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昔はオフィスの机には必ずデスクマットが敷いてありましたが、最近はパソコンの普及もあり使っていない人も増えているようです。デスクマットは意味がないのでいらない、という声もあります。そもそもデスクマットの役割とは何なのでしょうか。ここではデスクマットの必要性や汚れの落とし方、おすすめのデスクマット素材などについて見ていきましょう。

デスクマットって必要?〜デスクマットのメリット〜

汚れ・キズから机を守るデスクマット

デスクマットのもっとも大きな役割としては、机表面の保護があります。無垢材などの木製机は特にキズがつきやすく、目立ちます。デスクマットの主な役割には、次のようなことが考えられます。

・机表面のキズ防止
・机表面の汚れ防止
・すべり止め
・押印マット
・紙ばさみ
・装飾

机の表面は常にさまざまな刺激を受けて細かなキズがつきます。そこにホコリやインクなどが入り込むと、汚れが落ちにくくなります。凸凹ができると筆記の際にも不都合です。また書類を置く時にも、デスクマットがある方がすべりにくく重ねやすくなります。
日本の企業活動の中では業務中に押印をするシーンが多く、伝統的にデスクマットがあった方が便利だったことも、普及要因のひとつでしょう。また、さまざまな書類やメモ書きを挟むのには、デスクマットがとても重宝です。
最近は子ども机もカラフルですが、キャラクターのデスクマットは子どもが机に向かうきっかけのひとつになっているのかもしれませんね。

適度な弾力性と反射防止

地味な特徴ですが、デスクマットには適度な弾力性があり、音がしにくいということがあります。集中している職場では、マグカップを置いたり、ペンがぶつかる音を和らげる効果が期待できます。肌あたりが柔らかく、長時間の作業ではクッションとしての要素もあります。また、意外な効果としては、反射防止作用があります。特にスチールの机などは天井の電灯の反射や、窓からの日差しの反射が気になること多いもの。デスクマットを敷くことによって、これらの不要な目への刺激を軽減することができます。

デスクマットの汚れを落として気分一新

印刷インクやペン汚れは難敵!

デスクマットの素材は「軟質塩化ビニル」といい、製造過程で柔らかさを出すために「可塑剤」が使用されています。デスクマットに印刷物をはさんでおくと、この成分がしみだしてインクを溶かします。内部まで染みつくと、落とすのは容易ではありません。
表面上の汚れであれば、オレンジクリーナー、油などを使って落とすことができます。要らないリップクリーム、油分の多いハンドクリームでこするのも良い方法です。印刷インクや油性マーカーの汚れを取る、オフィス用の洗剤も効果があります。また、きめの細かい汚れ落とし用のスポンジで水洗いすると、思った以上に効果があります。
ベンジンやシンナーなどの溶剤はデスクマットの素材が白化して、逆に汚く見えることがあります。劣化が早まるので、これらの溶剤を使うときには慎重に行なってください。

鉛筆汚れは比較的落ちやすい

油性のインク汚れと比較すると、鉛筆汚れは比較的落ちやすいようです。まずはきれいな消しゴムでチャレンジしてみましょう。住居用の洗剤でも、ある程度落とすことができます。また、みかんの皮でこするなども効果があります。アルコール、食用の酢、ライターオイルなど、身の回りにあるものでも、鉛筆汚れには効果的。メラミンスポンジはインク系の汚れと同様、鉛筆汚れも良く落ちます。

デスクマットに使われている素材にはどのようなものがある?

普及品は塩化ビニル製が一般的

オフィスや家庭で使用されるごく一般的なデスクマットは、価格も2,000円程度からあり、それほど高価格なイメージはありません。ごく実用に適しており、塩化ビニル樹脂、オレフィン樹脂、アクリル樹脂などが素材となっています。最近では40~45%を再生樹脂利用としているエコタイプにも人気があります。

サイズは机の大きさに合わせ、JIS規格の天板寸法に従って展開されています。消耗品のイメージが強いデスクマットは、これまでそれほどデザイン性には目が向けられなかったようです。学童デスク用を除いて、カラーバリエーションには乏しく、大きさや厚みといった部分にのみ違いが見られます。

高級品は海外製品が主流

最近ではサイズオーダーができる国内品のデスクマットもありますが、材質などについてはそれほど種類がありません。他と差をつけたいのであれば、イタリア、ドイツなど、オフィスデザイン先進国からの輸入品がおススメです。最高級品のデスクマットは、牛革、羊革などを素材としており、価格も10万前後まであります。周辺にステッチを効かせた高級感溢れるデスクマットは、皮本来の色味を生かして黒・ブラウン・赤茶などのバリエーションがあります。やわらかな印象のポリウレタン製や、スタイリッシュなリノリウム製は本革に比べるとだいぶ手頃な値段です。いずれも奥側にデザインを施すなど、単なるデスクマットを超えたインテリア性の高い商品となっています。

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