定規を使おうとする際、手や洋服に定規から線のような汚れがつき、びっくりすることが良くあります。見えづらい部分なので気づきませんが、意外と定規は汚れがつきやすいもの。中には目盛りが判別しづらいほど、汚れている場合もあります。ここでは日常の作業や製図にかかせない定規の汚れを取る方法や、汚れにくい定規についてご紹介していきます。
<目次>
定規の鉛筆汚れの取り方を知りたい。
気が付けば筆箱まで真っ黒!?定規の鉛筆汚れはコレで落とす
特に小型の定規は、ペンケースの中に入れることも多く、内側の汚れの原因にもなります。一緒に入れるボールペンやシャーペンまで、何だか薄汚れた感じになるのは避けたいですよね。鉛筆汚れには次のような落とし方が効果的です。
- 消しゴムで丹念にこする
- 中性洗剤で洗う
- メラミンスポンジでこする
- クリームクレンザーを使う
軽度の汚れであれば、鉛筆汚れは消しゴムで落とすことができます。毎回使う都度、忘れずにこすれば簡単でいつでもキレイに使えるでしょう。また、石鹸や中性洗剤もよく落ちます。かなりしつこい汚れでも、メラミンスポンジはキズをつけずに除去できます。黒い点などがこびりついた場合には、クリームクレンザーが効果的ですが、こすり過ぎると細かいキズになるので注意が必要です。
こまめにふき取る 定規を保護する
使う都度、こまめにふき取っておけば鉛筆の跡は残りません。アルコール入りのウェットティッシュでふいてみましょう。また、予め汚れがひどくならないように保護するという手段もあります。定規の線を引く部分に、セロテープでカバーをします。あとではがしやすいように、やや長めにしておくのがコツです。毎回が面倒であれば、2~3回置きにはがすと良いでしょう。あまり長期に貼るとべたつきが残るので、注意してください。
定規のボールペン汚れの取り方を知りたい。
ボールペン汚れは鉛筆より手強い
ボールペンにも、ジェル、油性、水性などあります。いずれにしても、鉛筆汚れよりも落ちにくいものです。定規についたボールペンの汚れ落としとして考えられるものには、次のようなものがあげられます。
- 灯油
- 除光液
- ライター用オイル
- エタノール
- プラ用研磨剤
- コンパウンド
溶剤を使う際には、ティシュなどに含ませてから定規の汚れ部分をカバーし、数分置いてからふき取ります。定規の素材によっては、濁りが生じたり変色や変形する場合がありますので、確認してから行なってください。汚れが軽度なうちは、普通の石鹸や中性洗剤で洗っても落ちることがあります。まずは、ダメージの少ない方法から試すと良いでしょう。
溶剤はプラスチック自体の溶解に注意!
汚れを落としたいあまり、長時間溶剤につけたり、素材に合わないものを使ってしまわないよう注意が必要です。定規自体が溶けてしまい真っ直ぐでなくなると使いものになりません。オイル系は比較的、影響が穏やかですが除光液やシンナーなどは本体が溶けてしまう可能性があります。また、白く変色がおこる場合もあります。研磨剤は、表面を削るため定規に狂いが生じることもあります。精密図面など専用定規に使うのは、避けた方が良いでしょう。
定規のマーカー・マジック汚れの取り方を知りたい。
消えないマジックをどう落とす?
油性のマジックは書いたら消えないのが、売り。しかし思いがけない汚れに苦労している人も多いようです。マーカーやマジックを落とす方法としては、次に挙げるような手段があります。
- プラスチック消しゴム
- 消毒用エタノール
- クレンジングオイル
- 果物の皮(柑橘系)
- 除光液
- アクリルタワシ
現在の油性マジックやマーカーのほとんどは、アルコール系溶剤を使用しています。一般的にしみ抜きなどに利用される、シンナーやベンジンは石油系の溶剤です。油性マジック・マーカーの汚れ落としには向きません。意外なところでは、オレンジなどの果物の皮が使えるようです。柑橘系果物の皮に含まれるオイルが、効果的といわれています。他の溶剤と違い、定規自体を傷めることがないので、試してみてはいかがでしょうか。
予めの対処が有効策
マーカーやマジックの場合、かなり幅広く汚れてしまうという問題があります。定規の文字や目盛り線が読みづらくなると、効率の良い作業ができません。しっかり汚れてしまう前に、セロテープで保護するなどの対処をしておくと、後で楽になります。汚れがつきやすい部分を包むようにセロテープを貼ります。この時はがしやすくするために、少し斜めにするか、定規よりもはみ出させて貼っておくと良いでしょう。
汚れない定規があるのかを知りたい。
製図用定規は微妙な段差で汚れを防ぐ
あらゆるペンを使っても、定規や紙面を汚さないという製図用の定規があります。
- インクエッジ
- テーパータイプ
- 浮き出しタイプ
といった形状を持ち、直接ペン先のインクが定規のラインと接触しない構造となっています。
使用するペンや鉛筆によって向きを変えることで、様々な筆記具に対応しています。定規の種類も豊富で、ステンレス、ピックアップ定規、直定規など、通常の事務業務にも利用したい形状の商品が多数販売されています。定規の汚れは、ペン先のインクが出る部分との接触でおこります。段差を置くことで、接触する箇所が変わり汚すことなく、正常にラインを引くことができるように設計されています。
定規の傾斜を利用する
実は通常の定規でも、汚れを回避する使い方ができます。定規は良くみると、目盛りの部分に傾斜があります。この斜めの部分を裏側にすることで、ペンと当たる箇所が少なくなります。
面白い工夫としては、1円玉を定規の裏に貼りつけることで段差を作り、汚れを回避することができます。製図用の定規などがすぐに手に入らない場合には、これらの方法を試してみると良いでしょう。
また、ペン側にも定規用に開発された商品が販売されています。ペン先に段差をつけることで、定規と色の出る部分が接触しません。ライン引き用のペンとして、1本用意しておくと良いかもしれませんね。
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