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大がかりな引っ越しではなく、ちょっとした移動やレイアウト変更などで金庫を動かす必要の出てくる場合があります。手提げ型でもなければ金庫の重量は数十キロ～数百キロ、中には1トンを超えるものもあります。あまり費用をかけたくないとしても、これだけ重さのあるものを素人で動かせるものでしょうか？運搬に必要な台車などの器具には何があるのか、業者に運搬を依頼した場合の料金など金庫の移動について調べていきます。

個人での金庫の移動方法。素人には少々危険…

個人的に金庫の移動を行う際には技術と用具が必須

通常金庫など大重量の物品を運ぶ場合には、

• 持ち上げてスライドさせ台車に乗せる
• すべりやすいものや転がりやすいものを下に差し入れて動かす

といった方法があります。

いずれにしても金庫のどこかを持ち上げなければなりません。手順としては、重さに耐えられる金属性の梃子を使って、四隅の一片を持ち上げ支えられるもの（レンガ、金属性の厚みのある板、コロなど）を差し入れます。コロを使う場合には二本以上差し込み、転がします。滑らせる場合には金属板などを順番に並べながら、移動させます。

素人には危険な作業となるため、ある程度知識のある経験者と、重量に耐える用具の準備が必要となります。

金庫移動用の特殊器具の購入やレンタル

金庫のような重量物の移動や運搬ができる特殊な器具もあります。エアスレッドは空気の吹き出しを使い、床面との間に空気の層を形成することで摩擦を減らすしくみです。数トンのものまで動かせる性能を持ちます。

金庫運搬用のハンドリフトは、手動式のフォークリフトといえる機械で、パレットジャッキとも呼ばれます。狭い場所でも人力で重量物を容易に動かすことができ、特に免許の取得なども必要ではないため、慣れれば手軽に使うことができます。

いずれも購入費用は20万円以上となるため、レンタルを利用すると良いでしょう。

金庫の移動。やはり安心なのは個人より業者に依頼

金庫の移動は金庫専門業者に。最新型はメーカーに相談も

金庫を離れた場所に移動するのであれば、赤帽や運送業に依頼するという手段もあります。ピアノなど、重量物を運搬する専門業者でも良いでしょう。固定していない比較的軽量の金庫であれば、安く済むことも考えられます。しかし、トラブルや事故を極力避けたいのであれば、金庫専門業者に頼むのが間違いありません。特に特殊プレート固定型などは、通常の業者では取り外しがうまくいかない場合もあります。引っ越し業者でも金庫を取り扱っているところもありますが、取り外しや取り付けも可能かどうかは確認しておきましょう。最近は盗難防止のため、かなり凝った仕組みになっている金庫も多く見られます。最新型の金庫の場合は、メーカー取扱い企業を通す方が良いかもしれません。

金庫の移動業者と個人のメリット・デメリット

重量物である金庫の移動については、かなり悩むところです。どこまで個人で出来るのかは、集められる人員などにもよります。また、ある程度の知識がなければ移動に必要となる用具などの準備ができません。個人と業者の金庫移動についてのメリット・デメリットをまとめてみました。

金庫移動業者。料金は1万円程度が相場か

金庫の移動は室内・遠方・大きさ重量などで変わる

移動が小規模で室内2m程度の場合、200kgまでは15,000円程度が相場です。この場合作業人数は2名となり、固定されていないか、されていてもあまり複雑でなければ追加料金は発生しないと見て良いでしょう。大型金庫の場合は重量も大きく、作業人数の増員分加算となります。

移動が建物外の場合は、輸送費用と移送作業代金の組み合わせで計算されます。移送費用、作業料金ともに地域格差もあります。東京・大阪など大都市圏は地方と比較し、作業料金がやや高額です。また、移動の際にかかる時間により運送費が加算される場合もあります。

基本料金プラス環境によりオプションが加算

離れた場所への移動の場合には、輸送費用の基本料金に状況によって必要な作業料金や設備料金が加算されます。例えば東京都内の移動の場合には、移送基本料金は30,000円程度が相場です。さらに、エレベーター、階段、窓からの搬入などでオプションが追加されます。場合によっては小型クレーンなど機器のレンタル料金が発生する場合も考えられます。
主な作業料金の相場は次の通りです。

金庫の移動にかかる費用は、輸送費+作業料+据付設置料と考えて良いでしょう。