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私達が普段使用している湯おけですが、湯おけの用途について深く突っ込んで考えてみました。湯おけの正しい使用用途とはどのような使い方なのでしょうか?また、湯おけと洗面器にはどのような違いがあるのでしょうか?湯おけと言えばケロリンが定番ですが、何故ケロリンがここまで普及したのか?について詳しく解説をしていきたいと思います。

湯おけとはどのようなもの?

そもそも湯おけとは?

湯おけは様々な使い方がありますが、主にお風呂で身体に湯を掛けたり、お湯をはって顔を洗ったりする際に使用します。日本でいつから湯おけが使われ始めたのかは定かではありませんが、江戸時代の終わり頃から使われていた形跡があるようです。西洋で誕生したシャワーを使うという文化がまだ日本に伝わる前は、湯おけでお風呂のお湯をすくって身体や頭を洗い流していました。現在は日本でもシャワーが普及してきましたが、今だにほとんどの家庭に湯おけがあるようです。湯おけはお湯を無駄にしなくて済むという大きなメリットがあるので、節水したいご家庭は湯おけを有効的に利用するといいでしょう。

湯おけにはどんなタイプがあるの?

伝統的な湯おけは木製の物で材料は檜葉などを使用したもので、側面をステンレスで固定されたものです。両膝に乗せる大きさのタイプと少し小さめの柄の付いたかけ湯をする際に使用するタイプがあります。最近では湯おけと一口に言っても、様々な種類のものがあります。銭湯に行くと必ずと言っていい程見かけるのがケロリンの黄色い湯おけです。最近ではこれ以外にも、浴室のデザインに合わせて選べるパステルカラーやスケルトン仕様のおしゃれな湯おけ、お風呂嫌いのお子様にも喜んでもらえそうなアニメのキャラクターがデザインされた湯おけまであります。

湯おけと洗面器の区別って?

湯おけと洗面器は何が違うの?

洗面器とは具体的にどのような時に使用するものなのでしょうか。本来の用途としましては顔を洗ったり、手を洗ったりする際に蛇口の下でお湯を溜めておくために使います。なので、洗面器の形状の特徴は柄が付いておらず丸型で両手を入れられる位の大きさのものがスタンダードです。これに対して湯おけは本来は湯船に浸かる前にかけ湯をする為に使用します。柄が付いていないタイプもありますが、湯船のお湯をすくいやすいように柄がついたタイプもあります。カテゴリー分けすると洗面器は顔を洗うための容器、湯おけはかけ湯をするための容器と分類されます。

区別も曖昧になってきている?

洗面器と湯おけについてはそれぞれ定義がありますが、実際のところは呼び名こそ違うものの、用途は全く同じです。また、湯おけにも柄が付いていないものもあるので、見た目は洗面器と全く変わりません。湯おけと洗面器の区別や境界線が曖昧になってきているというのが現状です。製造している業者がこれは洗面器だと言って発売すれば洗面器として商品棚に並び、湯おけとして発売すれば当然湯おけとして陳列されます。湯おけと洗面器の定義はとても曖昧なものなので、同じものだと考えても特に問題はないでしょう。湯おけというと木製のものをイメージし、洗面器というとプラスティック製のものをイメージする人が多いようです。

銭湯でよく見る、「ケロリン」湯おけのヒミツ

ケロリンの由来は?

銭湯で使う湯おけと聞いて、おそらく多くの人がイメージするのがケロリンの湯おけではないでしょうか?なぜこれ程までケロリンの湯おけが浸透したのでしょうか?まずはケロリンの歴史について触れてみましょう。

ケロリンはもともとは湯おけを製造するメーカーではなく、富山県の内外薬品でした。昔は今よりも銭湯の利用者が多く、「銭湯で使う湯おけに広告を載せてみてはどうか?」という案が出て、まずは試験的に東京駅の東京温泉に置いてみたところ好評を博し、その後は全国の銭湯や公共施設に広がっていき、誰もが一度はケロリンの湯おけを目にしたことがあるというまでに浸透していきました。現在もケロリンの普及は衰えず、年間に数万個というペースで広まっているようです。

ケロリンの湯おけに対する思い

ケロリンの湯おけはそもそも広告が目的で作られましたが、広告効果が持続するために様々な工夫が施されています。湯おけの底部分に自社のロゴマークが印刷されていますが、使用する度に印刷が剥げてしまわぬように実は埋め込まれて印刷されています。なので、いつでまでも綺麗にロゴマークを維持できるのです。

現在は黄色いケロリンの湯おけですが、この黄色の前は白いケロリン、通称「白ケロリン」と呼ばれていた湯おけが出回っていました。しかし、汚れが目立つという理由で直ぐに改良され、現在の黄色いデザインになりましたが、白ケロリンは一部のマニアの間では今だに根強い人気があり、湯おけとしては破格の値段で取引されているようです。

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