シュレッダーは機密や個人情報保護の観点からも、オフィスや家庭になくてはならないものです。薄い紙の裁断だけですが、実は機械にかかる負担は相当なものです。シュレッダーの一番の大敵は紙詰まりでモーターに負荷がかかり過ぎると故障の原因になります。普段のメンテナンスとしては、シュレッダー オイルと手軽に使えるオイルシートがあり、このページではそれぞれのメリット・デメリットを紹介していきます。
シュレッダーオイル・オイルシートの比較 | メリット | デメリット | |
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シュレッダーオイル | シートと比較すると価格は安い | 特になし | 詳細はこちら |
シュレッダーオイルシート | シートをシュレッダーにかけるのみなので楽 | オイルと比べると割高 | 詳細はこちら |
<目次>
シュレッダーにオイルをさす意味とメンテナンスの2つのポイント
シュレッダーの紙詰まりを防止するにはシュレッダーオイルを活用
シュレッダーに少し紙を大目に差し込み、途中で止まってしまうなどするのは良くあることです。紙詰まりはシュレッダーの故障の原因です。できるだけ紙詰まりを起こさせないために、刃のすべりを良くしておく必要があります。
シュレッダーの刃の手入れ法としては、専用のシュレッダーオイルを注油するのが一番です。オイルによって、刃がすべらかになり裁断時のまさつを少なくします。また水分をはじき、刃の切れ味が鈍くなるのを防ぎます。
お手入れ前に紙詰まりを除去。2つのチェックポイント
紙屑が刃に詰まっていると、次に使うときの負荷が大きくなります。時々逆回転させると、刃についた紙切れを落とすことができます。また、裁断された紙がいっぱいになっていると、逆から巻き込み、紙詰まりを起こしたりトラブルの元になります。裁断くずはためず、半分程度で捨てるようにしましょう。フィルムやビニールなどは、静電気で刃先にからむことがあります。裁断自体をしないように気をつけるのはもちろんですが、知らずに裁断してしまった際には、刃にくずがついていないか必ずチェックしておきましょう。
- 数回に一度刃の向きを逆回転させる
- 静電気の起きやすい素材のものは裁断しない
シュレッダーオイルの使い方。そのままでも良いがもっと良い方法も!
切れ味が復活するシュレッダーオイルでお手入れ
シュレッダーを使いこんでいると、紙の最断面がちぎれたようになってきます。刃の切れ味が弱り、無理に裁断をしている状態です。これではシュレッダーの負荷は相当なものでしょう。シュレッダーオイルはそのまま紙投入口から注油しても、問題はありません。が、中の紙くずにオイルが付き、ダスト部分も汚れてしまいます。オイルによっては容器の先が刷毛のようになっている商品もあります。普通の容器の場合には、使い古しの歯ブラシなどを使っても良いでしょう。
シュレッダーオイルの上手な使い方、サンドイッチ方式が手軽で便利
もっと手軽で周囲も汚れない方法に、サンドイッチ方式があります。3~4枚不要な紙を重ね、そのうえにオイルをジグザグにたらします。もう一枚紙を上に重ねて、そのままシュレッダーに通します。これだけで、刃先にオイルが適度につくので切れ味が復活します。シュレッダーにかける必要のある紙をストックしておいてから行なうと良いですね。刃の切れ味が悪いシュレッダーでは紙を無理にちぎるため、粉上のほこりが多くなります。さらに故障が起きやすい状態となります。刃の手入れは定期的に実行しましょう。
オススメのシュレッダーオイル
フェローズ シュレッダー専用オイル
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シュレッダーのオイルは代用。固まるものとスプレー式はダメ
オイルの代用は温度によって固まるものはNG!
専用のメンテナンスオイルは比較的価格が高めです。基本的にはオイルによって紙送りがスムーズにし、切れ味を良くするためのものなのでそれほど特別なオイルでなくても代用できます。
しかし、油の種類によっては、気温が下がると固まってしまいます。かえって動きが悪くなることも。また酸化に弱いものは向きません。中にはサラダオイルを代用したという話もありますが、ベトついてしまい快調とはいえないようです。
スプレー式は絶対に使わないこと
日常品や各種の機器類にも利用できる、万能の防錆潤滑油スプレーはどの家庭にもありそうです。においもべとつきもなく、代用している人が多いようです。ただ、これを直接シュレッダーに吹きつけるのは厳禁です。ガスがたまった状態で、刃先が始動すると引火の危険性があります。利用するときには紙にスプレーしてから、サンドイッチ方式で手入れをします。シュレッダーにかけた後で、逆運転させておくとさらに効果的です。
オイル | 代用可能 | 留意点 |
---|---|---|
食用油 | × | 気温により固まる べとつきがある |
ひまし油 | △ | やや臭いが気になる |
防錆潤滑油スプレー | ○ | スプレーは不可。紙に吹き付けてから裁断 |
シュレッダーのメンテナンスの頻度は使用頻度、買い替えは刃の劣化次第
使う頻度により定期メンテナンスの頻度も変える
メンテナンスすれば長く使えるシュレッダーですが、どのくらいの頻度で行えば良いでしょうか。家庭用などであまり使わないと場合には、ひと月に一度程度で十分です。オフィスでかなり頻繁に利用するという時は、曜日を決めて行うか、裁断くずを捨てる度にメンテナンスも行うようにすると忘れません。メーカーでは、のべ使用時間30分に1度の割合でメンテナンスを行うよう推奨しています。様子をみながら、スムーズに動くか、最断面がきれいかなど都度確認することが大切です。
刃の摩耗、空回りなどが気になったら買い替え時
メンテナンスを行っても最断面がぼろぼろになっていたり、紙送りがうまくいかず空転するように感じたら、買い替えを検討した方が良さそうです。状態が悪化すると、2枚程度重ねたの紙の裁断すら時間がかかり、また紙の引き込みも悪く感じます。書類の裁断処理にストレスがあると、業務がうまく進みません。
また、処理の甘いシュレッダーでは、本来の役割が果たせなくなります。シュレッダーはオフィス機器の中でも、比較的長く使えるものですが、平均でみると5年程度が買い替え時期のようです。
シュレッダーのメンテナンスに便利なオイルシート
シュレッダーのオイルシートとはオイルの浸み込んだシート
シュレッダー用のオイルシートは、メンテナンスシートとも呼ばれます。オイルを紙につけて裁断する方法が簡単にできるよう、最初から内部にオイルを浸み込ませている製品です。自分で作るオイルシートよりも、まんべんなく刃先にオイルが行き渡ります。手軽ですぐに使え、汚れる心配もありません。専用のオイルのため、メンテナンス後は動きの改善と、稼働音の減少が期待できます。
自分で作るよりはやや割高。シュレッダー用オイルシートの価格
シュレッダーのメンテナンスオイル自体、やや価格が高いといわれますがメンテナンスシートも、自分で作るよりは割高になります。いろいろなメーカーから出ていますので、価格も比較してみると良いでしょう。
専用オイルは350ml入りで1,000円程度が相場です。オイルシートは自分で紙に吹き付けたり、しみこませる手間がいらず、手も汚れません。メンテナンス頻度や、作業時間など費用対効果を考えて選ぶようにしましょう。
オススメのシュレッダーオイルシート
コクヨ シュレッダーメンテナンスシート
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