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作業で使おうとしたら、カッター がサビていた…一応切れるには切れますが、かなりテンションが下がりますよね。カッターのサビに悩まされている人は、結構多いようです。特に水を使っていないのに、なぜかサビてしまうという声もあります。ここではカッターがサビないようにするサビ止め方法や、ついてしまったサビ落としの仕方について詳しく見ていきましょう。

カッターの刃がサビる原因は？

気がついていない水分が原因？

カッターによって刃の素材は異なりますが、セラミック製を除きほとんどは金属。金属が酸素に触れることで、サビが発生します。比較的サビがつきにくいアルミでも、表面は酸化して色が変わります。サビは、空気中の酸素と金属の分子が結びついてイオン化し、別の構造に変化してしまうことで起こります。いわば金属が腐食した状態です。放置しておいても、空気中の酸素と結びつきますが、酸化がよりすすんでしまう原因となるのは、塩分や水分。作業の際についた水をそのままにすると、すぐにカッターはサビてしまいます。

酸素や水分から刃を保護する

特に何もしていないのにも関わらず、取り出したカッターがサビていたら、保管場所の湿度のせいかもしれません。押入れや風通しに悪いロッカー内、キッチンの引き出しなどは、湿度が高くになるため、使っていない場合でもサビが発生します。刃の表面が直接、空気にふれている時間が長いと、それだけ錆びる可能性が高くなります。錆びないようにするには使い終わったら良くふきとり、水分やその他の物質を取り除いた後キャップをし、刃を収納します。保管場所には、なるべく湿度の低いところを選んで片づけるようにしましょう。

○カッターの刃がサビる原因

• 作業中についた水分・塩分
• 刃が直接酸素にふれやすい状態
• 保管場所の高湿度

カッターの刃のサビを取るには？

軽いサビならば磨き粉とスポンジで取る

ごく軽いサビであれば、クレンザーなどの磨き粉と粗目のスポンジでも落とすことができます。サビ落としとは、表面上を削る作業です。あまり刃の薄いものを削り過ぎるともろくなるため、注意が必要です。意外なものでは、ワインなどのコルク栓がサビ落としに使えます。磨きをつけ、少量の水でぬらしたコルクでこすります。摩擦が強いので、効果的にこすってサビを落とすことができます。刃物のサビ落としは、一方方向へ直線を描くように行います。サビが落ちたら、水分を良くふき取り乾かします。仕上げには防錆剤を紙につけ、表面をふいておきます。

本格的なサビには刃物専用のサビ落としを利用

かなり広範囲に深いサビになると、サビ落としは容易ではありません。「サビトール」など、刃物のサビ落とし専用のグッズが売られています。プロの間でも「刃物の消しゴム」として使われています。砥石を使う場合には、目の細かいものを準備します。表面に傷をつけることになるため、丁寧に扱ってください。また、機械メンテナンスに使われる浸透潤滑剤にしばらく刃を浸し、ワイヤーブラシで落とすのも効果があります。さらに耐水ペーパーを使うと、かなりのサビも落とすことができます。

○カッターのサビ落としに使えるグッズ

カッターの刃がサビるのを防ぐには？

刃の表面をコーティングし酸化を防止

もっとも手軽で効果的なのは、使用後の手入れをしておくこと。よくふき取り、浸透潤滑剤や機械油を塗っておきます。次回使うときに汚れないよう、再度ふきとっておきましょう。オイルは身近にあるものでかまいませんが、サラダオイルなど食用油は酸化しやすく変色の原因となるため、刃のコーティングには向きません。目的は酸素を遮断し、刃の表面を守ることにあります。サビ止めをたくさん塗れば、それだけ効果があるということではありません。空気に触れる面がないように、まんべんなく均一に塗っておきましょう。

乾燥剤・密閉容器の利用も効果的

手入れと同時に大切なのが、保管方法です。カッターを使う頻度が低い場合には、乾燥剤を入れた密閉容器に収納します。酸素になるべく触れないことと、湿度を低く保つことが錆びないための最善策です。

○カッターのサビ防止策

• 薬剤・オイルで刃をコーティングする
• 乾燥剤を入れる
• 密閉する

カッターは手近に置きたい道具ですが、サビから守るためには適切な管理が必要です。他の金属製品と缶などに入れ、まとめておくと良いでしょう。使い終わったら必ず元の場所に戻すということは、安全性・整とんの意味からも身につけたい習慣です。