少し前までのパーテーションはいかにも仮住まい的で、融通の利かないものでした。今では素材やデザインも豊富です。特にドア付きは立派に個室化ができ、さらに自由にオフィスのレイアウトが実現できます。ドアのサイズや、鍵の有無など扉部分の種類も多岐にわたっているようです。ここでは価格も含めた、ドア付きパーテーションについての気になる情報を見ていきます。
<目次>
ドア付きパーテーションの価格。種類やドアの有無を比較
ドア付きパーテーションは素材によって価格が変わる
パーテーションの強度は素材によって決まります。この素材や厚み、サイズが価格の差となります。
素材 | 価格帯(円) H1800×W1200 |
---|---|
クロス張り | 15000~ |
木目調 | 15000~ |
アクリル | 12000~ |
スクリーン | 5000~ |
強化ガラス | 80000~ |
クロス張り、合板仕上げは価格にあまり差が見られません。アクリルは厚みが増すと価格が高くなります。簡易的に利用されるスクリーンはかなり安価なものからあります。強化ガラスは全体に高額で導入時の工賃も割高になります。
ドア付きパーテーションは約2万円価格アップ
一般的にパーテーションのセットで、ドア付きでは2万円程度価格が高くなります。ドア部分の素材や、しくみによりドア付きパーテーションの価格が変わります。
ドアスタイル | 特徴 | 価格(円) |
---|---|---|
プリーツドア | アコーディオン型。両側に開ける。強度が低い。 | 5000~ |
パネル素材 | 鍵付きもあり。セキュリティ効果が高い | 65000~ |
ジャバラ式(ウッド) | ナチュラル感がある。強度は低め | 33000~ |
アルミ | 鍵付きもあり。セキュリティ効果が高い | 85000~ |
ポリエステル50mm厚 | 軽くて丈夫。セキュリティ堅牢 | 120000~ |
セキュリティ効果の高いものほど高額になります。重要資料の保管や、気密性の高い業務など利用状況を考慮しての選択が必要です。プリーツやジャバラ型は柔らかい雰囲気を演出したい場合に適しています。
扉に鍵があるパーテーションの種類と価格
鍵有りのドア付きパーテーションの種類。素材や施錠の仕組み
パーテーションのドアには、開閉式と引き戸型があります。引き戸型は開け閉めの場所を取らず便利ですが、鍵付きのタイプはあまりありません。
施錠のしくみは主に次の2系統が使われます。
1.チューブラ錠
ドアの取っ手がレバータイプのものに使われます。錠の機構部がチューブ状のケースに内蔵されているタイプです。
2.インテグラル錠
丸いノブ専用の施錠構造です。ノブの中にシリンダー錠が内蔵されている「キー・イン・ノブ」タイプと呼ばれます。チューブラ錠より堅牢でセキュリティ効果が高いと言われています。
アクリルやガラスなど、おしゃれなイメージのパーテーションがありますが、ドアパネルは強度のより高い素材になります。そのため、扉となる一部分だけ素材が変わることになります。鍵付きのパーテーションには次のような素材のものがあります。
素材 | 特徴 |
---|---|
クロスタイプ | 柔らかいイメージを演出。色が選べて汎用性が高い。 |
木目調 | 重厚感があり商談スペースなどにも向く。 |
レザータイプ | 上質感がある。 |
スチール | シャープな印象を与え、掃除が楽。汚れやすいドアに最適。 |
鍵付きだとさらに2万円価格アップ
鍵付きのタイプはパーテーション自体が強度の高い素材でできているため、ドアパネルの価格が高めです。一般的には、単なるドアと比較してカギが付くと2万~3万円程度高くなります。
鍵付きが必要となるシチュエーションとしては、顧客データなど気密性の高い書類の管理や、金庫を設置している部屋が考えられます。また、公の仕事に携わる業種では、役所からの指導で鍵付きのドアを求められる場合もあります。
同じフロアに不特定多数のスタッフが出入りする業態、最近増加傾向にあるシェアフロアや、ノマドオフィスなども鍵付きのパーテーションが必須となります。
ドア付きパーテーションのサイズは他のパーテーションと合わせて選択
個室型、目隠し型とドアサイズも豊富なパーテーション
ドアと言うと、完全個室型のパーテーションを思い浮かべますが、目隠しとなるローパーテーションタイプにも、扉を付けることができます。横幅はおおよそ2サイズで決められていますが、高さは細かく分かれています。
主要メーカーによる、ドアパネルの一般的なサイズには次のようなものがあります。
高さ(mm) | 幅(mm) |
---|---|
1000 1615 1760 1800 1870 |
900 1200 |
各メーカーで異なる規格、フリー設計にも対応可能
各メーカー規格によりパーテーション自体のサイズも微妙に異なります。ドアパネルはそれに対応して作られていますが、相談によってはフリー設計に応じるところも多いようです。オフィスのサイズにより、どうしても規格外になってしまう場合にはレイアウトに合わせてオリジナルのパーテーションやドアパネルを検討してはいかがでしょうか。
有名メーカー以外にも探してみると、オリジナル専門のパーテーションを提供している企業があります。
2方向に異なるサイズのドアを設置するなど、利用状況に合わせたレイアウトも可能となります。
ドア付きパーテーションの選び方は用途によって選ぶ
パーテーション選びは利用状況の再検討から
ドア付きのパーテーションが必要となるのは、どのような用途の部屋なのかを確認します。
利用目的 | 留意点 |
---|---|
会議室 | 明るさが必要。ドアの開閉がスムーズにできるもの。 |
応接室 | 重厚感があり、落ち着いた雰囲気が出せるもの。 |
ミーティングスペース | ライトなイメージ。気密性は重要視しない。 |
作業スペース | 書類などを保管する必要があるかで鍵付きを選択。 |
パーテーションを設置する場所や、通路となる動線を確認しましょう。フロアの一角を区切るのか、センターを区切る必要があるかによって、ドアの必要数が決まります。
また、パーテーションを設置する形状を良く検討することで、ドア付きの面がどこになるかがイメージできます。大きくは、何面になるかから考えていきます。
- 一面
- 二面(L字型、T字型)
- 三面 (コの字型)
- 四面 (個室)
遮断の必要性でドアパネルを選ぶ
利用する空間の機能を考え、最適なパーテーションとドアを選びましょう。
防音・気密性 |
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デザイン性 |
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安全性 |
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可動性 |
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