プリンターを使って印刷をしたいのは通常のコピー用紙だけとは限りません。時には厚紙に印刷をしたいという時もあります。ポスターや年賀状など厚紙の印刷にも対応しているプリンターとはどのような機種なのでしょうか。
厚紙の印刷に適しているプリンターの選び方から印刷の設定や印刷ミスをなくす方法まで解りやすくお伝えしていきます。
<目次>
一般的なプリンターで印刷できる厚紙の厚さは1.2mm
どこからが厚紙?プリンターで印刷できるのは1.2mmまで
厚紙というとどんな紙を思い浮かべますか?私達がこれまで一般的に扱ってきた厚紙というと画用紙程の厚さの紙ですが、画用紙程の厚さであればプリンターでの印刷は可能なのでしょうか。そもそも画用紙も物によって厚さは異なりますが、市販のプリンターで印刷が可能な厚さは1.2mm程度のようです。
肝心の仕上がりですが、普通紙同様に鮮明な印刷が可能ですが、プリンタードライバーの設定を紙の厚さに合わせて選択する事をわすれないように心がけましょう。また、厚紙は普通紙に比べると若干詰まりやすい傾向にあるので、給紙ミスがないようにセットする前に紙をさばいておく事も効果的です。
プリンターで厚紙を印刷したらこう使う
厚紙と一口に言っても様々なタイプの厚紙があります。正確に何ミリから厚紙という指定はありませんが、一般的に0.15mmから2.5mm程度の物を厚紙というようです。
厚さ | 紙のタイプ |
---|---|
0.15mm~0.20mm | 模造紙 |
0.21mm~0.25mm | 電車の切符 |
0.26mm~0.30mm | 表彰状 |
0.31mm~0.35mm | 名刺 |
0.36mm~0.40mm | 一般的な封筒 |
0.41mm~0.45mm | ティッシュの箱 |
0.46mm~0.50mm | ファイルの表紙 |
1.00mm | コースター |
2.00mm | 免許証 |
プリンターで厚紙に印刷する方法
実際に印刷できる厚紙はプリンターによって変わる
厚紙には様々な種類がありますが、印刷用として指定されていて、プリンタードライバーの指定内であれば問題なくプリントする事は可能です。市販用のプリンターでダンボールのような厚さ(2.5mm)にプリントが可能のプリンターというのは今の所無いようです。もし大量にダンボールにプリントをしたいという事であれば、その場合はプリンターを購入するよりも業者に発注した方がスムーズでしょう。
印刷可能な厚さについてはメーカーによってかなりばらつきがあります。ご自身で使っているプリンターがどの程度までの厚紙に対応しているのかを知る方法としては、プリンタードライバー上の設定項目で確認することが出来ます。
- 普通紙(厚さの数値)
- 厚紙(厚さの数値)
のように紙の厚さが記されています。
プリンターで厚紙を印刷するための設定方法
基本的には厚紙になればなるほど紙のコストは高くなっていきます。なので紙詰まりや給紙ミスは出来る限り避けたい問題です。印刷ミスを避けるためにもプリンタードライバーの設定は印刷時に必ず確認しておきましょう。印刷する紙の厚さに対応しているか、という事を確認した上で印刷を行う事が大切です。普通用紙に印刷をする時であればプリンタードライバーの設定で「普通紙」を選択すれば問題ありません。
厚紙印刷の場合は
- 厚紙1(厚さの数値)
- 厚紙2(厚さの数値)
- ハガキ
- 封筒
などのメニューがあるので印刷物に適したメニューの選択を行いましょう。
厚紙印刷で詰まった時に強引に引っ張るのはNG
紙詰まりになってしまった時に強引に詰まっている紙を引っ張る人がいますが、プリンターが故障してしまう原因にもなりますので絶対に強引に引っ張らないでください。まず電源をオフにしてみましょう。
オフにした状態でカバーを開いて紙をゆっくりと引っ張ると詰まった紙が排出されます。
厚紙を印刷できるプリンター、厚紙印刷が最適なメーカー
厚紙印刷で評判が良いメーカーはエプソンとキャノン
様々な種類のプリンターがありますが、厚紙印刷に定評のあるプリンターを選ぶにはどのような方法があるのでしょうか。比較しておきたい項目はいくつかあります。
- 本体価格
- インク価格
- 画質
- 速度
以上の4つの項目を各メーカーで比較しつつ厚紙印刷に関してどの程度まで精度良く印刷ができるのか確かめましょう。
印刷の仕上がりを確かめる方法ですが、最も確実な方法は家電店で実際に印刷された実物を確認するという方法が確実です。
厚紙印刷に特化したメーカについてですが、写真や色を鮮明に印刷したいという事であればエプソンの評判が高いようです。画質であればエプソンの評判が良いようですが、文章の印刷も綺麗に拘りたいとなるとキャノンのプリンターを選ぶ人が多いようです。
一般的に厚紙印刷のプリンターも価格に差はない
価格で印刷の鮮明度はかなり変わってきます。価格が高いプリンターになればなるほど、使うインクの色がより多くなってくるので鮮明に印刷が行えるようになります。特に写真を印刷するのであれば、価格と仕上がりの鮮明差は如実に表れます。
また、気になる普通紙用と厚紙用のプリンターの価格の差ですが、価格と厚さの関係は殆ど無いようです。1~2万円程度の予算でも厚紙に対応している機種があります。また10万円クラスのプリンターでは、インクの種類が豊富であったりWi-Fi機能が付いているという仕様なので、特に紙の厚さとは関係がないようです。
厚紙といえば。年賀状やポスターの印刷方法と業者との比較
年賀状の印刷設定で気をつけておきたい事
当たり前ですが、プリンターで印刷が可能な年賀状を選ぶという事が大前提です。
大きく分けると3パターンの年賀状があります。
普通ハガキ | レーザープリンターでであれば可能ですが、インクジェットプリンターには対応していません。 |
インクジェット対応ハガキ | 通常のインクジェット方式のプリンターであれば印刷が可能です。綺麗に印刷したいのであればスピード印刷は避けましょう。 |
写真用ハガキ | プリンタードライバーの設定時に必ずハガキで写真用紙になっている事を確認してください。 |
また、ハガキが給紙されない時に考えられる原因ですが、ローラーが汚れていると給紙されないといケースが多いので、年賀状を印刷する前には必ずローラーを清掃しましょう。
一般的なプリンターで業者のような印刷クオリティは難しい
自宅で年賀状やポスターを印刷することは可能ですが、色の鮮明度や再現率、クリア度に関しては家庭用のプリンターでは難しいかもしれません。業者で使っているプリンターは、インクの色の数もとても多くより鮮明に美しく印刷が可能です。
最近では年賀状やポスターの印刷も業者に頼むというよりも自宅や会社で行なう人が増えてきたように感じますが、年賀状ならまだしもポスターとなるとサイズの問題もあり、どうしても家庭用のプリンターでは印刷出来ないサイズもあります。しかし、自宅、オフィス内での印刷クオリティを高めたいというのであれば、基本的な用紙の選択や設定をしっかりと行なうという事に気をつけましょう。また、プリンターによって色の特性があるので、それを見極めつつ色を調整するという方法も効果的かもしれません。
業者と自宅、オフィス印刷の価格の違い
自宅で年賀状を印刷した場合と業者に発注した場合の価格の差ですが、片面カラーで100枚印刷した場合は業者であれば5千円前後が相場です。自宅で年賀状を印刷した場合印刷にかかるインク代は一枚につき約10円です。
業者 | 100枚 | 5000円 |
自宅 | 100枚 | 1000円 |
手間をかけてコストを下げるか、もしくは多少コストがかかっても印刷の手間を省いて業者に依頼するかの問題ですが、印刷のコツと要領を掴んでしまえば手間はかかるとはいえ自宅で印刷した方が断然お得です。
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。