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オフィスにおいて印刷はつきものですが、インク代に紙代、印刷コストは頭の痛いところですよね。日々業務で使用するプリンターですから、ランニングコストを安く抑えることは重要です。プリンターはレーザーとインクジェットどちらがお得なのか、写真を印刷するのは外注と社内印刷のどちらが安く済むのか、などどちらがいいのか悩んでしまいますよね。
そこで、今回は小規模オフィスで使用するプリンター(複合機)に限定して、各メーカーを比較しながらインクコストを安くする方法をまとめてみました。

プリンターのインクコスト、プリンターを変えずに安くする方法

プリンターを変えずにコストダウンするには使用するインクを変えるしかありません。インクを変えてインクコストを安くするには、純正インクを互換インクに変える方法があります

メーカーの純正インクは保証もついていますし、品質も高いですが、その分かなり高価ですよね。それと比べると互換リサイクルインクは安く品質も最近はかなり高いものが多くなっています。互換性リサイクルインクの代表としてエコリカがあります。ただ一般的にメーカー保証が効かないなどデメリットもあるため、どちらを選ぶか難しいところですそこで簡単にですが、純正インクと互換インクのメリット・デメリットを表にしてみました。

メーカー純正インク 互換リサイクルインク
メリット
  • メーカー保証が付く
  • 各プリンターに合わせているので印刷品質が高い
  • とにかく安い(純正の約6割)
  • メーカー純正のものより大容量のものもあり交換回数も少なくて済む
デメリット
  • 数回買えばプリンター本体が買えるほど価格が高い
  • メーカー保証がない場合がある
  • 品質に関しては作成元によってバラバラ

とにかく低コストで済ませたいのであれば、互換リサイクルインクを買うのが一番です。ただし品質やメーカー保証がない場合があるなどのリスクもありますので、その辺りのバランスを考えて選ぶことが大事だと思います。純正インクは各プリンターの特性に合わせて作られていますのでとにかく品質を求める場合はメーカー純正にするなど使い分けるといいかもしれません。とはいえ、最近は互換性リサイクルインクの中にもメーカーがお客様相談窓口を設けていたり、純正のものと比べても見劣りしない高品質な互換インクも販売されていたりします。

写真のプリント、外部発注と社内印刷を上手に使い分けてコスト削減

外部発注は大量発注向き。ただし時間がかかる

今はネットプリントサービスも充実しているため、外部に発注するとL判で1枚5円~30円程度になっています。1枚5円は驚異的です。今はネット印刷の業者が増えてきているので価格競争が始まっており、非常に安く印刷できます。価格面(紙代とインク代)や手間を考えると外部へ発注する方がいいのかもしれません。ただどうしても印刷して手元に届くまでに時間がかかるのはデメリットといえるかもしれません。

すぐに印刷コピーしないといけないなら社内印刷

インクジェットプリンターで写真を印刷する場合は、写真1枚あたりのコストは15円~30円程度で価格面に関しては差がないと言ってもよいと思います。社内印刷のメリットは今すぐ印刷することができる点にあります。印刷品質に関してはキャノンやエプソン、ブラザーなどでの代表的なプリンターメーカーのものであれば非常に高いため、外部発注と比べても見劣りするものではありません。写真印刷をする機会が多く、すぐ手元にほしいという条件で、印刷する手間を惜しまないのであれば、社内印刷の方が便利といえます。

時間に余裕があり、数が必要なセミナーの資料やプリンターでは印刷できないサイズは外注、すぐに必要な会議の資料は社内印刷にするなど準備期間や数によって使い分けると上手にコストダウンできます

プリンターメーカーのインクのランニングコスト比較

各プリンターメーカーは価格競争でプリンター本体の価格はどこも下がっている傾向にあります。一方でプリンターのインク代は少し高い印象を受けると思います。プリンター代を落として、インク代を上げるのはメーカーの戦略なのです。

そこでcanon(キャノン)、epson(エプソン)、brother(ブラザー)、日本hpという代表的な4つのメーカーの、コストパフォーマンスの高いビジネスカラーインクジェットプリンター(複合機)で、A4印刷1枚あたりのコストを比較してみました。またそれぞれのメーカーの特徴もまとめています。

メーカー コスト(A4印刷) メーカーの特徴
canon カラー6.1円/枚
モノクロ1.8円/枚
カメラメーカーでもあり、グレーインクを使いグラデーションのある写真印刷が綺麗です。また、にじみの少ない顔料インクと染料インクを併用するため、写真印刷にもビジネス文書にも向いています。
epson カラー6.1円/枚
モノクロ1.8円/枚
マゼンタ・シアンに加えライトマゼンタ・ライトシアンのインクを使うことで、写真印刷に特化したメーカーといえます。品質に関しては互角で、好みによって分かれます。
brother カラー6.1円/枚
モノクロ1.4円/枚
顔料黒インクが使用されており、ビジネス用文書として最適です。電話・FAXやADF等、機能付き複合機としての総合能力が高いです。
日本hp カラー6.2円/枚
モノクロ1.8円/枚
米国のPCメーカーです。日本では上記三社に比べシェアが低い為、リサイクルインク・詰め替えインクが少なく、インクを販売している店舗も少ないですが、信頼性から使うユーザーも多いです。


※2015年8月現在。

見ての通り、最近はどこメーカーも高性能のビジネスインクジェットプリンターを出しており、ランニングコストに大きな差はないようです。機種を決める際は写真に強いエプソンやキャノンを除けばFAXや電話・スキャン機能などの有無が決め手になっています。

インクジェットとレーザーのコストパフォーマンス、本当に安いのはインクジェット

ランニングコストを突き詰めるとインクジェットの方が良い場合が多い

インクジェットプリンターのメリットは1枚当たりの印刷コストがレーザープリンターに比べて低いことです。また写真印刷の品質ではインクジェットの方がきれいに印刷できる傾向にあります。インクとは関係ないところでいえば、消費電力もひとつのポイントになります。実はインクジェットプリンターはレーザー式よりはるかに低い消費電力になっているので、その辺りもコスト削減につながります。

ただしインクカートリッジ1回で印刷できる枚数が少ないので、印刷の枚数が普段から多い場合は高い頻度でインク切れが起こってしまいます。また1枚当たりの印刷時間も12秒と比較的長く、大量の印刷には向かないといえるでしょう。

印刷コピーの量が多く白黒がメインならレーザープリンター

印字がきれいで、写真もにじまないし印刷スピードが早いのがレーザープリンターの良いところですす。印刷スピードは1枚当たり2秒とインクジェットプリンターと比較して大幅に早く印刷できます。また、1つのトナーカートリッジで印刷できる量も5000枚近くあるものもあり大量印刷に向いているといえます。

ただしインクコストについて言えば、インクジェットプリンターに比べてコストが高いのが一般的ではあります。またトナーカートリッジは一度に印刷できる量が多いのに反して、価格が高いので一度にかかるコストが高くなってしまいます。

印刷コストの面で比べると、インクジェットプリンターの方が安いのが一般的ですが、現在はレーザープリンターのインクコストもインクジェットプリンターに劣らないほど低くなっているので、ほとんど両者に差はないといっていいでしょう。
コストよりも印刷時間やインクの取替えの手間などを考え、印刷枚数の多くない小規模のオフィスに限ればインクジェットを、大量にモノクロ印刷したい場合はレーザープリンターを使うのが総合的に考えて賢い選び方といえます

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