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万年筆は高いものから安いものまで実に幅広い価格帯で販売されていますが、安いからといって品質が悪いというわけでもありません。初心者向けの入門用として、また万年筆を気軽に持ちたいというニーズ用として、安価でもじゅうぶん万年筆らしさを楽しみながら使用できる製品がたくさんあります。ここでは、2千円台、1万円台の二段階に分けて、おすすめの万年筆を紹介していきます。

万年筆の相場は一体どれくらい?

万年筆の価格の相場は?

万年筆の価格を一言で表すなら「ピンからキリ」です。千円以下で購入できる安いものもあれば、高価なものでは10万円以上する万年筆も販売されています。
日本の大手文具メーカーから販売されている万年筆の価格としては、1万8千円前後のものが多いようです。万年筆の価格はペン先をコーティングしている金の含有量によって大きく変化します。14金なら8千円~2万円、18金なら1万円~3万円くらいが相場になります。
一般的に、2万円前後の商品であれば十分に機能性とデザイン性を満足させてくれますし、最近は1万円以下の製品でも高品質な万年筆が各メーカーから続々と販売されています。

高価な万年筆の特徴は?

高価な万年筆には一体どのような特徴があるのでしょうか。ドイツの筆記具ブランド「モンブラン」はペン先に18金を使用しており、装飾も有名デザイナーが手掛けた製品が多く、平均の価格帯が5万円~35万円です。また、日本の大手文具メーカー「パイロット」では、万年筆本体の表面に蝋色加工を施した製品があります。この蝋色加工は漆塗りの技法のひとつで、高度な技術が求められます。この万年筆もかなり高価格で10万円程します。

  • 高純度の金をペン先に使用している
  • デザイン性に優れている
  • 専門の職人が手作業で加工している
  • 耐久性に優れている
  • 2千円台の万年筆って品質はどうなの?

    2千円台の万年筆の品質は?

    2千円台の万年筆では、ペン先にステンレスを使用した製品がほとんどです。ステンレスを使用するとインクによる腐食が心配されますが、ペン先に腐食を防ぐメッキを施した製品や、万年筆に付属しているキャップを改良して酸化やインクが固まるのを防いでくれる製品もあります。各メーカー工夫を施し、ステンレスの欠点をカバーしています。よって2千円台の万年筆でも長く安心して使用することができます。また、万年筆のデザインも明るくカジュアルな製品が多く、若い層にも好評です。

  • ペン先にはステンレスを使用している製品が多い
  • インクによるペン先の腐食をカバーしてくれる製品が多い
  • カジュアルなデザインをした製品が多い
  • ペン先が硬い製品が多い
  • 2千円台の万年筆のメンテナンスは?

    万年筆というとメンテナンスが難しそうなイメージがあるかと思いますが、この価格帯の製品なら気軽に使えますよね。一番大切な場所はペン先です。ペン先の種類によってはメッキを施しているものがありますので、ペン先を洗浄する際は強い衝撃を与えないようにしましょう。ペン先を超音波洗浄機で洗う方がいますが、メッキも一緒にはがれてしまいますので、注意しましょう。この一点だけ注意していれば長く使用することができると思います。

    子供でも扱いやすいおすすめの万年筆

    安価な万年筆は、子供へのプレゼントにもおすすめ。小さい頃からスマホやタブレットに慣れ親しんだ世代にとって、「文字を書く楽しさ」に出会える体験となることでしょう。もちろん、初心者がもつ初めての万年筆としても、2本目や3本目としてリーズナブルな万年筆をお探しの方向けにもおすすめです。

    製品名 特徴 価格
    ペリカーノジュニア
    (ペリカン)
    グリップにラバーを施してあり、グリップに沿って万年筆を握ると自然に正しい持ち方を覚えるように設計されています。小さいお子さんでも安心して使用できます。本体カラーも明るい色で、ポップなデザインになっています。文句なしにおすすめの一本。 2,000円前後
    コクーン
    (パイロット)
    まるで繭のような、曲線的なフォルムの美しさが特徴です。握りやすさを考えたやや太めの軸径。シンプルなデザインと無駄を省いた機能性が人気。この万年筆も入門用にぴったりの一本です。 2,500円前後

    1万円台の万年筆ならこれがおすすめ

    1万円台のおすすめ万年筆

    最初に万年筆を購入する人の多くが標準クラスの万年筆を検討すると思います。各文具メーカーもこのような利用者のニーズに応えるために、1万円台の製品に力を入れています。その中でも、おすすめの万年筆を3点ほど紹介します。

    製品名 特徴 価格
    エラボーシリーズ
    (パイロット)
    ペン先が柔らかく、日本の文字の「とめ、はね、はらい」などを綺麗に書くことができるように設計されています。普段のオフィス業務にも使用できる一本です。 18,000円前後
    プロフェッショナルギア金
    (セーラー)
    ペン先に18金よりも高純度な21金を使用しており、ペン先が柔らかく滑らかに文字を書くことができます。本体のカラーも金と黒のコントラストが美しく、デザイン性にも優れた一本です。 15,000円前後
    ソネットF細字
    (パーカー)
    最大の特徴は抜群の書き味。ペン先は細字を採用しており、普段万年筆を使用していない人でもすらすら綺麗に文字を書くことができます。価格もお手頃でコストパフォーマンスも大満足の一本です。 14,000円前後

    万年筆を選ぶ際の注意点

    万年筆を購入する際に注意しなければならない事項が何点かあります。

  • 購入する前にメンテナンスの方法を調べておく
  • 用途に合ったペンの太さやデザインを選ぶ
  • 書き味をためしてみる
  • アフターサービスが充実しているメーカーを選ぶ
  • 以上の点に気を付けて、優雅な万年筆生活を送ってみてはいかがでしょうか。

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