Pocket

封筒の種類が多くて、選ぶのに迷ってしまったことはありませんか?封筒は、サイズや形ごとに用途が変わったり、貼り付ける切手のおおよその値段が変わったりします。また、礼状・招待状など特別な場面で使う封筒にも特徴があります。このページでは、そんな封筒の種類に関するお悩みにまとめてお答えしていきます。

封筒選びに役立つ!覚えておくべき6種類の封筒

封筒は形やサイズで様々な種類に分けられますが、代表的な6種類を覚えておくことで、封筒選びに役に立つことがあります。ここでは、その6種類の封筒を簡潔に説明していきます。

1. 長形(N:なががた)
縦の長さが横の長さの倍以上ある封筒を長形と呼びます。

2. 角形(K:かくがた)
縦の長さが横の長さより大きいが、二倍未満の封筒を角形と呼びます。長形が縦長であるのに対して、角形は比較的正方形に近い形をしています

3. 和封筒
長形と角形を合わせて和封筒と呼びます。

4. 洋形(Y:ようがた)
寸法の長い方に封入り口があり、ダイヤモンド貼りもしくはカマス貼りの封筒を洋形と呼びます。ダイヤ貼りとは、フタが三角形になっており糊付けが斜め方向になっている封筒の貼り方で、封筒の展開図が菱形をしているため、ダイヤ貼りと呼ばれます。一方カマス貼りは、カマス(一枚の布を半分に折って両側を縫い合わせたもの)のように両端に貼り目がある封筒を指します。

5. 定形
定形封筒とは、日本郵政が定めた条件を満たし、82円切手もしくは92円切手を貼って郵送できる封筒のことです。条件とは、

  • 重さ50g以内
  • 縦23.5cm以内
  • 横12cm以内
  • 厚さ1cm以内

の封筒です。この条件から一つでも外れたものは定形外となります。

6. 定形外
定形外封筒は、

  • 重さ4kg以内
  • 縦の長さ60cm以内
  • 縦・横・厚さの合計が90cm以内

という条件を満たした上で、定形では郵送できない封筒のことです。

“大きさ”よりも“重さ”が重要?封筒の種類で変わる切手の値段

切手の値段が関わる要因は下記の二つに分けられます。

  1. 定形郵便物か定形外郵便物か
  2. 重さ

ここでは日本郵便が定める切手の値段と封筒の関係をご紹介します。

定形/定形外 重さ 切手の値段
定形 25g以内 82円
定形 50g以内 92円
定形外 50g以内 120円
定形外 100g以内 140円
定形外 150g以内 205円
定形外 250g以内 250円
定形外 500g以内 400円
定形外 1kg以内 600円
定形外 2kg以内 870円
定形外 4kg以内 1180円

定形であるか定形外であるかによって、切手の値段が大きく変わっています。封筒の大きさが定形であっても、50gを超えてしまうと定形外となってしまい、重さに応じてどんどん金額が上がってしまいます。しかし、重さが50gであれば、どんなに大きな封筒を使っても定形外の条件範囲でなら切手の金額は120円で一定です。つまり、切手の金額は重さの方が重要ファクターであることがわかります。

礼状・招待状など、特別な場面で使う封筒の種類が知りたい!

礼状には白無地で二重の和封筒が最適

フォーマルな場面で礼状を送る際には、白無地の和封筒で二重のものを選びましょう。和封筒には一重のものと二重のものがありますが、二重の封筒の方が重厚にできているので相手に好印象を与えやすいです。特に長形4号の封筒がおすすめです

仲の良い間柄では、無地でなくとも柄つきのものや洋封筒を選んでも良いでしょう。ただし、茶封筒は事務的な連絡の際に使うものなので、礼状を贈る際には使わないようにしましょう。

内定先へお礼状を送る際には、いくつか注意すべき点があります。提出書類が同封されており、それに対して返信をする場合は、礼状も書類と同じ大きさに揃えサイズのぴったり合う封筒を選びましょう。クリアファイルなどに書類が入っていた場合には、書類を折らずに入れられる封筒が望ましいです。もちろん、フォーマルな場面なので、白無地で二重の和封筒がベストです。

招待状には洋封筒がおすすめ

招待状の他にも、挨拶状、案内状などを送る際には主に洋封筒が使われます。洋封筒は和封筒と異なり、開封口が長い方の辺になっているため、写真やカードを同封する場合に便利です。

弔事の手紙で二重の封筒はNG?

弔事の手紙を送る際には、白無地の和封筒で一重のものが相手に最も敬意を示した封筒です。和封筒には一重のものと二重のものがありますが、二重を選んでしまうと「不幸が重なる」ことを暗示してしまうため避けた方が良いでしょう。また、喪中欠礼・死亡通知に関しては、封書ではなくハガキで送ることが一般的です。

封入できる紙のサイズが一目でわかる!各サイズの封筒、用途一覧

封筒はサイズや形によって、入れる紙や用途がそれぞれ異なります。ここでは代表的な形の封筒3種類、長形・角形・洋形の用途を各サイズごとにご紹介します。

ビジネスでも家庭でも使える、万能な長形封筒

封筒の名称 区分 サイズ(横×縦) 代表的な用途
長形1号 定形外 142×332mm B4横三つ折り/A4縦二つ折りが入るサイズ
CDジャケット写真2L判などをそのまま入れるのに使われる
長形2号 定形外 119×277mm A4横三つ折り/B5判縦二つ折りが入るサイズ
はがきをそのまま入れるのに使われる
長形3号 定形 120×235mm A4横三つ折りが入るサイズ
オフィスや家庭で最も一般的な封筒
各種伝票・書類の送付に使われる
長形4号 定形 90×205mm B5横三つ折り /四つ折りが入るサイズ
L判写真をそのまま入れるのに使われる
長形13号 定形 105×235mm A4判横三つ折りが入るサイズ
長形14号 定形 95×217mm A4判横四つ折/A5判縦二つ折りが入るサイズ
長形30号 定形 92×235mm A5縦二つ折り/B5横三つ折りが入るサイズ
名刺証明写真等をそのまま封入するのに使われる
長形40号 定形 90×225mm A4判横四つ折りが入るサイズ
お札名刺をそのまま封入するのに使われる

大きめの封筒が必要なら角形封筒

封筒の名称 区分 サイズ(横×縦) 代表的な用途
角形B3号 定形外 375×525mm A3、B3がそのまま入るサイズ
定形外郵便では最大の封筒サイズ
角形A3号 定形外 320×440mm A3判が折らずに入るサイズ
図面、書類の送付に使われる
角形0号 定形外 287×382mm B4がそのまま入るサイズ
枚数多めの書類封入に使われる
角形1号 定形外 270×382mm B4がそのまま入るサイズ
ポートフォリオの封入等に使われる
角形2号 定形外 240×332mm A4がそのまま入るサイズ
書籍雑誌等枚数多めの封入に使われる
角形20号(角形国際A4) 定形外 228×312mm A4がそのまま入るサイズ
履歴書等枚数少なめの封入に使われる
角形3号 定形外 216×277mm B5がそのまま入るサイズ
書籍雑誌の封入に使われる
角形4号 定形外 197×267mm B5がそのまま入るサイズ
ノートサイズの封入に使われる
角形5号 定形外 190×240mm A5がそのまま入るサイズ
枚数多めの伝票封入に使われる
角形6号 定形外 162×229mm A5がそのまま入るサイズ
伝票・小冊子の封入に使われる
角形7号 定形外 142×205mm B6がそのまま入るサイズ
はがきの封入などに使われる
角形8号 定形 119×197mm B5横三つ折りが入るサイズ
定形郵便でやや大きめのものを封入したい場合に使われる

お手紙や招待状に使える!おしゃれな形の洋形封筒

封筒の名称 区分 サイズ(横×縦) 代表的な用途
洋形0号 定形 235×120mm A4判横三つ折りが入るサイズ
洋形1号 定形 176×120mm A5二つ折りが入るサイズ
結婚式の招待状などに使われる
洋形2号 定形 162×114mm A5二つ折りが入るサイズ
一般的なお手紙の封入に使われる
洋形3号 定形 148×98mm B5二つ折りが入るサイズ
はがきサイズのカード封入に使われる
洋形4号 定形 235×105mm A4三つ折りが入るサイズ
各種書類の封入に使われる
洋形5号 定形 217×95mm B5三つ折りが入るサイズ
挨拶状招待状などに使われる
洋形6号 定形 190×98mm B5三つ折りが入るサイズ
チラシ・フライヤー封入に使われる
洋形7号 定形 165×92mm A5三つ折りが入るサイズ
お札の封入などに使われる
洋長3号 定形 235×120mm A4三つ折りが入るサイズ
DM封入に使われる
洋長4号 定形 205×90mm B5三つ折りが入るサイズ
L判写真の封入に使われる

fw_600x68_20191019b