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オフィスでホワイトボードを活用している方は多いでしょう。誤っていろいろなペンで書き込みをしてしまった場合は、どうやって消せばいいのでしょうか。ホワイトボード用のペンで書いていても消しにくくなることもあり、どうすればいいのでしょうか。また、ホワイトボードに最初から印刷されている文字や線がいらない場合はどうやって消せばいいのか知りたいものです。ホワイトボードマーカーで壁に書いてしまったときの対処法も知っておきましょう。

ホワイトボードに専用のペン以外で書いてしまったときの消し方

ホワイトボードには容易に消すことができるホワイトボード専用マーカーがあります。これを使わずに書いてしまった場合には、どうやって消せばいいのでしょうか。ペンの種類によって消し方がどう異なるのか知っておくと便利です。

水性ペンで書いた場合の消し方

まず、ホワイトボード専用ペンと水性ペンとの違いは、ホワイトボードにインクが浸透するかしないかが異なります。専用ペンは書いてすぐ乾くのでホワイトボードにしみ込みませんが、水性ペンはそのような作用がないので長い時間放置するとしみ込んでしまいます。書いてすぐならば水性ペンなので布などでこすれば落ちますが、時間が経つと落ちなくなります。
消し方としては、水性ペンで書いた上からさらに水性ペンやホワイトボード専用ペンで重ねて書き、それからクリーナーで消すという方法があります。

油性ペン(マジック)で書いた場合の消し方

油性ペンで書いた場合にもホワイトボード専用ペンでなぞって消すことができます。コツは書いてしまった部分を塗りつぶすようにして専用ペンで書き、時間を置かずにすぐにクリーナーで消すことです。
これでも落ちない場合には、油汚れ用のマジックリンを吹きかけてから拭くときれいに落ちます。油性マーカーは油分を含んでいますので、油分を分解する洗剤を使うと良く消えます。シンナーなどはホワイトボードの表面を痛めますので、使用しないほうが良いです。

ホワイトボードに購入時に書かれている線の消し方

ホワイトボードに最初から罫線や枠などが引かれていることがあります。便利に使えることもありますが、用途に合わなければ消す必要があります。最初から書かれているものなので、通常のペンで書いた線を消すのとは異なる対処が必要です。

傷がつかないように上手に削り取る

書いてある線がホワイトボードの面から盛り上がっている場合には、ホワイトボードの上に後から印刷したものを貼付けているだけです。この場合は、貼付けてあるのを剥がせばよいので、カッターなどで薄く削ぎ取ります。かなり注意しながら行わないと、ホワイトボードの面を傷つけてしまいますので慎重に行いましょう。材質によっては薄い定規で削り取ることも可能です。ゴム状のものなら、爪で引っ掻いても取れる場合があります。いずれもボード面を傷つけないようにします。

ステッカー剥がしを使って取り除く

薬剤を使う比較的強い取り方としては、ステッカー剥がしを使う方法もあります。ただし、効果が強くホワイトボードの表面を痛めてしまい、ボードの機能を果たさなくなってしまう可能性があります。どうしても消せないときには、リクスを覚悟で試してもいいかもしれません。

ホワイトボード用のペンで書いているのに消えが悪くなったら

ホワイトボード用のペンは、専用のイレーザーで簡単に消すことができるペンですが、長く使っているうちに消えが悪くなり、インク跡が残ってしまうことがあります。その場合にきれいに消す方法がいくつかあります。

消えなくなる原因は劣化

専用ペンで書いても消えにくくなる原因は、さまざまな劣化です。ホワイトボード表面の劣化、専用マーカーの劣化、専用イレーザーの劣化といったことが考えられます。

ほとんどのペンがアルコール性で剥離剤を含んでおり、長年使用していると揮発してしまいます。4~5年で消えやすさがなくなってしまいますから、それ以上経過してしまったペンは使わないで処分したほうが良さそうです。

盤面の劣化は、使用を繰り返すうちに表面コーティングが削られていくことが原因です。一般的なスチールボードは劣化が早く、アクリル塗装とウレタン塗装とでは、ウレタン塗装のほうが長持ちしやすいです。

消えないときはこれを使う

専用ペンで書いているのに消えないときの対処法としては次のようなものがあります。

  • ホワイトボード専用クリーナー
  • 消毒用エタノール
  • 専用ペンでなぞってクリーナーで消す

ホワイトボード専用クリーナーが販売されているので、これで拭くことが最も確実です。もしくは中性洗剤で消しましょう。洗剤を使ったらきれいに拭き取ります。大事なことは盤面のコーティングを痛めないで消すことです。

また、消毒用のエタノールで拭くという方法もあります。ホワイトボード専用ペンは揮発性のアルコールがインクに含まれていてホワイトボートにしみ込まないように工夫されています。ですから、アルコールの一種であるエタノールで拭くと良く消えます。

水性や油性ペンで書いてしまったときのように、専用ペンでなぞって消すことができる場合もあります。落としにくい汚れに強いメラミンスポンジでこする方法もありますが、コーティングを痛めることがあります。

使用頻度にもよりますが、ホワイトボード自体は5〜10年は使えます。ただし、書き込みをして消すたびに表面は摩耗してきますから、使う回数が多ければそれだけ寿命も短くなります。いろいろな方法を試してみて、どうしても消せなくなってきたら耐用年数にかかわらず買い替えを検討したほうがいいかもしれません。

ホワイトボード用のペンで落書きしてしまったら

ホワイトボード用のペンで落書きをしてしまって困るのが、服やカーテンなどの布と壁のクロスです。落書きを完全に落とすことは難しいですが、いくつか薄くする方法があります。

・衣類に書いてしまった場合の対処法
衣類についたペンの汚れは、消毒用アルコール(90%以上が良い)を使って消す方法があります。すぐ汚れ部分にアルコールを染み込ませ、布やティッシュを裏から当ててたたき、インクを布やティッシュのほうに移していきます。衣類を痛めないように歯ブラシでこすっても良いです。シンナーやベンジンでも落とせなくはありませんが、衣類を痛めてしまうので止めたほうが良いです。

洗剤を使う場合は、洗濯洗剤よりも固形石鹸のほうがよく落ちます。洗剤で洗濯機で普通に洗濯しただけではホワイトボードペンの汚れは落ちません。石鹸をつけて汚れ部分をつまみ洗いし、よくすすぎます。アルコールでざっと汚れを落としてから、さらに固形石鹸でダブル洗いをするとよく落ちます。
服の落書きはドライクリーニングでも落とすことができるので、クリーニング店に出す方法もあります。

・壁に書いてしまった場合の対処法
壁に書いてしまった落書きは、中性洗剤で落とすことができます。布に含ませてたたくようにして色を取り、洗剤が残らないように丁寧に二度拭きします。また、壁紙に使えるクロス用洗剤を使うのも有効です。衣類同様、シンナーやベンジンは壁紙を痛めるので使用しないほうが良いです。

衣類に書いてしまった場合 ・消毒用アルコール
・固形石鹸
・ドライクリーニング
壁に書いてしまった場合 ・中性洗剤
・クロス用洗剤


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