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あまり材料もかからず、自分の世界を表現できると消しゴムはんこが人気です。時間の空いたときに手軽に始められるし、ノートやレターセット、ハガキを可愛く彩ることができて達成感もあります。これから始めたいという人も多いようですが、彫り方についてわからないことも。ここではおすすめの作り方、カッターと彫刻刀のどちらを選べば良いかなど、 消しゴムはんこについてご紹介していきましょう。

消しゴムはんこって何?

こどもでも簡単に彫れるのが人気の理由

子供のころには消しゴムを切ったりちぎって遊んだ記憶がある人もいるのでは?柔らかい消しゴムは、他のはんこ素材と比べても彫りやすくて手軽です。最近では、消しゴムはんこの親子教室もあるようです。消しゴムはんこは消しゴムの表面に好きな絵をかき、ナイフなどで削りだします。市販のスタンプインクを使ったり、直接消しゴムに色を塗って押せば自分だけのオリジナルはんこの出来上がり。柔軟性のある消しゴムならば、かなり繊細な線を表現することも難しくありません。少し慣れれば、誰にでもできる、それが消しゴムはんこの人気の理由です。

はんこ用の消しゴムも販売中

素材はごく普通の消しゴムでかまいません。何もそろえなくても、家の中にあるもので作ることができるのも、消しゴムはんこの魅力です。学校などで使ういわゆる「字消し」の角が丸くなって消しづらくなったら、最初はごく小さなものを作るのも良いでしょう。100円ショップでは、消しゴムはんこ用のゴムも売られています。かなり大判のものもあるので、大作に挑戦してみても楽しいですね。消しゴムはんこ用のゴムは、文房具の消しゴムとは違いかなり薄めんです。さらに彫りやすい素材が欲しいのであれば、専用ゴムを選びましょう。ハガキ大サイズで600円前後で売られているものは、彫り心地がなめらかで初心者さんでも失敗しにくい素材です。トレーシングペーパー付きや、彫りあとがわかりやすい2層になった商品もあります。

カッターと彫刻刀、消しゴムはんこを作るならどっち?

細かい作業はカッターが得意

授業の木版画などでおなじみの彫刻刀は、木材など固い素材を深く彫り込むのに向いています。逆に消しゴムのような柔らかい素材だと、深く掘りすぎて穴が開いたり、掘り進みすぎて線を切ってしまうことも。また、鋭くとがっているので、カッターよりも扱いには慎重さが必要です。広い面を一気に彫る場合には、広刃の彫刻刀を使う人もいるようです。カッターは消しゴムと相性が良く、細かい線も作ることができます。大きな塊からカットする際にもカッターで十分。しっかりした大型のカッターと、より薄い刃のカッターの2種類があればとりあえずは大丈夫です。

より細かい作業を可能にするデザインカッター

最近では100円ショップでも見かける、細い刃のものがデザインカッターです。アートカッター、トーンカッターなどとも呼ばれています。もともとは、ペーパークラフトや、漫画のスクリーントーンなどに使われているものです。植物やキャラクターのより細かい部分を彫り込む際、普通のカッターの刃では大きすぎる場合に便利です。こちらもより使いやすいものを求めるのであれば、文具売り場で手に入ります。高くても500円程度ですので、消しゴムはんこにはまりそうな人は、購入しておくと良いでしょう。

カッターの替刃にはどんなサイズがある?

カッターの替刃の仕様は意外と多い

カッターの替刃のサイズの種類には次のようなものがあります。

名称 サイズ(mm)
刃厚×長さ×幅
形状
大型
カッター
大L刃 0.5×110×17.8 平刃
特大H刃 0.7×140.5×25 平刃
引廻しのこ刃 110.5×17.8 先細のこ刃
万能のこ刃 110.5×17.8 片面のこ刃
フック刃 0.5×104.5×17.7 各折フック
小型

カッター

S刃 0.38×85.3×9.2 平刃
デザインナイフ専用 (縦×横×高さ)

24.6×4×9.2

平行四辺形
小刀刃 56.5×9 Pカッター
プラ切刃 44.9×13 Pカッター

消しゴムはんこ作りに使えるのは平刃・薄刃

消しゴムはんこ作りに使うのは、あまり大型ではないカッターと考えられます。大型は持ちやすいのですが、こまわりが効きません。細部まで彫り込めるのは、デザインナイフですが、通常のS刃カッターでも十分使えます。替刃の価格は10枚入り330円から。切り口の目立たない切れ味の良い鋭角刃や、より細いラインを切るのに適した極薄刃など、用途に合わせて変えることができます。中には彫刻刀の様に、U字やV字の刃もありますが、使いやすいのはやはり一般的な平刃。次第に熟練していくと、カッターの種類もそろえたくなるかもしれませんね。超薄刃には、折刃の数が多く1枚で21回使えるお得タイプもあります。

カッターで消しゴムはんこを作ろう!

トレーシングペーパーを使って図案を簡単転写

図案をいきなり消しゴムに描くのはなかなか難しいもの。先に普通用紙に絵を描いてから、トレーシングペーパーでなぞれば失敗知らずです。自分で描くのに自信がなければ、好きな絵をなぞってもOK。その後、消しゴムの上に裏返してのせ、固いものでこすれば鉛筆の跡が消しゴムに転写できます。コツは絵の周囲に2~3mmのすきまを作ること。彫るときの線だけがあればよいので、全体をこする必要はありません。きれいに図案のラインができれば大丈夫。消しゴムはんこは、「枠づくり」が最初の難関です。丁寧に消しゴムの上に絵を転写できれば、きっときれいに仕上がります。

転写した線を死守するのがキレイにつくる秘訣

消しゴムはんこを彫る手順は次の通りです。

    1. 図案の周りにはんこの大きさとなる線を引く
    2. 線にそって消しゴムを切り取る
    3. 大まかに周囲の余分を切り落とす
    4. 図案のラインを消さないように彫りこんでいく
    5. 細部を彫り込む
    6. 試し刷りをする
    7. 練消しゴムでクリーニングし、細部を調整する

ポイントは、最初に転写したラインを削り取ってしまわないことです。線がなくなると、どんな絵を彫るのかがわからなくなってしまいます。一度に彫ろうとせずに、直線と直線を落としたら、間を切り取るイメージで細かく進めましょう。おおよそ彫り終わったところで、実際にはんこを押してみます。インクは練消しゴムできれいに落とし、さらに微調整をすると出来上がりに格段の差が出ます。

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