Pocket

あらゆるシーンでカッターナイフは必需品ですが、替刃が必要になることもしばしばです。購入時についていた刃以外にも替刃を変更することで、また異なる用途に利用できる場合があります。ここではカッターの替刃の種類やサイズ、その特徴についてご紹介していきます。

カッターの替刃の種類にはどんなものがある?

メーカーによって差はあるの?

カッターとひと口にいっても、さまざまな刃の形があります。また、持ち手の幅に合わせてサイズも豊富です。各メーカーの違いでは、ノコギリの代わりにもなりそうな大型カッター用のギザギザ刃や、フック型のものなど形状に違いがあります。オーソドックスな平刃については、各メーカーとも共通のサイズでそろえています。変わったところではスクレーパータイプや、ナイフ形がありますが、通常の形の持ち手に付けられる替刃とは違い、持ち手側も特殊な形状になっています。

○カッター替刃例

  • 特大H刃
  • 大型刃
  • 中型刃
  • 小型刃
  • 特選黒刃
  • 細工刃
  • のこぎり刃
  • 円形刃
  • スクレーパー
  • ナイフ
  • アート刃

替刃の素材に違いはあるの?

通常のカッターナイフの刃の素材は、炭素工具鋼と呼ばれる金属です。比較的サビが出やすいため、表面に酸化皮膜などでコーティングを施した商品もあります。また、サビにくいステンレス製や、セラミック製のものも販売されています。こうした替刃は一般的な商品と比較して価格が高く、サイズもそろっていない場合が多いようです。湿度の高い場所や水回りで利用するなど、特殊な環境には適しています。利用の用途に合わせて探してみてはいかがでしょうか。

チタン製のカッターの替刃の特徴は?

そもそもチタンって何?

最近よく耳する「チタン」。大きな特徴は、銅や鉄、アルミといったおなじみの金属と比較して、軽くて丈夫、さらにサビないといった利点があります。また、熱に対しての耐性が非常に強いといわれています。また、曲げても元に戻る力に優れているため、形状を維持する性質をもっています。カッターの刃の場合、本体がチタンそのものというわけではなく、チタンコーティングされています。見た目は本来のカッター刃のイメージをくつがえす、金色です。使ってみると、これまでよりも刃先が目立つため、うっかり触れてしまうといったことが少なくなりそうです。

カッターの刃にするとどうなるの?

現在チタンコートの替刃を発売しているのは、3M一社のみです。従来の炭素工具鋼刃に、高硬度チタン合金をコーティングした商品です。強度が増すため、切れ味が従来よりも長く持続できるとのことで、サビの心配もありません。チタンの性質を生かし、通常より鋭角刃加工が可能となっているようです。そのため、切れ味については高い評価を得ています。気になる価格ですが、本体付きのもので従来品より100円、替刃は30~50円程度高くなっています。替刃のランニングコストを考えると、費用対効果は十分にありそうです。

カッターの替刃にはどんなサイズがある?

えっ!カッターの刃には規格がないの?

実はカッターの刃には、JIS規格のような決まりはありません。しかし、どのメーカーの替刃でも、問題なく使用できることがほとんどです。これは、それぞれのメーカーが互換性に気を配り、カッターを初めて販売した会社の規格に合わせているからです。実は、刃を折る形のナイフを発明したのは、日本のオルファ株式会社。「折る刃」が社名となったのだそうです。最近になって独自規格の商品を売り出している企業もありますが、一般的な替刃のサイズと異なることで、不便を訴える声も多いようです。

刃の形状・厚み・幅・長さに違い

○カッターの替刃のサイズ例

名称 サイズ(mm)刃厚×長さ×幅 形状
大型カッター 大L刃 0.5×110×17.8 平刃
特大H刃 0.7×140.5×25 平刃
引廻しのこ刃 110.5×17.8 先細のこ刃
万能のこ刃 110.5×17.8 片面のこ刃
フック刃 0.5×104.5×17.7 各折フック
小型カッター S刃 0.38×85.3×9.2 平刃
デザインナイフ専用 (縦×横×高さ)24.6×4×9.2 平行四辺形
小刀刃 56.5×9 Pカッター
プラ切刃 44.9×13 Pカッター

カッターの持ち手に合わせ、替刃も厚み・幅・長さが変わります。ノコギリの代用品ともなる超大型カッターは、加工専門業者などが多く利用しています。近年では、さまざまな趣味に使える小型アートカッターの人気が急上昇しています。

おすすめのカッターの替刃はこれ!

大型カッターにギザギザ替刃でノコギリ使い

大型タイプのカッターの刃を、ギザギザのノコギリ刃に代える事で用途は格段に広がります。ちょっとしたDIYや、インテリア・エクステリアまでカッターひとつで完成。薄手の木材ならば簡単に処理することができます。OLFAやNTなど、老舗メーカーの替刃はかなり丈夫で信頼できるのでおすすめです。大きな家具製作は無理ですが、身の回りの小さな木製品づくりに気軽に挑戦できるかもしれません。これらの刃を使うときには、本体もグリップがしっかりと握れるものを選ぶと良いでしょう。

細かい作業に向くデザインカッター用替刃も便利

プロユースの替刃がそろっているショップには、刃の角度にこだわった商品もあります。通常の刃の角度は、およそ58度が標準。さらに細かい作業用の替刃には30度という角度があります。使ってみればその感覚の違いは明確です。手元の繊細な作業に、気持ち良くなじんでくれるのでホビー系にもぴったりです。素材は鋭くシャープな切れ味のステンレス製が多く、おすすめはNT社。また、TAJIMAブランドは、かなり玄人受けする商品がそろっており、頑丈なイメージです。現場で使われることが多いのもうなずけるほど、頼りがいのある使い心地。厚手の紙や、アクリル板まで、快適にカットできること請け合いです。替刃を購入する際には、ストレスのない切れ味の商品選びにぜひこだわってみてください。

fw_600x68_20191019b