カリグラフィーを書きたいけど書き方が分からないという人はとても多いようです。カリグラフィーを書くためにはカリグラフィー用の万年筆が必要となります。そこで、通常の万年筆とカリグラフィー用の万年筆ではどう違うのか、更にはおすすめのカリグラフィー用万年筆の紹介やカリグラフィーの書き方についても詳しく解説していきます。
<目次>
カリグラフィーってどういうもの?
そもそもカリグラフィーとは?
カリグラフィーとはギリシャ語で美しい文字という意味です。誰もが一度は見たことがある書体ですが、アルファベットを独特のスタイルで書く技術です。カリグラフィーの歴史は古く発祥のヨーロッパではお店の看板、自宅の表札、名刺など様々な場面で取り入れられていました。今でもクリスマスカードやレストランの看板、パソコン内のフォントなど身近な所でカリグラフィーを見る機会が数多くあります。また、カリグラフィーにも様々な種類がありますが、代表的な書体をご紹介します。
- イタリック体
- ブラックレターゴシック体
- カッパープレート体
- ローマンキャピタル体
- ローマンスモールレター体
- アンシャル体
- ラスティック体
- フラクチャー体
などがありますが、ここに挙げたのはカリグラフィーの書体のごく一部です。
カリグラフィーの歴史について
カリグラフィーにはとても古い歴史があります。カリグラフィーの代表的な書体のひとつであるローマンキャピタル体は紀元前1世紀からローマで使われていたとされています。同じく紀元前1世紀に使われていたラスティック体は書籍に記すための文字として使われていました。その後、4世紀頃から更に様々なカリグラフィーの書体が誕生し、その中にはアンシャル体や実用性があって書きやすいと言われているハーフアンシャルもありました。14世紀にはヒューマニスト体が誕生し、現在でも当時の形のまま使われています。
万年筆でのカリグラフィーの書き方を学ぼう
万年筆でカリグラフィーを書くための練習方法とは?
カリグラフィーを書く事に適したカリグラフィー用の万年筆があります。通常の万年筆では書く事が難しいとされている文字を書くことが可能となっており、カリグラフィー用に普通の万年筆とは違いペン先が特殊な形状をしています。また、カリグラフィーを書くためには万年筆選びと同様に、ペンの角度がとても大切です。カリグラフィーの書き方の基本としてはペン先の角度は45度を保ちましょう。書き方のコツを掴むには頭で考えるよりも実際に手を動かして何度も書いてみるのが一番の近道かも知れません。
具体的な練習方法とは?
カリグラフィーの書き方を学ぶ前にまずは45度の角度を保ったまま正確な線を書く事から始めましょう。この基本が出来ないままカリグラフィーの書体にチャレンジすると意図しないポイントで線が歪んでしまったりするので、まずは基本中の基本として真っ直ぐな線を書くことから始める事をおすすめします。また、姿勢を正して書く事もとても重要です。文字が斜めになってしまう時は身体の姿勢が斜めになっていた事が原因だったという事もあるので、常に姿勢を正しておくことを意識しましょう。
カリグラフィー用の万年筆というものがある
カリグラフィー用の万年筆とはどんな物なの?
通常の万年筆でもカリグラフィーを書くことは可能ですが、初心者にとっては至難の業です。カリグラフィーにチャレンジするのであれば、やはりカリグラフィー用のものを使用する事をおすすめします。カリグラフィー用の万年筆は通常の物に比べてペン先が平たくなっているのが大きな特徴です。通常の万年筆であればペンの先端が尖っていますが、カリグラフィー用の万年筆は平らになっており紙との接着面積が広くなっています。縦に滑らせれば太めのライン、横に滑らせればシャープなラインを書くことができるので、イタリック系の書体を書きやすく設計されています。
カリグラフィー用の万年筆の価格について知りたい
カリグラフィーを書くにはカリグラフィー用の万年筆を断然おすすめしますが、気になるのはやはり価格です。メーカーにもよりますが、通常の万年筆と同じくピンからキリまで価格も様々で安価なものであれば1000円程度から購入する事ができます。高価な物になると50000円を超えるものもあり、上を見上げればキリがありません。また、カリグラフィー用のペン先だけでも販売しているので今使っている万年筆のペン先をカリグラフィー用の平らなペン先に交換して使うという事もできます。ペン先だけであれば1000円程度で購入することができるので、まずはペン先を交換して試してみるのもおすすめです。
-カリグラフィー用の万年筆なら、これがおすすめ
よく使われているカリグラフィー用の万年筆とは?
人気のカリグラフィー用の万年筆とはどんなタイプのものでしょうか。カリグラフィー用として初心者・上級者問わず人気なのが人気ブランドラミーのジョイです。勿論ペン先は平らになっており幅は1.1mm、1.5mm、1.9mmの3種類を展開しているので漢字などの書体にもお使いいただけます。次も人気ブランド、ロットンリングによるアートペンという万年筆です。こちらもカリグラフィー用として1.1mm、1.5mm、1.9mm、2.3mmと4種類を展開していて、様々なカリグラフィーの書体に対応する事ができます。最後にご紹介するのはペリカンによるスクリプトというタイプです。こちらは機能性は勿論ですが、デザイン性にもとても優れているのが人気の理由です。以上の3種類の万年筆の特徴や価格を比較してみましょう。
ジョイ | アートペン | スクリプト | |
---|---|---|---|
価格 | 4000円 | 2600円 | 2000円 |
特徴 | 日本語の筆記に応用するのもおすすめ | 他のメーカーと比べて書き味が硬い | 丸みを帯びた握りやすいグリップで向きを選ばない |
カリグラフィー用の万年筆セットとは?
カリグラフィー用の万年筆にはセット販売しているものもあります。様々な幅のペン先がセットになっているのでカリグラフィーの書体ごとに対応できるので応用が効きます。バラバラで購入した場合と価格の面ではそれほど差異はありませんが、これからカリグラフィーを始めてみようと考えている人にはおすすめです。
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