わってきたという見方が最も自然だと思います。当時の箸は今のようなコンパクトで使いやすいものではなく、菜箸よりも長いものや、太さに関しても今のような持ちやすいタイプのものではなく、木の枝のような乱雑にカットされたものが殆どだったようです。その後、食事を口に運びやすいサイズや形状に変化していき、徐々に現在の箸の形になっていったとされています。

日本で初めて箸が使われるようになったのは?

日本の箸の歴史

先ほどにも少し触れましたが、日本に箸が伝わってきたのは7世紀で、一般市民の間で箸が普及していったのが8世紀に入った頃とされています。日本に箸が伝わってきた頃は、今のような箸の持ち方ではなかったようです。私達が当たり前のように使っている箸ですが、主な機能としましては次のようになります。

・つまむ
・くるむ
・支える
・押さえる
・切る
・運ぶ
・すくう

などがありますが、当時は今の時代では行儀が悪いとされている「刺す」という使い方をしていたとされています。その後様々な使い方が試されて、つまんで口まで運ぶというスタイルが形成されていったようです。

一般庶民にも箸が伝わった奈良時代について

箸の歴史には様々な紆余曲折がありますが、箸の文化が決定的に日本に根付いたのが奈良時代だとされています。この奈良時代は大化の改新によって天皇集権国家が成立されて、貴族と一般市民の格差が如実に広がった時期でもありました。食生活では庶民は雑穀を食べて、貴族はお米を食べていましたが、この頃から庶民の間でも箸が使われていたとされています。現在の箸とはまったく形状も使い方も異なりますが、奈良にある正倉院の御物からは匙やピンセット型の箸が発見されました。ピンセット型の箸といっても決して使い勝手が良いものではなかったようです。

日本人なら知っておくべき?日本の箸の変遷

箸の形状の変化

箸の歴史を紐解いていくととても興味深いエピソードばかりです。日本に箸が伝わってきた頃はどんな箸だったのでしょうか。現在の箸のように持ちやすく先端が細くなっていてつまみやすい形状ではなかったようです。木の枝を切り落としたものをそのまま使ったような「箸」というよりは、「棒」と捉えた方が良さそうなものから、木の撓りを上手く活用したピンセットのような箸もあったようです。それから長い時を経て今のデザインの箸にたどり着いたとされています。現在スタンダードとなっている箸は、丸状、もしくは四角形の角柱形でものによっては先端に凸凹が刻まれており、食べ物を挟みやすいような工夫が施されています。

今では箸にも様々な種類がある

箸というと食べ物を扱うものなので少々堅苦しいイメージがありますが、なかには斬新でユニークなデザインの箸があります。子供が喜んで使いそうな光る箸や、クネクネとねじ曲がった箸や鉛筆をそのまま箸にしたようなデザインのものまであります。普段日常的に使う箸には向いていなかもしれませんが、パーティーなど特別な日の食事に話の種になりそうです。

また、日本において箸には正しいマナーがあります。刺し箸といって、料理に箸を突き刺すのはマナー違反とされていますので、適切な方法で食べ物を運ぶ必要があります。また、受け橋といって箸を持ったままおかわりをするのも行儀が悪いとされているので、日頃から気をつけましょう。このほかにもたくさんのマナーがあるので、日本人である以上は正しい使い方をしましょう。

fw_600x68_20191019b