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皆さんは、毎日食器を使って食事をしていますよね?現代人は、食事をする際は必ず食器を利用しています。最近ではコンビニ弁当に使用されているトレーや陶器の器など、食器の種類も多岐にわたります。この記事では、そんな食器の進化の歴史を皆様にお伝えします。食器の奥深い機能美を勉強しましょう。

食器はいつから使われていたの?

人類と食器の歴史紹介

食器の歴史はとても古いです。日本で初めて食器が登場したのは縄文時代の縄文土器です。この時の土器は食器というよりも、調理器具といった目的で利用されていたようです。

その後、弥生土器というものが登場します。中国から稲作が伝来しました。その際に採れたお米の貯蔵に弥生土器が使用されていました。その後中国から陶磁器が日本にやってきて、陶器の文化が根付いていきました。

中世の時代になると世界中で交易が盛んになり、食器の文化や技術が広がっていきました。ドイツのマイセンが初めて白い磁器を作成したことは有名ですね。その後も各国の食器ブランドが切磋琢磨をしていき、現在に至ります。

歴史 特徴
縄文時代 主に調理に使用されていた
弥生時代 主に穀物の貯蔵に使用されていた
中世 ヨーロッパの磁器メーカーで陶磁器の技術水準が上がった
現代 レンジでチンできる耐火性の食器など、機能性に優れた食器が普及している

人類の進化とともに食器の技術も進歩を遂げてきました。人間の食生活の変化とともに、食器も変わってきますね。

日本の食器事情

日本の伝統的和食器の技術

日本の伝統的な和食器と言えば「有田焼」ですよね。この有田焼は別名「伊万里焼」と言います。有田焼は17世紀前半に肥前の有田で作られたのが始まりです。秀吉の朝鮮出兵の際に朝鮮から陶工を連れてきて、陶磁器を作らせました。有田の地では良質な陶石が産出しており、必然的に陶磁器の質も良いものとなりました。

有田焼の作り方は大きく8段階に分かれます。以下にその工程を示します。

①陶石を探す
②陶石を細かく砕く
③陶土をこねて、なかの空気を抜く
④ロクロで形を作る
⑤器を乾かした後、約900℃の温度で素焼きをする
⑥色塗り作業
⑦釉薬(ゆうやく)を塗る
⑧約1300℃で焼き上げる

陶器の種類によっては焼きの回数が増えるものもあるそうです。手先が器用で忍耐強い日本人の気質と、有田地方の良質な陶石が生んだ産物だと言えます。

トレーの最新技術

コンビニ弁当のトレーの技術

皆さんが普段何気なく使っているトレーですが、実は最先端技術がふんだんに盛り込まれた食器なのです。大手トレー製造会社「エフピコ」では耐熱性に優れたポリプロピレンの「PPSA」という特別な材質をトレーに採用しています。このPPSAは、食材を入れたまま電子レンジで温めてもトレーが変形することがありません。

また、エフピコでは「マルチFP」というシリーズのトレーを製造しています。このマルチFPの最大のメリットは、電子レンジでチンしてもトレーが厚くなることがなく、中身の食材だけが温まる性質を持っています。さらには、耐寒性能も備わっています。

・耐熱性がある
・加熱してもトレーに穴が開かない
・トレーのなかの食材だけが温まる性能

上記の挙げた技術が、コンビニ弁当などのトレーに採用されています。私たちの食生活が変化するとともに、食材を載せるトレーも進化を遂げています。

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