普段使っている鉛筆にはどんな歴史があるのでしょうか。普段我々が使っている鉛筆はどれも六角形のデザインですがこれにはどんな理由があるのでしょうか?鉛筆がどのような経緯で発明され、今のようなデザインに至ったのか、さらには色鉛筆と鉛筆の違いについてまで鉛筆や色鉛筆にまつわる様々な疑問を詳しく解説していきます。
<目次>
六角形の鉛筆はいつ、どこで、誰が発明したの?
六角形の鉛筆の歴史
一般的な鉛筆の形状は六角形ですがこの歴史はいつ誕生したのでしょうか。1560年にイギリスにて黒鉛鉱が発見されこの頃から鉛筆作りが始まったとされています。その後数百年という長い年月を経て1795年に現在の鉛筆の基礎が固まったと言われており、この年が鉛筆が発明された年だと言ってもいいでしょう。現在の六角形の形になったのはそれから暫く経った1839年にドイツ人のロータ一・ファーバー氏によってデザインされ、特許を取得しました。それと同時に現在の鉛筆の長さや太さ、硬さなどの基準も作られたとされています。
六角形以外の形状もあった
現在の一般的な六角形の鉛筆の完成に至るまでには様々な試行段階を経てきました。八角形の鉛筆や平べったい鉛筆や、四角い芯を使った板状の鉛筆などが作られ、様々な工程を経て19世紀の後半に丸い芯を丸く削った板で挟むという現代の方法を鉛筆業者が開発しました。これにより鉛筆の使いやすさが向上して世界的に普及していきました。日本で六角形の鉛筆が主流となったのは定かな年代は未だわかっていませんが、1910年頃だと言われています。この頃にドイツで使われていた鉛筆が日本にも輸入され日本中に普及していったといわれています。
鉛筆はなぜ六角形のものが多いのに、色鉛筆は丸いものが多い?
そもそも鉛筆はなぜ六角形なの?
殆どの鉛筆の形状は六角形ですが、これにはきちんとした理由があります。まずは机やデスクの上に置いた時に転がらないため、持った時に手にフィットしやすいように六角形にデザインされています。一般的に色鉛筆の軸は六角形ではなく円柱形ですが、これにもきちんとした理由があります。色鉛筆の芯は鉛筆の芯のように焼き付けを行っていないため鉛筆ほど強度がありません。また、鉛筆よりも芯が太いため六角形にしてしまうと芯と側面の距離が短くなり過ぎてしまうため色鉛筆は円柱形にデザインされています。
色鉛筆の側面が丸い理由とは?
色鉛筆の側面は何故丸いのでしょうか。先ほど少し触れましたがこれには色鉛筆の芯の強度が関係しています。鉛筆に比べて強度が弱いので、側面の強度を上げる必要があります。机の上などに落とした時の衝撃は六角形よりも円柱形の方が衝撃を吸収しやすく外からの力に強いのです。それらの理由によって色鉛筆は円柱形の形状になりました。また、それ以外の理由としては、色鉛筆は主にデッサンを目的として使用されるので、鉛筆と比べて様々な持ち方をするため柔軟に対応できるようにと円柱形のデザインがされています。
六角形の色鉛筆ってあるの?
六角形の色鉛筆の誕生
色鉛筆の芯は鉛筆の芯に比べて強度が弱い事から円柱形のデザインが採用されていますが、最近では色鉛筆の開発の技術も発達して鉛筆のような強度が強い色鉛筆が作れるようになり、文房具店の色鉛筆コーナーに行くと六角形の色鉛筆があります。六角形の色鉛筆の描き心地ですが、これまで円柱形の色鉛筆に慣れている世代にとっては少々不思議な感覚に陥りますが、直ぐに手に馴染むのでこれまで円柱形の色鉛筆を使ってきたという人でも直ぐに対応する事ができるでしょう。円柱形に比べると手にフィットしてコントロールがし易いので今後は六角形の色鉛筆が主流になって行くことも十分に予想されます。
気になる六角形の色鉛筆の値段
六角形の色鉛筆を試してみたいけど値段が気になるという人も多いかと思いますが、これまでの円柱形の色鉛筆も、六角形の色鉛筆も値段は殆ど変わりません。新たに色鉛筆の購入を考えているのであれば、六角形の色鉛筆にチャレンジしてみるのも良いかもしれません。さらに最近では消しゴムで消せるタイプの色鉛筆まであるので、様々なタイプの色鉛筆を試してみるのもいいでしょう。六角形の色鉛筆をお得に購入したいのであれば、8色や12色というタイプではなく36色入で購入すると割安で入手する事ができます。バラバラで購入するよりセットでの購入をおすすめします。
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