オフィスで長時間座ることになるオフィスチェア。長い時間気持ちよく仕事をするためにも背もたれ部分は重要です。背もたれの固定の仕方や調節の仕方、ちょうどいい角度などはどのくらいでしょうか。また、背もたれからおかしな音がする場合の修理の仕方などについても知っておきましょう。
<目次>
オフィスチェアの背もたれの種類と疲れにくく仕事をする方法
背もたれがない椅子は腰痛持ちの人にはおすすめできません。背もたれがない椅子は腰に負担がかかるからです。背もたれがないと頭を支えようとしてどうしても前のめりの姿勢になり、腰で全てを支えるので腰に悪影響を及ぼします。健康や業務効率アップのためにも背もたれは意外と重要なんですよ。
オフィスチェアの背もたれ、3つの種類とその特徴比較
オフィスチェアの背もたれには大きく3つの種類があります。ハイバックチェアというのは高い背もたれの椅子、ローバックチェアというのは低い背もたれの椅子を指します。数値で基準がある訳ではありませんが、およそ一般的に多く製造されている椅子はミドルバックチェアと呼ばれています。
背もたれの種類 | すわり心地 | コスト | 特徴 |
---|---|---|---|
ローバック | △ | ◎ | 腰くらいまでの背もたれ、部屋に圧迫感がない |
ミドルバック | ○ | ○ | 背中の真ん中くらいまでの背もたれ、腰への負担が少ない |
ハイバック | ◎ | △ | 肩甲骨以上ある背もたれ、腰への負担が少なく疲れにくい、置き場所を取る |
ローバックチェアは、腰までしか支えないので姿勢の安定感が少なくなりますが、背が低いのでオフィスの空間に対する圧迫感がありません。ハイバックチェアは背が高いので場所をとりますし視界も遮られますが、背中から肩までしっかり支えることができます。
また、高さ以外にもオフィスチェアの背もたれは
- ロッキング機能
- リクライニング機能
のどちらかがついているのが一般的です。ロッキング機能の方が多いような気がします。
ロッキング機能とは体を背もたれにあずけると軽く後ろに倒れるタイプの背もたれのことです。疲れにくさや、すわり心地を考えるとやはりオフィスチェアにはロッキング機能はおすすめです。
疲れ知らずで仕事をする背もたれに関する4つのポイント
ずっと座り仕事をしていると凝ってしまう背中や肩、首などちょっとした背もたれに関する工夫で軽くすることができるかもしれません。
- 背中が背もたれにきちんと沿う
- 背もたれと腰の間に余分な空間ができない
- 背もたれにクッションを挟む
- 市販の骨盤安定クッションを使う
やはり良い姿勢は疲れや凝りを軽くしてくれます。最初は良い姿勢に慣れていないと逆に疲れてしまうことがあるこもしれませんが、悪い姿勢に慣れてしまうほうが後が大変です。腰がしっかり安定してすっぽり椅子に入り込む形が良い座り方といえます。腰で座るように深く腰掛けることができるかどうかがコツです。
一般のクッションを置いて隙間を埋めるのも有効ですが、その場合は、腰と椅子との間にこぶし大のスペースが開くように置きます。クッションの柔らかさで古紙の負担を減らすと考えがちですが、実はあくまでクッションは正しい姿勢を保つためのグッズなのです。
オフィスチェアの背もたれ、固定や調整の方法
チェアの座面の高さや背もたれの位置を調節することで、オフィスチェアの使用感や腰への負担はだいぶ変わってきます。
オフィスチェアの背もたれの造りはこうなっている
チェアの中には背もたれだけが倒れるものと、背もたれも座面も倒れるものとがあります。背もたれとチェアとは通常チェアの下部で接続されています。
背もたれの角度の固定・調整の方法
背もたれだけでなく、まず座面の高さを調節することが大切です。ひざは90度に曲がり、足の裏が床にちゃんとつくのが正しい姿勢です。この高さに調節した後に背もたれを調節します。リクライニングであれば角度を調節しますが、多くのチェアは角度を変えることはできません。ただし接続部のねじをどのくらい締めるかで調節することはできます。基本的にゆるいのはチェアを傷めるので固定させることになりますが、遊びを持たせる程度にゆるめることは可能です。
疲れにくい背もたれの角度は、よりかかったときに120〜130度くらいといわれています。
ロッキングチェアの場合
オフィスチェアの中には背もたれにロッキング機能があるものがあります。この場合の調整は、角度固定機能があるものは、理想角度を参考にしながら好みの角度に固定します。さらに、ロッキングの強弱を調節できる機能がついているものもあります。
背もたれから音がする原因と対処法
背もたれから音がする原因
座ったり動いたりする度にチェアがギシギシいうのは耳障りなものです。背もたれから異音がする場合は、ねじ部分がゆるんでいたり錆び付いていたりするケースがあります。リクライニングチェアの場合、背もたれのついている部分にスプリングがついているので、そこがゆるんでいることが多いです。
またチェアの背もたれ部分には出荷時に潤滑油が塗ってあるのですが、これが長期間使っているうちに少なくなってきます。そして、金属同士が直接こすれてギシギシときしむようになってしまうのです。
背もたれからの音を修理する方法
まずはゆるんでいるねじを締め直します。そして、スプリングやねじの部分に油をさしましょう。ホームセンターなどで金属のきしみ用の潤滑油が手に入ります。ノズルのついた噴霧型が小さなところにも使いやすいのでいいでしょう。チェアの下部の接続部に噴霧します。ねじ外すことが必要な場合もあります。それでも音がする場合は修理に出したほうがいいでしょう。
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。