ひと昔前ならば、男性が顔の手入れにこだわるのは恥ずかしいというイメージがありました。時代は変わり、今では男性であっても汚い肌は受け入れられません。むしろ、メイクでごまかしがきかないメンズのフェイスケアこそ必須。ここでは日常の手入れに使う基礎的なアイテムを紹介しながら、男性のお手入れの必要性に迫っていきます。
<目次>
「男性がフェイスケアなんて……」というのはもう古い
明るい肌は好感度が上がる
すっきりとした外見の人を好ましく感じるのは、男性も女性も関係ありません。むさ苦しい印象を与えると、話をする前から好感度が下がります。ビジネスであれ、プライベートであれ脂ぎって手入れのされていない肌の持ち主は、それだけの人として見られてしまいます。
自分の外見を整えるのは、自己管理の一環です。体調に気をつかうのと同様、肌の調子にも注意するべきでしょう。いつ洗ったかわからないような顔の人と、あなたは長時間、話をしたいと思いますか?
実は女性以上にダメージが多い男性の肌
男たるもの、顔の皮膚なんかにこだわっていられない。……と変な意識がある人は、現実を知ることが大切です。男性の肌が、実は女性より老化しやすいということはあまり知られていません。
ダメージの理由として、次のようなことが挙げられます。
l 皮脂の分泌が多く、水分量が少ない
l 毎日髭を剃る
l 紫外線対策をしていない
男性の肌がある年齢を境に、急にキメが粗くなるように感じるのは、年齢とともに皮脂分泌のバランスが崩れるからです。ここで手入れをしないでいると、毛穴が常時詰まった状態となり、ますますザラつきが目立ってきます。
男性の肌は、表面上はテカりやすいのですが、肌細胞の水分量が少なく、深いシワができやすいという特徴があります。額などに深い溝のようなシワのある男性をよく見かけますが、女性には少ないですよね。
また、髭剃りによるダメージもかなりあります。毎朝、皮膚は引っ張って伸ばされ、さらに毛を剃る行為によって乾燥します。頬からあごにかけて大きくたるんでくるのも、単に年齢のせいとは言えません。
男性は日焼けを気にしない人が多いのですが、紫外線は最も老化を促進する原因です。年齢以上に老けて見られたくないのであれば、男性も紫外線対策は必須と心得ましょう。
メンズ向けのフェイスケア用品はたくさんある
最も利用者が多いのはリップクリーム?
あまり男性用化粧品を利用しないという人でも、リップクリームは意外と抵抗なく使っているようです。冬場に乾燥すると、ひび割れて出血したりするので、予防策として使う人が多いのかもしれません。
メンズ向けフェイスケア用品のラインナップは、女性とほぼ変わらなくなってきました。シェービング用のケア剤と、クリームがひとつになったものなど、男性特有の商品があるくらいでしょうか。
メンズ向けのフェイスケア用品には、次のようなアイテムが出ています。
l 洗顔料
l 化粧水
l 美容液
l 乳液
l ジェル
l クリーム
l 日焼け止め
女性同様に、オールインワンタイプのジェルや乳液も出ています。手入れに時短を求めるのは、誰しも同じですよね。
肌ケアの基本は男女で違いはない
肌のつくり自体は男女変わりません。女性によいケアであれば、男性にも効果があります。つまり、水分を与え、保湿をし、栄養を補い、紫外線などの刺激から保護するというベースは変わらないのです。洗顔後に何もしなければ、つっぱるのは男性も同じ。潤いがなければ、過剰に皮脂が分泌します。
1.肌を傷めないように正しい洗顔をして、余分な皮脂、角栓を取り除く
2.化粧水で水分を与える
3.保湿効果のある美容液をつける
4.乳液で栄養を補う
5.クリームで保護をする
この基本的なケアの流れのなかに、髭剃りが入るということになります。
男性もUV対策はしておくべき?
ただ黒くなるだけじゃなかった、日焼けの怖さ
「オトコは多少色黒のほうがかっこいい」という考えも確かにありますが、問題は皮膚の色ではありません。紫外線は、メラニン色素を増やし、細胞を傷つけます。
老化の原因が、体内の活性酸素という話は聞いたことがありますよね。本来、活性酸素には、身体のなかに入ってくる有害物質を退治する役割があります。強力な酸化によって、害となるものを殺菌するのです。紫外線を浴びると、活性酸素が増えるのもそのため。
しかし、増えすぎた活性酸素は、細胞をも傷つけます。活性酸素が多くなり過ぎると、血管壁がもろくなったり、細胞が硬化させ、動脈硬化の原因となったりします。細胞が変形し、ガン細胞となる可能性もあるのです。黒く日焼けしたその内部では、密かに細胞の破壊が起きているのかもしれません。日焼けしていきなり皮膚ガンとなるわけではありませんが、蓄積によりガン細胞が発生する可能性が高くなることは、確認されている事実です。
知っておきたいSPFとPAの違い
市販されている日焼け止めには、SPF50とかPA++などの表記がありますよね。これは防げる光線の違いを表します。紫外線には、肌を焦がすUVB波と、深部まで到達してしみやしわを作るUBA波があります。SPFはUVBに対する効果、PAはUVAに対する効果を表す数値です。
○SPFとPAが表している効果の違い
表記例 | 意味 | 表記内容 |
SPF | Sun Protection Factor 紫外線防御指数 |
紫外線を浴びて皮膚が赤くなる時間を引き延ばせる長さを表す SPF50ならば50×50=1,250分(20時間50分) |
PA | Protection grade of UV-A UVA防止効果 |
PA++++ 極めて高い効果がある PA+++ 非常に効果がある PA++ かなり効果がある PA+ 効果がある |
おすすめのメンズ向けのフェイスケア用品
メンズ用フェイスケア こんな商品には注意が必要
メンズ向けに販売されているものでよくあるのが、メントール系の成分が入っている商品。別にメントール自体が悪いわけではありませんが、その場限りの爽快感だけで、肝心の保湿がまったくできていないものもあります。
皮膚トラブルのほぼすべての原因となるのは、水分不足。肌表面のセラミドが失われ、バリア機能が落ちることで、荒れ、吹き出物、毛穴の開きにつながっていきます。つけた瞬間にすっきりとしても、乾燥肌が改善されないのでは意味がありません。アルコール分が強すぎるものは、それだけ揮発性も高いので注意が必要です。
敏感肌でも安心 時短でもしっかり潤うオールインワン
化粧水・乳液・クリームのラインで優秀なブランドもありますが、忙しい人でもしっかりとケアができるおススメのオールインワン化粧品を紹介します。ポイントは、保湿効果です。
○メンズ用オールインワン
メーカー・ブランド | 特徴 | 価格 |
ZIGEN | ヒアルロン酸、水溶性コラーゲン、セラミド、プラセンタエキス配合で高保湿。 | 3990円 |
POLA | S-ヒアルロン酸を配合。 しっかり潤うのにべたつかない。女性受けのする香り。 |
3000円 |
ユーグレナ | シェービングにも使えて、ざらつきをなくす。 温泉水成分、ユーグレナ成分、3種の柑橘系香油を配合。 |
5500円 |
&GINO | 皮脂と水分量のバランスに着目し、毛穴・テカリを徹底ケア。 浸透型コラーゲン、ヒアルロン酸、アミノ酸、アロエベラエキス、コンドロイチンを配合。 |
4800円 |
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