昔のヘアスプレーといえば、お母さんが美容院から戻ったとき、髪が固まっているかのように見えるものでした。その独特の香りを覚えている人もいるでしょう。今のヘアスプレーは、キープ力がありつつ髪一本一本に動きを出すこともできます。香りも微香や無臭のものが出ているので、フレグランスとぶつかりません。いかにもヘアスプレーしました、という時代ではないようですね。固めから柔らかめまで、自由自在に髪型をコントロールできる、便利なヘアスプレーについて見ていきましょう。
<目次>
エアリーでボリューム感を出せるヘアスプレー
ショートもロングもスプレー一本でイメージどおりに
最近は髪の長さに関わらず、外国人のくせ毛のような、ふんわりと崩れた自然なヘアスタイルが主流となっています。太くて固めの髪が多い日本人にとっては憧れのスタイルですが、パーマやカット技術によって、かなり良い感じが出せるようになったのではないでしょうか。
それでも思い通りのイメージに仕上げ、しかも一日中キープするのは至難の業。そこで活躍するのが、ヘアスプレーです。
毛束感満載の仕上がりだった昔のものに比べ、髪の毛一本一本の間に空気感を感じる、軽やかな髪型を作ることができます。
ロングヘアならば無造作に、ショートならくしゅくしゅと、欲しい部分にボリューム感を持たせられるヘアスプレーは、上手に使えばとても重宝なアイテムです。
ゆるふわをキープする優れモノ
ゆるふわ専用のヘアスプレーも多数ありますが、おススメはワックススプレー。ワックスのセット力と、ヘアスプレーのホールド力を併せ持つ超優れモノ。
使い方は、ヘアスプレーと同じく、ボリュームが欲しいところに髪の毛の下側からスプレーします。くしゅっと仕上げたい場合は、手で握るようにして様子をみながら。ドライヤーの弱温風を当ててもボリュームがキープできます。
細かい霧状のワックスが、思いのままのヘアスタイルを実現してくれますよ。販売は、ミルボン、アリミノといった専門メーカーから。ハードからソフト、カールアイロン用までいろいろあるので、自分に合ったものを探しましょう。価格は1000円前後です。
ガチッと固まらないけどセット力のあるヘアスプレー
ヘアスプレーはかけ過ぎNG
ヘルメットをかぶったように固めたくはないけれど、せっかく作ったヘアスタイルを確実にキープしたいと思いますよね。でも、何かヘン。うまくいかない理由は、やはりかけ過ぎです。
髪型がこわれるのを恐れるあまり、ヘアスプレーを一か所にたくさんかけてしまうと、スプレー自体の重みで髪型がつぶれます。また、白くなってしまったり、部分的に光ったりするのも、かけ過ぎ。毛束ができてしまいます。
かっちりと固めたくない場合のヘアスプレーは、「全体&均一に」が鉄則。頭から噴射口を15~20センチ以上離しましょう。
同じ場所から長くかけるのではなく、腕を回すように短く数回に分けるとうまくいきます。
しっかり、でも自然な仕上がりに
自然な状態でセットを崩さないようにするためには、ヘアスプレーの選択も大切です。あまりにハード系を選んでしまうと、トゲのような固まりができたり、不自然に割れたり。各ブランドから、求める状態に合わせられる固さのスプレーが出ています。小さな旅行用のスプレー缶を出しているメーカーもあるので、試しに使ってみるのには便利です。
メーカー・ブランド | 特徴 | 価格 |
---|---|---|
VO5 | ホールドしながら自然な仕上がり。定評のある老舗ブランド。 | 907円 |
ケープ | ガチガチにならずにさらっとした仕上がり。セット力は優秀。低価格も人気の理由。 | 488円 |
アリミノ | ペパーミントの香りが爽やか。かなりハードにもふんわりにも対応。 | 750円 |
リーゼ | スプレーの重みでつぶれることなく、一日中ふんわり感をキープ。頭頂部や後頭部に便利。 | 638円 |
1日ずっと髪型を崩さないキープ力のあるヘアスプレー
悪天候にもめげないヘアスタイルは元気の源
朝から風雨だと本当にゆううつになります。そんなとき、キープ力に絶対の信頼がおけるヘアスプレーがあると、心強いですね。キープ力の高いタイプは、少量でも立ち上げやボリュームアップ、後れ毛の固定が完璧です。前髪を上げるのも少量で済むので、ニキビが出きにくくなったというユーザーも。固さがあってもブラシで直せてバリバリしないなど、かなり優秀な商品が多数あります。一度お気に入りにすると、リピートして使うユーザーが多いようです。
髪の毛を立ち上げるときには、少量の髪の毛の根元にスプレー。スタイリングができたら、全体に軽くつけるとさらに長持ちします。
絶対に崩さない!おススメのハード系ヘアスプレー
メーカー・ブランド | 特徴 | 価格 |
---|---|---|
モルトベーネ | 雨にも風にも負けないキープ力ながらシャンプーでキレイに落ちると大人気。 | 1047円 |
ウェーボ | 強力&速乾性がウリ。両性アクリルポリマーと形状記憶ポリマー配合。 | 1030円 |
Noz | 長時間スプレーを謳っているだけあって、キープ力長持ち。立体的なヘアスタイルを実現。 | 1512円 |
アリミノ | 束感を絶対に崩さないキープ力に定評あり。特に猫毛さんたちの評価が高い。 | 1258円 |
ヘアスプレーは髪に悪いのか
ヘアスプレーそのものが悪いわけではない
ヘアスプレーの成分が、髪にとって悪いということはありません。使い方さえ間違えなければ、髪を傷めるとは考えにくいようです。
ヘアスプレーで髪が傷んだと感じる原因には次のようなものがあります。
- ヘアスプレー以外にヘアケア商品を利用していない
- ヘアスプレーをつけたあとでセッティングしている
- 洗髪後にヘアスプレーが残っている
ヘアスプレーをすると、きれいに整い、ツヤが出たりするので気づきにくいのですが、ヘアスプレーそのものには保湿性はありません。保湿成分が多いと、髪が重くなるためセット力が低下するからです。
トリートメントなどで内側からしっかりと保湿し、その後ヘアスプレーを使うのが理想的。見た目だけが潤っているようでも、スプレーの内側が乾燥気味ということが考えられます。
セット力の強いヘアスプレーを完全に乾燥させてから無理に動かすことで、髪表面のキューティクルがはがれたり、髪の毛が折れ曲がった状態になったりします。枝毛や切れ毛の原因をつくるので、セットをするのは柔らかさが残っているうちに行ないましょう。
ヘアスプレー後のブラッシングも避けた方が良さそうです。
シャンプーを完璧に 地肌まで行なう
ヘアスプレーで髪が傷む一番の原因としては、シャンプー時にスプレー剤が落ち切っていないことがあります。特に頭皮にスプレー剤が残ると、毛穴の汚れや詰まりの原因となり、薄毛や脱毛を引き起こします。
ハードなスプレーはシャンプーで二度洗いしてもなかなか落ちません。そこでとっておきの裏ワザをご紹介しておきます。
ハードスプレーは固形化してしまい、白い粉のような状態で髪に残りがち。そこで一度クレンジングを行ないます。といっても、メイク用のクレンジングではなく、使うのはリンスかコンディショナー。油分がスプレーを乳化させるので、よくなじませてから流せばOK。
後はいつも通りシャンプーをしてください。これで髪の毛は、すっきりとなめらかな指通りに戻るはずです。ヘアスプレーの使用後に洗ってもゴワゴワ感が残っていてお悩みの方は、ぜひ試してみてくださいね。
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