プリンターが 目詰まりを起こすと、かすれや色の異常などが現れます。インクジェットプリンターの仕様から宿命ともいえるトラブルですが、何とか解消をする方法はないのでしょうか。ここでは、目詰まりを予防する掃除方法とともに、直し方や洗浄の仕方、修理にかかる金額、買い替え寿命の見極めなどについて見ていきましょう。
<目次>
プリンターの目詰まりの洗浄方法・直し方
ヘッドクリーニングは規定回数以上行わない
プリンターの目詰まりはインクの吹き出すノズル部分に、インクの乾燥したものや、ホコリなどの不純物が固まって発生します。常套手段としては、プリンターのヘッドクリーニングを最初に行います。ヘッドクリーニングは大量のインクを消耗し、ヘッド自体にも負担がかかるのでメーカーの規定回数以上行わないようにします。通常は3回までと考えて良いでしょう。一度すべてのインクを外し、こぼさないように良くふってから再度取り付けます。30分ほど時間を置いてから、ヘッドクリーニングをしてみてください。
洗浄は自己責任で 洗浄専用カートリッジもあり
メーカー側では、ヘッドクリーニングで改善しない場合には修理依頼をするように推奨しています。プリンター内部はデリケートです。自分で洗浄を行う場合には、十分注意しましょう。
- インクを外し、ノズル部分を露出させます。
- ティッシュや不織布に、ぬるま湯を含ませノズルに押し当ててしばらく置きます。
- ヘッド自体が外せる機種の場合には、取り出して洗浄します。この時ヘッドの基盤を濡らさないように注意が必要です。
ただの水で改善しない場合、洗浄液や洗浄用のカートリッジを使用するのも良いでしょう。洗浄液にノズル全体を2時間ほど浸します。そのまますぐにセットせず、細部にドライヤーを当てて良く乾燥させます。カートリッジはインクと同じように取り付け、ヘッドクリーニングすればOKです。
プリンターの目詰まりの予防方法
電源のオン・オフだけでも目詰まり予防になる
- 1週間に1度程度電源オン・オフ
- 電源ボタンから終了する習慣を
目詰まりの一番の原因は、インクの乾燥です。頻繁にプリンターを使っている方が、目詰まりは起こしにくくなります。あまり印刷しないという場合には、定期的にプリンターの電源をオン・オフしましょう。プリンターが作動の前後に自動メンテナンスを行うので、目詰まりの防止になります。また、いきなりコンセントを抜くと、プリンターは動作途中で止まってしまい、インクが乾きやすい状態のままとなります。正常に電源オフするとノズルが収納され、乾燥しにくい状態になります。電源ボタンからのスイッチオフを心がけましょう。
ノズルチェックパターンで目詰まりチェック
- ノズルチェックパターンを定期的に実行する
- 純正インクを利用する
しばらくプリンターを利用していなかった場合には、ノズルチェックパターンを印刷してすべての色が正常に出ているかを確認します。プリンターの品質も年々向上し、以前と比較して目詰まりを起こしにくくなっていますが、物理的な問題には対処できません。
特に注意したいのは、正規品以外のインクを使っている場合です。不純物が混ざっていたり、通常のインクよりも乾燥が早い場合があります。非正規品による故障は、保証外となります。目詰まり防止のためには、純正インクを利用しましょう。
プリンターの修理、業者の価格など
保証期間内で持ち込みならば無料修理も
インクの目詰まり修理に関しても、保証期間内であれば無償修理が可能です。ただし部品交換が必要な場合には、実費がかかります。持ち込みできない場合には、各社配送便が準備されていて自宅まで引き取りにきます。往復で1600~2000円別途料金が必要になります。ただし、あくまで純正インクを使用し正規手順で利用した場合に限るため、リサイクルインクや非純正品を使った場合には、対象外となる可能性があります。
部品交換はメーカーが必須 それ以外は業者修理がお得
保証期間を過ぎている場合、どこに修理依頼をすれば良いか悩みます。破損個所があり、部品交換が必須の場合には日数的なことを考慮しても、メーカーに直接修理依頼した方が良いでしょう。量販店に持ち込んでも、結果的にはメーカー送りとなります。機器類の修理専門業者が見つかれば、メーカー修理よりかなり安くできる場合があります。見積もりを取ってもらえるので、検討材料にして見ると良いでしょう。保証期間外のメーカー修理は、おおよそ次のような価格帯と考えられます。
- 基本料金:7000~11000円(機種による)
- 配送料金:1600~2000円
平均的には修理費用全般として13000~15000円、部品交換があれば実費で上乗せになります。
プリンター買い替えのタイミングと寿命
交換部品は発売から5~6年 修理費用の見積もりと天秤にかけて検討
プリンターの稼働状況によっても、寿命は変わります。年に1度だけ年賀状シーズンにだけ大量に印刷している場合には、インク詰まりが発生して2年ほどで使えなくなるということもあります。一方メンテナンスを行いながら、純正インクのみで利用しているときにはかなり長い間、状態良く使用できます。機械的な寿命としては、5年程度とする考え方が一般的です。部品交換をすれば寿命は延びますが、部品そのものの製造は機種発売より5~6年です。それまで順調に使えていても、突然調子が悪くなることも良くあります。5年以上前のモデルであれば、買い替えを検討して良いでしょう。
買うなら9月 型落ち品が狙い目
購入からそれほど経っていない場合、修理費用との兼ね合いで買い替えに躊躇することも。現在は、本体よりもインク販売などでメーカー側の利益が想定されているため、プリンター自体はかなり安くなっています。修理費用が10000円以上ならば、新規購入した方が結果として、得なことが多いのも事実です。
メーカーの新製品リリースは秋から2月頃に集中しています。そのため量販店でもその時期に合わせて、在庫処分を始めます。タイミングが良ければ9月頃の購入がおススメです。1~2年ほど前の機種ならば、機能としても十分。ネットで型落ち品の掘り出し物を探すのも良いでしょう。下調べにはユーザーの口コミサイトなどが参考になります。
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