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皆さん大事な資料はどこに保存していますか?おそらく金庫ではないでしょうか。
この金庫も目覚ましい進化を遂げています。施錠方法一つをとっても、一昔前は、カギとダイヤルの併用式の製品が多くありましたが、今では金庫はテンキー式のほうが主流になってきました。価格は、メーカー、大きさ、カギの種類によって大きく変化します。今回の記事では、家庭用で人気の金庫から業務で使用する場合にお勧めの金庫を、金庫の技術などを交えて、比較していきたいと思います。

金庫の鍵の代表、ダイヤル式とテンキー式のメリット比較

意外と多い!?金庫の鍵の種類は次の6つ

今現在主に使用されているカギの種類は以下のようになっております。

  • ダイヤル式タイプ
  • テンキータイプ
  • シリンダータイプ
  • マグネットタイプ
  • カードタイプ
  • 指紋認証式

以上の6タイプが一般的です。金庫のセキュリティは、通常二つの種類のタイプの鍵を組み合わせることによって保たれています。30年~40年ほど昔まではダイヤル式とシリンダータイプの金庫が主流でしたが、最近ではテンキータイプやカードタイプといった磁気や電子部品を利用した商品が多く販売されています。また、指紋など体の一部分を機械で読み取る生体認証タイプの金庫も販売されています。それぞれ施錠のシステムが異なりますので、金庫の特徴を把握したうえで購入を検討してみてください。

金庫のカギの代表的な種類。ダイヤル式とテンキー式を比較

上記で6つのタイプの鍵を紹介しましたが、この中で一般的に普及されている金庫のタイプがダイヤル式とテンキー式です。ダイヤル式の歴史は古く、150年前から使用されており、今現在も現役で使用されている実績があるタイプの金庫だといえます。それとは反対に、テンキー式は近年各メーカーから様々な容量やデザインの商品が販売されています。

両タイプの共通の特徴として、カギを持ち運ぶ必要が無いという点です。その代わりに開閉番号の管理が求められます。また、ダイヤル式の金庫の鍵には癖がある場合が多く、ダイヤルを回す際に細かな微調整が求められるので、開閉に時間がかかる場合があります。しかし、このデメリットが盗難を防止するというメリットにつながっています。テンキー式の場合は複雑な操作は必要がなく、番号を打ち込むだけで金庫の開閉が可能です。デメリットとしては、開閉番号が流出した場合の盗難のリスクが非常に高くなります。以上の特徴をふまえて上手に金庫を管理しましょう。

メリット デメリット
ダイヤル式
  • 鍵を紛失するリスクが無い
  • 開閉に時間がかかる
  • 開閉番号の管理が必要
テンキー式
  • 複雑な操作が必要ない
  • 鍵を紛失するリスクが無い
  • 開閉番号を紛失した際のリスクが高い

金庫の価格比較。内容量と種類で値段はここまで違う

金庫の価格は鍵と容量で変わる。大きさ別の価格比較

金庫の価格に大きく影響してくる要素は二つあります。カギの種類と、内容量で価格が変わってきます

シリンダータイプなどの比較的に構造がシンプルな金庫の価格は安価なものが多いです。逆に指紋認証などの最新技術や、いろいろな方式の鍵を数種類組み込んだマルチロックタイプの金庫の価格は上がってしまいます。

また金庫は内容量によっても価格が大きく変化します。金庫には中身の書類やデータを保護するために、防犯性だけではなく防火性にも対応した設計をしています。金庫には発砲コンクリートという材質が使用されており、火災が発生しても、発砲コンクリートに含まれる水分によって金庫内の温度上昇を和らげる工夫がされております。このため、金庫の大きさや内容量によっても大きく価格が変動します。
なお、金庫の内容量の表記には主に「リットル(ℓ)」が単位として使用されています。
以下に、シリンダータイプの内容量による価格の違いを示します。

20~29ℓ 50~59ℓ 80~99ℓ
シリンダータイプ 5万円前後 15万円前後 25万円前後

金庫の鍵の種類別。鍵のタイプによる価格比較

次に、カギの種類による価格の違いも見てみましょう。同じ容量の金庫で、鍵のタイプが異なる場合の価格は以下のようになります。

鍵のタイプ 価格(50~59ℓ)
ダイヤル式 15万円前後
シリンダー式 15万円前後
テンキー式 20万円前後
カード式 18万円前後
指紋認証 13万円前後

テンキータイプとカード式の金庫が比較的高い相場となっています。ダイヤル式やシリンダータイプの製品も、昔よりも品質が飛躍的に向上しており、セキュリティ性や防火性に優れた製品が多く、価格相場も全体的に高い傾向にあるようです。以上に挙げた価格は最安値に近い価格を載せていますので、メーカーや機能によっては価格も変化してきますので、あくまで目安としてご参考にしてください。

大手金庫メーカーの特徴を比較、一目でわかる比較表

メーカーによって、それぞれ他社との差別化をするためにいろいろな工夫を施しています。国内大手の「エーコ―」は欧米の凶悪犯罪にも対応したセキュリティを売りにしています。またエーコ―は金庫をレンタルする事業なども行っている会社です。

また、オフィス用品国内最王手の「コクヨ」も金庫を販売しており、家庭用金庫を多く販売しています。「ダイヤセーフ」というメーカーでは、耐衝撃、耐防火性に特化した製品がそろっております。

そのほかにもいろいろなメーカーから個性的な製品が販売されていますので、保管する内容物などのことをふまえて、メーカー選びをしましょう。以下に主なメーカーと、その特徴を示します。

メーカー 特徴
エーコ― 海外の犯罪に対応している。
金庫をレンタルしている。
コクヨ 家庭内の災害に考慮した製品が多い。
ダイヤセーフ 衝撃・耐火性に特化した製品が特長。
サガワ 生体認証の製品に力を入れている。

金庫の家庭用と業務用を比較

業務用の金庫の3つの特徴

業務用の金庫の特徴の一つとして、マルチロックタイプの金庫を採用している企業が多いようです。金庫内の書類やデータを社外はもちろん、社内にも流出すると問題になる場合がありますので、金庫を開ける際は最低2人か3人がそれぞれ鍵や暗証番号を管理しており、何重にもわたって金庫の安全性を確保しています。よって、数種類の鍵が組み込まれたマルチロックタイプの鍵が人気です。以下に業務用金庫の特徴を示します。

  • マルチロックタイプが多く使用されている。
  • 重量が重い製品が使用されている。
  • 防火性に優れた製品を多く使用されている。

家庭用の金庫の4つの特徴

家庭用金庫の特徴は何点かあります。以下にその特徴を示します。

  • 軽量のものが多い
  • 開閉が簡単な「テンキー式」が人気
  • 内容量が比較的少ないものが多い
  • 古いダイヤル式の金庫が今現在も家庭用金庫として使用されている

主に以上の4点が家庭用金庫の特徴と言えます。一つ目の特徴ですが、家庭で保管する資料やデータの量はそれほど多くはありませんので、内容量も比較的に少なく軽い製品が人気なようです。また、簡単に開閉できるテンキー式タイプが主婦などには好評なようです。しかし、40年以上前のダイヤル式の金庫を使用している家庭も多いです。複雑な操作が必要なダイヤル式ですが、この難解な開閉システムが盗難を防ぐ役割を果たしており、一概に最新技術が盛り込まれた金庫が良いとは言えません。

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