生活の中には、色々な接着物があります。誰もが悩まされるのは、はがした跡。比較的簡単に見えるようなものでも、はがすとなると意外と跡が残り厄介です。ここでは、シール、ガムテープなどさまざまなのりを、できるだけきれいにはがす方法について、見ていきましょう。
<目次>
シールのりはこうやってはがす
あちこちに残りやすいステッカーやシールののりをはがす
粘着シールでフックをつけたり、気に入ったシールやステッカーを子どもが机に貼ることは良くあります。不要になったシールのりが、いつまでも残っていると見た目が悪い上に、どんどんはがれにくくなりそうですよね。このようなシールのりをはがす方法にはどんな手段があるのでしょうか。
すぐに思い浮かぶ方法としては次のようなものがあります。
- 剥離剤
- ヘラ
- スクレーパー
- 消しゴム
剥離剤は、ホームセンターなどで「シールはがし」として売られているもの。溶剤を利用するので、表面加工によっては使えない材質があります。白木の家具や、プラスチック加工のインテリア材の場合、跡が残ったり、溶けてしまう可能性も。
キズ跡をつけずに効果的な方法は?
ナイフやヘラ、専用のスクレーパーで削り取る方法もありますが、こちらも家具の材質によってはキズを残してしまう場合もあります。また、塗装ごとはげ落ちて、かえって無残な状態にしてしまったというケースも。消しゴムで根気よくこするという手段は、子どもの頃に経験した人も多いのでは?しかし、よけいにベタベタになったりして、手間がかかり過ぎるという声があります。
キズを残さず、また素材が溶けてしまう心配がない溶剤として、「酢」が意外と効果を発揮します。家庭にある食酢で構わないので、お金もかからず、安全です。キッチンペーパーなどに浸み込ませ、ラップでカバーをし、しばらく放置。その後、プラスチックのモノサシなど、傷がつかないものでこすり落とします。シールのり程度であれば、どんなに頑固でも数回くりかえすと、きれいになります。
ガムテープのりはこうやってはがす
シールより強力粘着なガムテープのり
ガムテープでよくあるのが、ガラス面などにポスターを貼ったりする場合です。はがした跡が目立ち、なかなか取れずに苦労します。一般的な落とし方としては次のような方法があげられます。
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- ガムテープで落とす
- 中性洗剤とお湯で落とす
- 消しゴムを使う
- アルコールを使う
粘着には粘着、ということで布テープなどのより強力なガムテープで、ぺたぺたと押さえます。濡らさずに済み、比較的ダメージの少ない方法なので、気軽に試すことができます。洗浄のできる場所であれば、濃度の高い中性洗剤を湿布し、お湯で洗い落す方法があります。すべりを良くしてのりを落とす方法です。
手間?安全性重視?
剥離剤として売られている商品は、ケミカルな溶剤を使っているため、強力ですが貼ってある場所の素材を傷める可能性もあります。変色や傷の恐れがあるのであれば、なるべく穏やかな方法を探したいところです。消しゴムは比較的簡単な方法ですが、のりの面積が小さい場合にしか使えません。また、余計汚れる可能性もあります。アルコール・除光液などは、壁紙のように変色する場所は避けた方が良いようです。意外とダメージが少ないのが、ライター用のオイルです。浸み込む素材の場所には使えませんが、他の溶剤よりも穏やかです。また、オイル由来のハンドクリームなども、塗り込んでしばらく置いたあとにこすると、のりがポロポロと落ちてきます。
セロハンテープのりはこうやってはがす
貼ってあるものの素材に注意
セロハンテープのりの跡でもっとも多い場所は、ガラスではないでしょうか。ガラス窓やドアに掲示する際に使ったセロハンテープは、なかなか取れませんね。場所がガラスのように表面強度がある場合、専用のシールはがしを使っても大丈夫です。その他の方法としては、次のようなものがあります。
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- シンナー、ベンジン、除光液
- キッチン用アルコール
- ドライヤー
- 防虫スプレー
ドライヤーは、先にのり温めて置くことで取れやすくなります。小さなものでは、ドライヤーとカッターの先などでもきれいになります。色ガラスや模様のガラスの場合、溶剤が残ると逆に汚くなるのでしっかりとガラスクリーナーでふき取っておきましょう。
身近にある意外なものも活用できる
木材やプラスチック処理された壁などは、変色したりするためシンナーなどは使えません。比較的、素材に優しくて身近にあるものでもセロハンテープのりを除去できます。
- ハンドクリーム
- クレンジングクリーム
- 消しゴム
- 酢
ハンドクリームなど油分の多いものを、のりにすり込み、コロコロとこすります。気長にこすり続けると、次第にはがれてかなりきれいになります。消しゴムは最初のうちは汚くなりますが、こちらも時間をかければ跡形もなく取れます。酢を使う際は、ティッシュなどに浸み込ませたものをラップなどで貼りつけ、しばらくしてからこすり落とします。
封筒のりはこうやってはがす
うっかり貼りつけてしまった封を切らずに開ける
封筒をのり付けした後で「しまった!」ということもあります。その際に、封筒を傷つけずにキレイに開ける方法には次のようなものがあります。
- ドライヤー
- スチームアイロン
- やかんの蒸気
- 冷凍庫
のりの種類によっては、熱を加えるだけでも開くことがあります。ドライヤーならば、手軽に試すことができるでしょう。熱だけで開かない場合には、蒸気をつかいます。スチームアイロンがなければ、お湯を沸かして湯気を当ててみましょう。このとき、中味や宛名書きが湿らないように気をつけてください。意外な方法としては、冷凍庫に入れるという手段があります。湿らないようにビニール袋などで保護し、1~2時間冷凍庫に入れます。のりの水分が凍ってはがれやすくなります。
市販封筒はのりづけがあまい?
市販の封筒は、実は下部の貼り付けがそれほど強固ではありません。意図的にあまくしているという説もあります。キリなどの先のとがったものや、カッターの刃の逆側を隅に差し込んで、横に滑らせるときれいにはがれます。封筒を良くみると、必ず小さなすき間がありますので、そこから入れていきます。上部に比べて目立たず、慎重に行えばほとんど失敗もありません。焦って封入部分を壊してしまう前に、一度試してみると良いでしょう。
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