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プリンターで大量にインクを使うのでリサイクルインクを使用したいと考えている人も多いはずです。ですが、リサイクルインクと言われても互換性とは何なのか、詰め替え用との違いは?など疑問も多いものです。
純正インクとリサイクルインクの違いが今ひとつわからないという人のために、印刷の仕上がりの違いや価格の違い、更にはインクの回収サービスや環境問題についても解りやすく解説をしていきます。

リサイクルインクとは?メリットデメリットを解説

リサイクルインクとはインクカートリッジを再利用したもの

リサイクルインクという言葉は頻繁に耳にしますが、具体的にどのように再利用されているのか知らないという人も多いのではないでしょうか。リサイクルインクは使い終わって回収された純正インクカートリッジをクリーニングしてインクを補充して利用できるようにしたものです。世の中に出回っているカートリッジを全て使い捨てにしてしまうと、それだけで大量の廃棄物となってしまいます。カートリッジを再利用することでゴミの削減にも貢献して地球環境に優しいインクだと言えることが出来ます。

低価格だが保証がない。リサイクルインクのメリットとデメリット

リサイクルインクを使用したいけど不良品が多いという評判を聞いて中々踏み出せない人が多いようです。まずはメリットとデメリットを比較してみましょう。

メリット デメリット
  • 再利用なので環境に優しい
  • 純正のインクに比べて価格が安い
  • 高品質のものが多い(メーカーによる)
  • 故障した時に保証対象にならない場合がある
  • 色味が異なる場合がある
  • 互換インクに比べると高い

 

最近では、リサイクルインクの品質も向上している事は確かですが、万が一プリンターが故障してしまった時の事などを考えるのであれば、純正のインクを使用した方が確実でしょう。また、メーカーによっては若干の色味が異なるので(明らかに色味が異なる事はありません)印刷物の色に拘るのであればリサイクルインクはオススメできません。

純正インクとリサイクルインクの違い

やはりお得さではリサイクルインクの圧勝!

純正インクの値段はメーカーによって相場が異なりますが、PCプリンターとして信頼・シェア共に高いエプソンでは6色セットで平均6000円程度です。率直な印象として高いと感じる人が殆どでしょう。

価格を考えるとリサイクルインクに惹かれてしまいますが、リサイクルインクがプリンターにもたらす影響を心配している人も多いようです。まず、そもそも純正のインクであればプリンターに全く影響がないというとそういう事でもありません。単純に純正だから壊れない、リサイクルインクだから壊れるという事はないようです。万が一の修理の費用まで考えて使うのであれば、純正のインクを使用する事をオススメします。

純正インクとリサイクルインク、色味は大きく違い無し

リサイクルインクを使用するにあたって気になるのが色味です。正確に言うと色味の違いはあります。重要なのはその程度です。純正のインクで印刷したものと、リサイクルインクで印刷をしたものを並べて比べて見ても言われてみないと違いがわからないというのが実情のようです。デザイン会社で色味を重要視しているというケースであれば純正のインクを使用した方がいいかもしれませんが、そうでない場合であれば一度リサイクルインクを試してみる価値はあるでしょう。

互換インクとリサイクルインクの違い

そもそも互換インクとはICチップまで新しいインク

純正ともリサイクルも違う互換インクとはどんなインクなのでしょうか。互換インクとはカートリッジからICチップまで新たに製造されたインクです。プリンターへのセッティング方法も純正インクと全く同様なので一切手間をかける事がなく使えます。評判はリサイクルインク同様、色味も殆ど純正インクとの違いが認識出来ないと言ってもいいでしょう。

互換インクとリサイクルインク、安いのは互換インク

気になる価格ですが互換インクはとても安価で購入することができます。純正インクの5分の1程の価格で購入できてしまうので価格面ではとても魅力的なインクだと言えます。先ほど例に出したエプソンの6色で言うと次の表のようになります。

純正インク リサイクルインク 互換インク
6,000円 2,500円 1,300円

 

純正のインクは高くて中々手が出せないという人はリサイクルインクか互換インクを使用するようですが、その中でも価格を抑えつつ環境問題も考慮したいとう場合はリサイクルインクを選び、とにかく安いインクが欲しいという人は互換インクを使用する傾向にあるようです。

インクの回収サービスについて

使い終わったインクの回収方法

インクの回収方法について知らないという人が意外に多いようですが、主な回収方法としては、訪問回収や回収ボックスに入れて郵送で送るという方法、または電気店の回収ボックスに持ち込むといった方法があります。メーカーによってはある程度の量にならいと訪問回収や郵送での回収は受け付けていないという所もあるので、少量であれば面倒であっても最寄りの電気店の回収ボックスに持ち込んだ方がいいでしょう。

インクのリサイクルと環境問題の関係

使用済みのインクカートリッジを4つ焼却するとCO2が204gも排出されると言われています。このCO2が204gという数字は自動車が1.2キロ走行した時の排出量に相当します。そう考えると1人でも多くの人がリサイクルインクを使った方が環境問題の改善に直結するのではと感じます。回収されたインクカートリッジは製造工場でプラスチックをフレーク状に砕いて再びカートリッジとして再利用されます。リサイクルインクを使うのか、互換インクを使うのか、または純正のインクを使うのかは人それぞれですが、何を優先するかによってインクの選択が変わってきます。

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