石鹸やハンドソープを使って手を洗うことで、ばい菌やウィルスなどを除去し、私たちの健康を守ることができます。最近では、泡タイプのハンドソープが多く利用されるようになりました。泡タイプの最大の特徴は、その名のとおり、ポンプから“泡のまま”出てくるため、すぐに使える利便性が一番のメリットではないでしょうか。しかし、従来の液体タイプのハンドソープとは、何か違いがあるのでしょうか。液体タイプのハンドソープと泡タイプのハンドソープの比較を紹介します。
<目次>
ハンドソープの液体タイプと泡タイプの特徴
液体と泡、基本的な違いは液の濃度と形状
ハンドソープの「液体タイプ」と「泡タイプ」に最大の違いは、ポンプから液体から出てくるか、泡で出てくるか、です。成分に違いがあるのでは、という疑問もあるそうですが、大手メーカーから発売されているほとんどのハンドソープの主な成分は、液体タイプも泡タイプも
(1) イソプロピルメチルフェノール
(2) ベンザウコニウム塩化物
(3) トリクロソン
のいずれかであることが多く、これらは、洗浄成分である界面活性剤の名称です。
では、液体か泡かの形状の違い以外に、何か違いがあるのでしょうか。ハンドソープの液体タイプと泡タイプの違いと特徴を比べてみました。
液体タイプ | 泡タイプ |
---|---|
・水で溶かして使うため、液体が濃い ・液が濃いので、洗浄力は優れている ・泡タイプより、洗い流すとき、時間がかかる ・気になる汚れや臭いを落とすには液体のほうが優れている |
・泡で出てくるので、洗浄成分は薄め ・濃度が薄いので、洗浄、殺菌能力は液体と比べ低い ・洗い流す時間が短くてすむ ・最初から泡で出てくるので便利 |
これらの結果をまとめると、「液体タイプ」はしっかり洗いたい人向き。そして、「泡タイプ」は時間の短縮や便利さを重視する人に向いているのではないでしょうか。
液体タイプと泡タイプ、洗浄力やコスパなどに違いはある?
液体と泡、洗浄力の違いを調べてみました
液体ハンドソープと泡ハンドソープ、出てくる液の形状のほかに、液の濃度の違いがあります。泡タイプの“詰め替え“を容器に移すとき、その液体の薄さに気づいたことはありませんか?泡タイプのハンドソープは泡の状態でポンプから出す必要があるので、容器の中で水と交じりあった状態となっています。しかし、液体タイプは、濃い液の状態で出てきます。そのため、洗浄力が強い傾向がありますが、洗い方や洗う時間にも影響されるので、一概に液体と泡でどちらが洗浄力が高いかは比べるのは難しいようです。
液体タイプを薄めれば、泡タイプのハンドソープになるの?
液体タイプのハンドソープを購入して、水で薄めて泡タイプとして使えば、コスト効果があると考える人もいるようです。実際に、液体タイプをおよそ2倍に薄めて泡タイプの容器に入れれば、“泡”になって出てきます。しかし、雑菌の入るリスクも高く、長く保存もできないので、あまりお勧めとは言えません。
ハンドソープの詰め替えは、本当にお得なの?
ハンドソープの液体タイプも泡タイプも詰め替え用が発売されています。
売れ筋のハンドソープの、液体タイプと泡タイプ、各詰め替え用を比較すると以下のようになります。
液体タイプ | 泡タイプ | ||
---|---|---|---|
本体 | 詰め替え | 本体 | 詰め替え |
キレイキレイ薬用液体ハンドソープ ポンプ:250ml |
200ml 450ml 800ml |
キレイキレイ薬用泡ハンドソープ ポンプ:250ml |
200ml 450ml 800ml |
ミューズ液体ハンドソープ ポンプ:250ml |
200ml 450ml 900ml |
ミューズ泡ハンドソープ ポンプ:250ml |
200ml 450ml 900ml |
※ビオレuは泡タイプのみ | ビオレu泡ハンドソープ ポンプ:250ml |
450ml 800ml |
製品の容量は、どのメーカーも同じで、詰め替え用に多少の差があるようです。金額は、液体タイプも泡タイプも、ポンプ(250ml)が300円前後となっています。詰め替用は、標準の200ml からお徳用と呼ばれる大容量タイプが揃っています。200mlの金額は200円前後、大容量タイプは600円前後なので、やはり容量の多い詰め替えタイプを購入するほうがコスパ的には効果があります。
使うなら、液体タイプと泡タイプのどちらがいい?
どちらを選ぶかは好みと家族構成で決める
ハンドソープの液体タイプと泡タイプには、成分の配合や金額に大きな違いはなく、どちらの方がいいという優劣はつけられません。液体タイプか泡タイプか、選択基準は使う人の好みや使い勝手、家族構成などで決められると言えるでしょう。
小さなお子さんにとって、液体タイプのハンドソープをきちんと泡立てて洗うことは難しいもの。また、ポンプから出すときに液体が飛び散って周囲を汚さないという点でも、小さなお子さんがいる家庭では泡タイプを使うことをおすすめします。
◇液体タイプ派:しっかり手を洗いたい人。料理や作業をする人。
◇泡タイプ派:小さなお子さんや、年配の方がいる家庭。
ハンドソープのバリエーションはさらに多彩に
最近では、泡タイプのハンドソープが人気ですが、ハンドソープの大手ブランドであるミューズからは、センサーに手をかざすだけで自動で泡が出てくる「ノータッチ泡ハンドソープ」が発売され、さらに便利になっています。また、各メーカーでハンドソープのさまざまなラインナップをそろえているので、液体タイプか泡タイプの選択だけでなく、香り、用途(除菌、肌にやさしい、キッチン用など)とハンドソープの選び方は多様になっています。
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