万年筆を購入しようと色々な製品を見比べた際、「14k」や「18k」といった数字が気になったことはありませんか?数字が大きくなるほど値段が上がる傾向にありますが、実際のところ使い心地にはどのように影響するのでしょうか。ここでは、数字の意味と、製品としての違いについて解説します。
<目次>
14k万年筆の基本を知ろう
14k万年筆ってどんな万年筆?
14kという数字は、金の含有率を表しています。純金は24kなので14/24ということになります。そして、標準的な万年筆のペン先に一番多く使用されている金がこの14kです。この金の役目は、ペン先をインクによる腐食から保護するためにあります。安価な製品だとペン先に金ではなくステンレスなどを使用しており、インクによる腐食が生じてしまいます。そして、ペン先に14金を使用するもう一つの理由として、金を使用していない製品よりもペン先が柔らかく、なめらかな書き味を実現しています。初めて万年筆を購入する人には、14k万年筆はお勧めの一本です。以下に14k万年筆の特徴を示します。
- ペン先が柔らかい
- インクによる腐食を防ぐ
- 2万円前後の製品が多い
- 耐久性に優れている
14k万年筆は各メーカー力を入れており、種類も豊富ですので購入の際は一度書き味をためしてみることをおすすめします。万年筆を購入する際はしっかりと商品の特徴を把握しましょう。
14k万年筆と18k万年筆の違い
14k万年筆と18k万年筆の違いは?
18k万年筆は14k万年筆よりも金の含有量が多く、ペン先も14k万年筆よりもさらに柔らかいものになっています。よって、書き味も大きく変わってきます。価格も14k万年筆よりも高価な製品が多く、5万円以上の製品がメインで販売されています。また18k万年筆は綺麗な装飾を施した製品が多いです。海外では18k以上でないと金と認めない習慣があり、高級万年筆として欧米で販売する際は18k万年筆を採用するケースが多いようです。以下に14k万年筆と18k万年筆の違いを表にまとめました。
特徴 | 価格帯 | |
---|---|---|
14k万年筆 | 金の含有量が58.5% | 2万円前後 |
18k万年筆 | 金の含有量が75.0% 装飾品としての価値が生じる 14k製品よりもペン先が柔らかい 欧米では18k以上の製品が高級万年筆として認められる |
5万円前後 |
以上に挙げた点以外にもメーカーによって製品に違いがあるので、用途や予算にあった製品を購入しましょう。
14k万年筆と21k万年筆の違い
14k万年筆と21k万年筆の違いは?
14k万年筆と21k万年筆の大きな違いはペン先に使用されている合金の金の含有量です。21kの金の含有量は87.5%です。よってペン先もさらに柔らかいものになってきます。筆圧の高い人には、少々使いづらいかもしれません。反対に筆圧が弱い人には相性が良いかもしれません。実際ペン先に使用される金としては21k以上のものはあまり使用されません。以下に14k万年筆と21k万年筆の違いを表にまとめました。
特徴 | 価格帯 | |
---|---|---|
14k万年筆 | 21k製品よりもペン先は硬め 種類が豊富 金の含有量が58.5% |
2万円前後 |
21k万年筆 | 金の含有量が87.5% 種類が少ない 14k製品よりもペン先が柔らかい |
5万円前後 |
21k万年筆に力を入れているメーカーもありますが、一般的にあまり種類が豊富ではありません。柔らかい書き味に強いこだわりがある人が購入するようです。万年筆を初めて使う人にはあまり向いていません。二本目の万年筆に欲しいタイプです。
14k万年筆なら、これがおすすめ
おすすめの14k万年筆
市販されている14k万年筆の中から、おすすめの万年筆を3点ほど紹介します。最初に皆さんに紹介する商品はプラチナ万年筆から販売されている「14kスタンダード」という万年筆です。この万年筆の一番の魅力は価格にあります。14k万年筆の平均的な価格は2万円前後ですが、この「14kスタンダード」の価格は5000円という驚きの低価格です。書き味もよく、コストパフォーマンスも抜群です。14k万年筆で最安値と言ってよいでしょう。入門者にはちょうど良い万年筆です。
製品名 | 特徴 | 価格帯 |
---|---|---|
14kスタンダード(プラチナ万年筆) | 本格的な万年筆の書き味を再現している オーソドックスな万年筆のデザインを採用 |
5000円 |
二本目のおすすめ万年筆は、パイロットから販売されている「グランセ」という万年筆です。この万年筆も14kでありながら比較的低価格な商品です。この商品の特徴はデザイン性です。本体のカラーバリエーションが豊富で、高級感あふれるデザインとなっています。書き味もソフトなタッチで文句なしの一本です。
製品名 | 特徴 | 価格帯 |
---|---|---|
グランセ(パイロット) | 本体のカラーバリエーショが豊富 高級感あるデザイン |
1万円前後 |
三本目のおすすめ万年筆は、セーラー万年筆から販売されている「プロフィットスタンダード」という万年筆です。セーラー万年筆で一番人気の万年筆です。こちらの商品も14k万年筆としては低価格な商品です。少し太めのグリップが書き心地の良さを演出しています。コストパフォーマンス抜群の一本です。
製品名 | 特徴 | 価格帯 |
---|---|---|
プロフィットスタンダード(セーラー万年筆) | グリップが太め 高級感あるデザイン |
1万円前後 |
以上に挙げた商品以外にもおすすめの14k万年筆はたくさんあります。14k万年筆は種類が豊富なので、自分の用途や使用スタイルに合った万年筆を選ぶようにしましょう。
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