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万年筆は大切に扱って定期的に適切な手入れを行えば一生使える筆記用具として多くの愛用者がいます。万年筆のよくある症状として著しいペン先の汚れやインク漏れがありますが、ここではインク漏れの原因、修理方法からメンテナンス方法や正しい扱い方について詳しく解説していきます。

万年筆のインク漏れの理由は

万年筆のインク漏れの原因とは?

万年筆は日頃の扱い方や適切なメンテナンス次第では一生を共にする事ができますが、長年の仕様により故障や破損、インク漏れしてしまうという事も珍しくありません。この中でも最も厄介な症状がインク漏れですが、原因として考えられるのは手入れ不足です。通常であればキャップの内部を定期的にしっかりと掃除しておけば防げるという事が殆どです。また、インク漏れが起きやすい時期があります。それは冬です。インクタンクが満タン状態であれば問題ないですがインクが減少している場合は、外気の冷たい空気と万年筆を持つ手の温もりの温度差で膨張してインクが不意に押し出されるという現象が起こる事があります。

インク漏れを防ぐ正しい万年筆の使い方とは?

インク漏れを防ぐためにも定期的にキャップ内部の清掃を行うことが大切です。また、冬場は温度差によってインタンクの内部が膨張しやすくなっているので、持ち運びを行なう際はインク漏れを防ぐためにもペン先が上に向いた状態になるように固定した状態にしましょう。何かの衝撃でペン先のインクが押し出されないようにする配慮が必要です。万年筆の基本的な扱い方としては、本の数分の間でも使わない時間がある時はキャップを閉めましょう。温度差に敏感なので直射日光が当たる場所に放置しないという事も大切です。

万年筆のインク漏れの直し方は

インクが漏れた時にまず行なう事とは?

インク漏れに気づいたら、まずはどの部分から漏れているのか調べる必要があります。方法としてはまずインクタンクを満タンの状態にしてどこから漏れだしているのかを調べましょう。インクタンクに問題がなければペン先と首軸の緩みが考えられるのでこちらも抜かり無くチェックしましょう。また、万年筆は簡単な構造に見えますがとても精密で緻密な作りをしている筆記用具です。安易に分解したり自分で部品の交換などは症状を悪化させてしまう事にもつながるのでおすすめできません。インク漏れの原因が特定できない場合は速やかに修理の手配を行いましょう。

自分でインク漏れを直す事はできるの?

自分で行なえるインク漏れの修理はペン先と首軸間の緩みを締め直す程度で、部品を分解交換して修正や補修をするのは素人ではかなり難しいというのが実情です。部品の破損によるインク漏れであれば必然的にスペアパーツを所有する修理業者の対応となるので、自身で分解しても新たな故障の原因を招く事にもなりかねません。

インク漏れが手に負えないときは修理を頼もう

修理を頼んだ方がいい場合とは?

万年筆は素人が修理できる箇所はごく一部に限られてしまいます。例えば万年筆のインク詰まりで書けなくなってしまった場合の対処法としては、コップなどに水を入れてペン先部分を丸一日水に浸してインクの色が出なくなるまで洗浄をする。万年筆を使うと手が汚れるという典型的なインク漏れの対処法としてはキャップ内をやわらかい紙で掃除をする、というように表面的な修理や対処しか行なうことができません。分解や本格的な修理となると専門的な技術を要するので、専門店に修理を依頼しましょう。また、修理業者に郵送で万年筆を送る際には緩衝材で包んで万年筆に衝撃が伝わらないような配慮が必要です。

修理にかかる期間と価格

通常万年筆の修理はは1日や2日で修理が完了するものではありません。メーカーや症状の度合いによって差異はありますが修理期間と費用の相場を紹介します。

症状 修理期間 修理費用
インク漏れ 2週間程度 2000~3000円
インク詰まり 2週間程度 1500~2000円

また、修理から戻ってきた万年筆はたとえ暫く使わないという場合であっても試し書きを行い必ずチェックをしましょう。

万年筆のインク漏れはペン先で確認できる?

ペン先表面のインク付着は要注意のサイン?

万年筆のペン先にインクが付くという現象はよくある普通の症状で、ペン先をティッシュなどで拭いても出てくるというのは万年筆の原理上仕方ない事です。しかし、万年筆を使って書いていると手が汚れてしまうというのは明らかにインク漏れのサインです。稀に万年筆の持ち方が原因で手が汚れるというケースもありますが、インク漏れを疑った方が良いかもしれません。その際はキャップ内を柔らかい紙や綿棒などで掃除をして接続部分を締め直すなどの対処が必要です。

ペン先だけでインク漏れの判断は難しい?

万年筆のメーカーや各モデルによってそれぞれ特徴は異なります。インクの出が良い万年筆は常にペン先が汚れているけどインク漏れの症状ではないというケースも多々あります。逆に全くペン先の汚れがないという万年筆はインクフローの悪さを疑った方が良いかもしれません。即ちペン先が汚れている=インク漏れという判断は難しいというのが実情です。少し余談となりますがペン先のインクによる汚れも万年筆ならではの魅力だと感じている人も多いようです。

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