オフィス空間において、ミーティングスペースやワークスペースなどのレイアウトをおこなうのに欠かせないパーテーション。近年、業務効率やプライバシーといった観点からも導入が進んでいるといい、レイアウトの柔軟性やインテリア性にも優れたパーテーションが続々と増えてきています。
ここでは、そんなパーテーションの中でもスチール製のものをピックアップ。特徴や価格、アルミ製との比較、突っ張りパーテーション、デスクトップパネルについてまとめました。
<目次>
遮音と不燃のスチールパーテーション。価格は高め
スチールは遮音性と不燃性に優れた、パーテーションのスタンダード
スチールパーテーションは、その名の通りスチールから構成されているパーテーション。主にスチール製の骨組みと「化粧鋼板」と呼ばれる表面処理をほどこしたスチールパネルからできています。
骨組みを2枚のパネルで挟む構造のため、見た目がフラットな仕上がりになっているのが特徴。内側には石膏ボードが内蔵され、遮音性・不燃性に優れたメリットをも備えています。
重量があり導入費用が高くつくのがデメリットですが、造作壁に比べればいたって低コスト。比較的デザイン性にもこだわることができるため、昔からオフィスではスタンダードとなっているのも頷けますね。片面ずつデザインを変えたり、ドアやガラス窓といったパーツを組み合わせたり、とアレンジの自由度が高い点も魅力です。
また、お手入れもしやすいため、清潔を保つ必要性の高い医療機関などでも多く導入されています。
少々価格は高め。スチールパーテーションの導入費用
スチールパーテーションを導入するにあたっては、アルミパーテーションなどと比べて3割以上高いコストがかかります。
下記、価格の一例を表にしましたのでご参考になさってください。
スチールパーテーション価格の一例
(パネル:幅90cm高さ210cm、天井高2.5メートルの場合)
ランマオープンタイプ | 26,500円 |
ランマパネルタイプ | 29,200円 |
ランマガラスタイプ | 31,800円 |
ガラスパネル | 73,600円 |
ランマオープン ドアタイプ | 70,900円 |
ランマパネル ドアタイプ | 79,000円 |
※ランマとはパネルと天井との間の部分を指します
これらパーテーション本体価格に加えて、施工費、搬入諸経費も上乗せされますので、まずは見積りを複数とることが不可欠です。
近年では、3D画像にてレイアウトプランを立ててくれる業者や、簡易のシュミレーションができるホームページもありますので、そういったものを上手に利用しながら検討してみてはいかがでしょうか。
スチールパーテーションとアルミパーテーションを比較
パーテーションを導入する際、多くの人が比較・検討するのがスチールパーテーションとアルミパーテーションではないかと思います。
下記の表は、それぞれのメリットとデメリットをまとめたもの。見た目や遮音性・不燃性を重視する場合にはスチールパーテーション、コスト重視の場合はアルミパーテーションをチョイスするのが一般的です。
ただし、建築要件の厳しいビルなどでは、不燃性のパーテーションしか採用できない場合もあるため注意が必要です。コストをなるべく抑えたい場合には、中古を検討するのもおすすめ。ミーティングスペースなどお客様が目にする場所にはスチール、他の場所はアルミ、と使い分けるのもいいでしょう。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
スチールパーテーション |
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アルミパーテーション |
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安くておしゃれ。スチール製の突っ張りパーテーション
では次に、スチール製の突っ張りパーテーションについて見ていきましょう。
突っ張りパーテーションとはご存知の通り、施工を必要としない簡易的なパーテーションです。間仕切りや目隠しのみの用途であれば、コストも低く抑えられて◎。幅90cmのスチール製突っ張りパーテーションであれば、15,000円前後で入手することができます。
他のメリットとしては
- 通風、採光に優れている
- 圧迫感なく、間仕切りの機能を発揮
- 省スペースで設置場所を選ばない
- 設置や移動が簡単
- 地震対策や原状回復の必要がない
- マグネットが使える
など。
近年では、サイズやカラーバリエーションも豊富で、連結ができるタイプのものも多く見られます。L字やコの字状など、オフィス空間を多彩にアレンジできるのは嬉しいですね。
パネル部分に木やポリカーボネイトなどを使ったものもありますが、やはりマグネットが使えるスチール製がオフィスでは何かと便利ではないでしょうか。
導入する際には、天井の強度を確かめた上で設置をおこなうことをおすすめします。
集中力を高めてマグネットも使えるスチールデスクトップパネル
オフィスで使うパーテーションの中には、デスクトップパネルというものもあります。これは何かというと、デスクの上に設置し、対面の視線を遮る機能をもつ間仕切り。高さ35cmほどという、周囲とのコミュニケーションがはかれる適度な高さでありながら、集中力を高めるのに役立つアイテムです。さらに、個人的な掲示ボードとしても非常に便利。両側から使うことができ、省スペースな上、空間を有効利用できます。
価格は幅120cmのもので6,000円~1万円台。同様の価格帯で、画鋲が使える布張りや半透明のアクリル製のデスクトップパネルもあります。好みにもよりますが、マグネットで書類などを留められるスチール製はやはりおすすめ。パンチング穴がほどこされたパネルであれば、圧迫感も和らぎますね。
デスクトップパネルを導入する際には、デスクの天板に挟み込んで設置をおこなうため、天板厚と取り付けしろの確認は必須。天板に取り付けが可能かどうか、しっかりとチェックしておきましょう。取り付けに工具などは不要。簡単に設置できる点もメリットですね。
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