味気ない事務用デスクとは一線を画す高級ラインのデスクが、エグゼクティブ・デスクです。役員クラスや社長室のイメージがあり手が届かなそうに思われていますが、個人オフィスなどでも利用されています。理由としてはおしゃれ度が高いことと、その利便性が挙げられます。また探してみればかなり格安の商品も。誰もが憧れるワンランク上のデスクの世界を見ていきましょう。
<目次>
エグゼクティブデスクとは社長や役員用のオフィスデスク
エグゼクティブデスクのエグゼクティブは「役員」の意味
エグゼクティブというのは良く聞く言葉ですが、本来どのような意味があるのでしょうか。一般的な意味としては役員を指します。
エグゼクティブデスクを使用する人間は、企業であれば経営幹部の社長・専務・部長クラスでしょうか。またホテルなどの施設では支配人がそれにあたります。エグゼクティブデスクを日本名では「社長机」「役員机」などと呼ぶ場合もあります。
要するにエグゼクティブデスクとは、社会的に重要な地位のある階層に属し、自分の部屋を持っている人などが使用するデスクのことです。
エグゼクティブデスクの4つの役割
- 執務を行う業務用デスク
- 来客を迎える応接的な役割
- 従業員との面談の場
- 決済印や重要書類の保管
社長室や役員室などの個室では、重厚な雰囲気の漂う立派な机を目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。エグゼクティブデスクは、執務を行うのはもちろんですが、一般従業員の使うオフィスデスクと異なる点もあります。
エグゼクティブデスクは来客を迎える応接の役割、また従業員と面談を行う場ともなります。そのため、実務一辺倒ではない、威厳や品格が必要となります。さらに会社にとって重要な印鑑、書類の保管場所ともなり、そのため一般的なデスクよりもカギが強固であったり、2重引き出しなどの細工があるものも多いようです。
エグゼクティブデスクの種類。デザインや素材の解説
エグゼクティブデスクのデザイン
エグゼクティブデスクは、いわゆる袖のあるデザインが圧倒的に多くみられます。執務室のサイズにもよりますが、片袖・両袖があります。さらに同デザインのキャビネットを追加するスタイルも人気があります。
エグゼクティブデスクの中でも、最上級にあるプレジデントデスクはさらに大型です。明確な決まりはありませんが、L字型、円形などの囲み型となっているものを指すことが多いようです。
エグゼクティブデスクの素材について
エグゼクティブデスクに使用される素材としては、マホガニー、ナラ、ウォルナッツ、オーク、チークなど重厚感のある木材が多用されています。最近では軽量化やデザイン性、傷がつかないなどの理由から、天板に使用される素材は様々です。
天板の違いには大きくわけて3つ、天然木・メラミン樹脂・突き板などがあります。
説明 | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
天然木 天然の木そのままの材が無垢材 |
貴重なので高価 |
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メラミン樹脂 プラスチックの一種。表面の化粧紙にメラミン樹脂と芯材の丈夫な紙を圧着させたもの。 |
何層にもなっている |
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突き板 木材を薄いシート状にスライスしたもの |
合板やMDFの表面に貼り付ける化粧材として使う |
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エグゼクティブデスクの選び方。おしゃれ重視ならデザイナーズデスク
流行重視か定番重視か
オフィス空間のイメージも様々に多様化しているのに合わせて、エグゼクティブデスクも進化しています。重厚さをアピールした従来型に加え、より機能が際立ったデザインや、シャープさを引き立てるブラック一色なども登場しています。また、コミュニケーションと集中ワークを両立させるL字型も現代的な一面を感じさせます。この辺は業種や個人の好みによってといった感じでしょうか。
拡張性 | 居住性 | コミュニケーション | 重厚さ | 機能性 | |
---|---|---|---|---|---|
従来型 | △ | ○ | △ | ◎ | △ |
シンプルモダン型 | ○ | △ | ○ | ○ | ◎ |
L字型 | ○ | ○ | ○ | ◎ | ○ |
もうひと味凝るならばデザイナーズデスク
海外・国内デザイナーズブランドも多数あります。それぞれに特徴はありますが、おおよその国別イメージをまとめています。
- 北欧:シンプルでモダンな飽きのこないデザイン。機能的で実用性が工夫されている。手作り感もある。
- フランス:曲線やツートンカラーなど小粋、おしゃれ感が特徴。自由な発想からのデザイン性が感じられる。
- アメリカ:現代的感覚と実務に耐える実用性をマッチさせている。メタル感を取り入れたアーバンデザインの製品も多い。
- 国産品:繊細さと丁寧な仕事が特徴。細部にこだわり使いやすさは抜群。
格安エグゼクティブデスクを買うちょっとお得な方法
やはり普通のオフィスデスクよりは高め。
一般的な企業で使われるエグゼクティブデスクは、通販などで購入できる価格では5万円程度から200万を超えるものまであります。やはり通常のデスクと異なり、価格帯は高くなります。また、先に挙げたデザイナーズデスク、特注などを考えると上限はないといっても良いでしょう。
ニュータイプのオフィス向け、ライトイメージのエグゼクティブデスクは、新素材などを使用するため、弱冠価格が低めとなります。足元を隠さないタイプや、ファイバーグラスで軽さを出したものなど、7万円台~20万円台といったところが多いようです。
格安エグゼクティブデスクを買うなら中古品が定番
- 代理店を通さない直接仕入れ、通信販売
- 美品も多い中古
- 自分で組み立て?海外製品
いわゆる直販の場合、中間マージンが上乗せされない分価格を安く押さえています。工場直送という謳い文句で、通販などに多く見られます。あまり有名でないメーカーであれば、10万円以下で十分に質の良いものが手に入ります。
エグゼクティブデスクを安く手に入れたい場合、一番多いのが実は中古品です。流れの速い時代にあっては、日々多くのオフィスが生まれ、解体されています。そのためオフィス家具の中古市場は莫大なものとなっています。また、オフィスを移転や増床、人員の増加に伴う買い増しの場合にも、コストを抑えたい企業は新品より割安な中古品の購入を検討する動きが多くなっています。思った以上の掘り出しものを見つける可能性もあります。アンティークやデザイナーズのものについては、ある程度金額が張ると考えてよいでしょう。中古デスクを見る際には、使用感や傷など細部についての十分な確認が必要となります。
主にアジア製品に多いのが、自分で組み立てる形のデスクです。7~8万円程度のものが多く、デザインは普通ですが出来上がりはそれほど悪くありません。手間がかかるのを問題としない、組み立てる人員が確保できる場合には検討してみても良いでしょう。
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